茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

愛とはこんなにも尊いものなのか

私は実は、講談社さんから文庫になったのを知ってこの作品を知りました。講談社さんはすごいね。箱の中、美しいこと、そしてこの、秘密。木原作品を3品も。ありがとうございます。もっともっと出してください。次は、「片思い」か、「薔薇色の人生」がいいな。

 ああ、今回もそういう攻めで来ましたね。好きです好きです。一途な攻め。苦しくなるくらい好きな人のことが好きな男。けれどもその男には何か一つハンデがあ…

3

鋭利な刃物 Spell e.s.series 小説

西条公威  茶屋町勝呂 

なにか物足りない気がする


まず、主人公のエスは特定の相手と関係を持たないので愛が足りないと思う。

関係が続いてると言えばヒラーだけど、快楽を求めてるだけのよう。

みんなが快楽主義のビッチだからか萌えがないのかも。

エスも良いけど、足の指先がないフレイか、自傷行為で興奮するカタリがお気に入りキャラ。

世界観とキャラは好きだけど、狂気染みた表現力が足りない気がする。

退廃とエロスの街で子供の売…

0

硝子の街にて(22) 友 FELLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

長い時間楽しませていただきました

20巻以上ある長いお話だったので、最終巻の感想をいざ書こうと思ってもなかなかどう書き出していいのかわからず…。
読んでいる間は苦しいなあとか可愛いなあとかいろいろあったけど、本当に長い時間楽しませてもらったので、終わってしまうのが残念です。
でもこのくらいが幕引きかなあと思います。

街がタイトルになっていて、街とともに成長していくお話です。
それで、伸行はもう充分街と共に成長したので、…

7

硝子の街にて(21) 暁 SUNGLOW 9・11その後  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

夜明け前が一番暗い

長いシリーズの作品ですが、もう終わりに近づいている巻。
でも大きく苦しい事件があって、このままどういう風に終わるのだろうという感じです。

9月11日の大きなテロ事件から少し経って、季節が変わっても事件のせいで街は閑散としていて、旅行客も少なく瓦礫の撤去や行方不明者の捜索も続き、立入禁止区域も開いてないお店も多く…と、興奮が過ぎて被害状況が静かかに見えてきます。

夜明け前が一番暗い、と…

2

硝子の街にて(20) 悼 SORROW 9・11その夜  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

それぞれに出来る精一杯

2001年9月11日のNY同時多発テロ事件からその後の2週間を描いた硝子の街シリーズの19冊目。
停電で街が真っ暗になり、パニックも落ち着いて、灰と塵の舞う人のいない街はほんとに大都市NYなのかとゴーストタウン感の漂うほの暗い回です。

シドニーと伸行は一時帰宅しますがすれ違ったまま、再び慌ただしく出ていきます。
一夜明けて電話は通じやすくなったけど、声を聞くと気が緩みそうだとシドニーに連…

1

硝子の街にて(19) 風 BLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

忘れられない日を迎える

舞台は2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロが起こった日。
BLにしては珍しいかもしれませんが、実在する人物らが出てきます。

読んだ時の率直な感想は、よくこれを書いたなぁと。
この街で暮らす主人公たちを書くからには、いつかは書かないといけないと言ってましたが、これを書くには精神的にも、下調べなどの意味でも、もちろんBLとしてでも、非常に難しかっただろうと思います。
それをまた…

4

守護天使の棲む森 小説

不破飛鳥  茶屋町勝呂 

ストーリーが圧巻

ちょっと昔の作品なのですが、モダンホラーというあおり文に惹かれて手に取りました。
BLででホラーって珍しいんじゃないでしょうか。

読んだ感想は…確かにどれに分類するかというとホラーかもしれません…。
怖いお話というわけではないですが、世にも奇妙な…という感じの作品です。ですがすこしでも怖い感じの作品が苦手な方は避けたほうが良いかもしれません。

中身は短編集で、表題作ほか2編が入って…

3

硝子の街にて(18) 翳 SHADOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

この街が好き

面白かった~。
今回は過去に実際にあった事件を題材にしたミステリー仕立てになっているので不謹慎かもしれませんが、サスペンスとして楽しめました。

伸行の勤めるツアー会社のお客が行方不明になり、彼女らしき持ち物を所持した遺体が発見される。
でも鑑定結果は別の日本人で、では彼女はどこに?殺された人はなぜ彼女の持ち物を?というお話です。
ミステリー好きなのでドキドキしました。

でもその裏…

2

硝子の街にて(17) 潮 FLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

20世紀最後の日

お話が始まってから、作中では既に5年目に入ろうとしていてる2000年12月。
ミレニアム…懐かしい響きですね。まとめて一気に読んでいるからか時間の経過があっという間だなぁと思います。

伸行がNYに戻って10年、もしあのまま日本に居て日本の会社で勤めていたらどうだったろうかと想像する伸行。
今の自由な伸行からは想像も付かない未来が待っていたかも。
アメリカは行ったことないのですが、この日…

1

硝子の街にて(16) 兆 FORESHOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

回復の兆し

仕事で生活のすれ違いが多いけど、もう何年も一緒に暮らしているのにこんなに毎日幸せなカップルって、読んでいてホントに癒されます。
辛いこともあるけれど、このピュア過ぎる二人のおかげでバランスがよい作品です。

今回はシドニーのツールを少したどっていくお話で、無理に何も聞かないでいた伸行が少し踏み出すお話です。

日本から来た観光客が行方不明になり捜索する伸行と、軍隊時代の先輩が不審な死を遂…

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