朝丘戻さんのレビュー一覧

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

一言でいうなら。

辛い、ですね…


以下ネタバレ注意です!

ハッピーエンド、ではあると思うんですがあめちゃんの事を思うとすごく切なくなります。
思い出を共有する人のいなくなった先生も悲しく感じます。
最後の方の呼び方が千歳に変わってる事も切なくて、涙が止まりませんでした。
それから、あとがきにあったタイトルの意味。
「君の中、飴がなく」私は無く、と読んだんですが、あとがきにあった泣く、という言…

3

「秋色」特典購入ペーパー 書き下しショートストーリー 特典

変わる愛の形

アキと美里が同棲を始めてもう9年。
美里は執筆なんだろう、夜通し仕事をして朝方寝て、またアキが制作で夜更かしをしたり、多少の生活ペースのすれ違いがあれど、それでも「二人の生活」として順調に行っている様子が伺える。

午後12時過ぎ、前日午前三時まで仕事で切羽詰まっていたアキもまだ寝ていてインターフォンに起こされる。
玄関へ出たのは美里、そして訪れてきたのはアキの先輩で同性愛を嫌悪していたは…

0

秋色 小説

朝丘戻  小椋ムク 

結局こうなるのですね。

春恋の続編、前作を読んでリアルな同性愛をどんな形で二人のその後を描くのか、
1作目を読んで、あの後の二人はどうなったのかと思って読みましたが
結果的には他人を巻き込むだけ巻き込んで遠まわりした挙句に結局は互いに
いつも傍にいて欲しい相手だと、過去のこだわりから進む事が出来なくなったけれど、
やっぱり、何年経っても忘れる事が出来ない相手。

読み終えて思うのは、前作のあのシリアスなまでの…

10

星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

表紙が素敵

朝丘さんの作品は読んでいて「ちょっと性急過ぎやしませんか?」と感じることが多いのですが、この星を泳ぐサカナはそういう部分がないわけではありませんが比較的少なかったなと思います。

受けである優太郎は、高校生にしては少々世間擦れしていない少年。
欲しい物を自分で買うために、レンタルショップでバイトを始めます。

攻めは『恋愛欲がない』という、大学生の本田。
過去に囚われ、女にだらしなく執…

7

秋色 小説

朝丘戻  小椋ムク 

妙に冷めてしまう自分に出会った

『春恋』のラストで5年目の再会をしたアキと美里の二人。
その後の彼等がまとまるまでのこの本作は、コピーの文字「そしてアキの色に、染まるまで」たしかにそうかもしれない。

同性愛がマイノリティーであること、まだ学生という年齢であったこと、その他青年期のあれやこれやがテーマだった前作は非常に現実を帯びたものだったのに、
この作品では、主人公二人は「BL」の主人公となり、
彼等を取り巻く、マリ…

12

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

リアル感が薄い

イラストが好みだったので購入。
本当にイラストは素敵!
朝丘さんの作品を読むのは確か三冊目です。

受けの一吹は高校生で母子家庭。
母親が海外赴任中のため、一人暮らし。
自分がゲイだと他人に打ち明けられず、友人を作るのも苦手。

攻めの賢司はSNSを運営する会社の経営陣のひとりで、一吹と同じバスで通勤している。
バスで知り合った一吹をSNS『アニマルパーク』へ招待する。

ま…

11

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

「春へ」の朗読CD/Cv鳥海さん

「春へ」のCDですが、ドラマCDではなくダリアさんとリブレさん共同フェアの特典朗読CDです。

「春へ」に出てくる画家の旭が高校生の恋人、十希に「遺言」のような気持ちで声のメッセージを残すという設定です。

冒頭から何を話そうかそわそわする鳥海さんにかわいさを覚えてしまいます。
でも落ち着いたらちゃんと年上で頼りがいがある所を聞かせてくれます。

自分が天国に行き十希の両親に会ったら…

1

春恋 小説

朝丘戻  小椋ムク 

恋をした相手が同性、そして愛になる

この作品はサイト掲載作で後にコバルトで文庫になった作品だそうです。
相変わらず切なさと登場人物の心理描写が大変緻密だなと感じますがやはり個人的には
この繊細で切なく苦しみながら成長していくBLと言うより同性愛ときっちり
活字にした方がしっくりくる作品は苦手であります。

BLにファンタジーを求め、読み終えた後にすっきりしない作品は内容が良い悪い
関係なくやはり楽しめないのが本音。
こ…

13

「春恋」購入特典ペーパー書き下ろしショートストーリー 特典

恋に落ちた時

アキが恋人と別れたと話し、とうとう本当の恋人になれたその時。
その直後、すぐに二人は引き離されてしまうのですが、その一瞬の蜜月の時間に思いだした美里がアキに恋をした瞬間のエピソード。
本編ではさらっとしか触れられてないエピソードですので、この話があることにより、より一層美里のアキへの想いの始まりが明確になります。

やっと恋人になれて抱きあった後、美里はアキが前足に怪我をした猫の絵を見せて…

1

春恋 小説

朝丘戻  小椋ムク 

恋と同性愛

高校生と家庭教師の大学生の苦しい恋のお話。
一読目、勢いで一気読みの時点では切ない片想いが、添い遂げられない結末が切なくて切なくてとても苦しかった。
そうして、心を落ち着けて読みかえすと色々見えてくる。
作者さんがあとがきで書かれたこの本で描きたかったテーマ「恋・同性愛・愛」それは間違いなく描かれている。


高校3年生の美里についた家庭教師は絵を描いている大学3年生のアキ。
彼の絵…

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