坂道のソラ

sakamichi no sora

坂道のソラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神106
  • 萌×244
  • 萌16
  • 中立4
  • しゅみじゃない21

--

レビュー数
20
得点
758
評価数
191
平均
4.1 / 5
神率
55.5%
著者
朝丘戻 

作家さんの新作発表
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イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
坂道のソラ
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784861346330

あらすじ

恋は、夜のバスの坂道みたいに寂しいものだと思っていた。高校生の河野一吹は、毎朝バスで乗り合わせる会社員の大柴賢司と親しくなる。悩みを抱えていた一吹を彼は優しい言葉で救ってくれる人だった。やがて互いを深く知ったふたりは自分を変えるために彼女をつくろうと約束する。しかし賢司と過ごすにつれ、一吹は自分の恋がとても近くにあることに気づいてしまい…。

表題作坂道のソラ

大柴賢司,IT関連会社の副社長,33歳
河野一吹,一人暮らしをしている高校2年生

その他の収録作品

  • あとがき
  • 三年後のソラ

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数20

切なさに共感

大好きな作家さんです。
今回もいつも通り、というより、いつも以上に切なくて、
読後は温かい気持ちになりました。

考え系の受だけどイラっと来ることはなく、むしろ、相手の性別問わず、
片想いの切なさがぎゅっと詰まっている気がします。
気持ちを丁寧に表現してあるので、読み進むうちに受に気持ちが
シンクロしていきました。

攻が受に告白の返事をする前後の場面の心理描写が秀逸!!
思わず涙…

最後に心から受に「良かったね~」と言いたくなる作品でした。

11

健気な子供と

無自覚な大人のお話。

朝丘作品には、色んな事をいっぱい考えている健気でいい子の高校生がよく登場しますが、一吹はそんな主人公たちの中でも特にいい子。
一吹はゲイを自覚していて、朝同じバスに乗るカッコいい大人の男性に密かに興味を持っています。
そんな彼と、痴漢事件がきっかけで言葉を交わすようになり、、、
高校生の、子供のコミュニケーションスキルなんて、まだまだ発展途上。
それがSNSゲームでのアバター同士のチャットというクッションを置くことでどんどん成長していく。
そして周囲の人間ともちゃんと関係を築いていけるようになり、賢司に対する気持ちも恋愛感情なのだと自覚している。
一方、大人の賢司の方は今まで当然のようにノンケだったし、一吹が高校生なのもあって自分の一吹への感情の正体になかなか気付きません。
そんな二人なので、外から見れば既に両思いのいちゃいちゃバカップルなのに、無駄に紆余曲折したりもしますが、、、。

この主人公二人の、ちゃんと社会とつながって成長していくところがいい。
朝丘ファンじゃない人にこそオススメ。

10

「傷」が繋いだ運命の赤い糸

初めて読んだ作家さんでしたが、読んでいくうちにとてものめり込みました。

三十路超え社会人と高校生の恋愛ということに初めは懐疑的でした。
共通点がなく年齢差もある、極端に言うと大人と子供で自然な恋人関係になるのって難しいのではと思うからです。
自分と照らし合わせて、ありえないという思いがあります。

しかし、今回は一吹(受け)が持っている傷が象徴的な引力になっています。
その上で2人のバックグラウンドや周囲との関係性、一人で抱えるしかない悩みなどがじっくりと書かれていきます。
2人の関係性が積み重なっていくようで、その過程が丁寧に感じたし違和感もありませんでした。
読んでいくうちに、絶対に起こりえないことじゃないのかもという気持ちに変わりました。

SNSの使い方も巧みで、妙に大人びてる高校生の一吹がアバターの力を借りて幼くなっている所など人物が多面的に見えました。
そして、賢司との出会いや友人関係を通して成長する一吹も読んでいて希望があります。

賢司(攻め)は自分の年齢と近いのもあって親近感がありました。
わりと初めから一吹に特別な好意を持っているのは分かったけど、結論を出すまでめちゃくちゃ考えたというのも分かります。
きっと結婚願望がある人にとって一番切実に考える時期ですよね。だからこそ一吹を選んだ重みも伝わりました。
手出すの早くないかなと思ったけど…(笑)

余裕があって格好良い大人、純粋で素直な子供とお互い思っていたようでしたが、年の差があるからこその幻想なのかなと思います。
でも2人が結ばれるために良い意味で作用した気がします。
付き合いが長くなるにつれその幻想は崩壊すると思いますが、等身大の自分達を確認しあって絆を深めていきそうです。

最後にちょっと気になった所がありました。
一吹が母親に「賢司さんはノーマル」と言うのですが、当事者がそういう言い回しってするのでしょうか。
しかもニューヨークで常に英語に触れてる母親からすれば余計に違和感を抱きそうですよね。

萌×2では足りない気がしたので神評価になりました。

6

ぼろぼろウサギ

自分がゲイであると自覚し友達とうまくコミュニケーション取れなかった一吹が、初めて人を好きになり強くなっていきます。
とにかく一吹が健気で優しい作品でした。

バスで知り合った賢司のことが好きで好きで仕方ない。
でも嫌われるくらいなら、気持ちを隠して友達でいたい。
そんな一吹の葛藤がひしひしと伝わってきて切なかったです。
ぼろぼろウサギのキャラもすごくあってました。

賢司の優しく包み込むキャラも良かったです。
お互いのことは良く見ているのに、自分に向けられている思いにだけは気づけないものですね。
アニパーの二人も、リアルな二人もどちらも温かくて素敵な作品でした。

5

文字だから伝わる気持ち、伝わらない気持ち

サヨナラ・リアルに続いて手に取った朝丘さんの作品。
自分が普通では無い事にどうしようもない思いを抱えた一吹と、過去に囚われた大柴さん、そんな2人のお話

通学や通勤で毎日乗り合わせる乗客たち
会話を交わすことなくすれ違う人の方が圧倒的に多い中で、知り合う事ができた2人

賢司さんの過去の出来事を知って、それは偶然では無かったのだと分かりました

本当に辛い出来事を抱えている人間って、誰にも弱さを吐露できない、なのに、知って欲しい、誰かに聞いて欲しいってどこかで思ってる物だと思うんです。

印象的だったSNSでのやり取り
顔が見えない中での会話

普段は出せない本心をさらけ出せてしまう不思議な場所
打った後逡巡し、それを無かったことにして、嘘を付いてしまえる場所

そんな場所を通した事で、2人の関係は少しずつ深まっていきます

文章が兎に角美しく、言葉選びが心地よく、切ないけれど、何処かずっと幸せな気持ちで読み進められたのは、
この恋が叶わなくても、出会えて、好きになれた事が、本当に幸せだと思う、一途で健気な一吹くんの心に感化されたからからだと、それ程までに強い彼の気持ちが伝わってきました

賢司さんの年齢に限りなく近いアラサーの私ですが、一吹くんの心に入り込み過ぎて、17歳、高校2年生という立場から賢司さんを見ていたら、33歳とはこうも魅力的で、大人なのか、と驚いてしまいました!
いや、賢司さんが特別なのは重々承知してます(笑)


「俺達が出会った頃のお話だね」
「恥ずかしいです」

と、現実に2人が照れている情景が浮かぶ様な
この世界に確かに存在する2人を感じました


5

溢れる優しさ

朝丘さんのBLものを読むのは初めてでした。
昔ノーマルもののお話は読んだことがあったので、BLも読んでみたいなーと思い、表紙もすごく優しい絵柄のこちらの本を選んでみました。

SNSのやりとりがメインなのでページ数の割にさくさく読めると思います。
現代のネット社会ならではのお話で、こういう出会いもあるんだろうなあと思いながら読んでいました。私も一時期悩みを打ち明ける場をSNSに求め、すごく助けられたことがあったので感情移入しやすかったのもあります。
一吹が一癖ある人物でしたが、そこに大柴さんも惹かれていったんでしょうね。ちょっと冷めたところありますけど、嫌な感じはしないですし。
そして大柴さん、かっこいい。トラウマを抱えているとはいえ、なんて大人な対応のできる人物なんだろう。カッコイイ。笑
優しさ溢れる作品でとてもほっとしました。

4

大好きです。

何だろう?読んでいてblと言う感覚がない 
空気感がとてもキレイな恋愛小説?
言葉…もそうてすが、
語間や行間に切なさ、狡さ、そして優しさ…

ドキドキするような初恋の頃を
思い出しすような気持ちで読み終わった気がします。

本当にレビューは難しいですが、
言葉の選び方?遣い方?とても好きで、
読後感の微かな切なさや清涼感…
本当に初恋を思い描いてしまいます。
とても遠い昔ですが(笑)とても好きです。

是非、見かけたら読んでみて下さい。
とても、ココロ惹かれる作品だと思います。

今、朝丘先生の作品を網羅しようと頑張っています^_^
読みましたら順次に拙いですかレビュー
書かせていただこうと思っています。

3

あぁ、幸せ。

自分の好みにドンピシャな作品で、神評価以外考えられません。
あらすじは、上記を参照ください。

高校生の一吹と、IT会社副社長の賢司。包容力や経済力、すべてを兼ね備えた大人の賢司。
そして自分がゲイである為、周りとの間に壁を作って、名前を呼び合える友だちがいない一吹。
早々、互いに惹かれ合ってるんです!
男子高校生に向かって可愛いとか言わないから!賢司がノンケに思えないくらい、一吹を溺愛していて、周りからしたらすぐにわかるのに、当人たちは相思相愛に気付いていないもどかしさが、たまりません!

大きな出来事はなく、何もなかった毎日が少しずつ色付いていくストーリーが読んでいて幸せで、情景や会話のやり取りに心惹かれます。
ストーリーは先が読める内容かと思いきや後半に事件が起き、より引き込まれました。

ゲイであるが故の親への感情や、結ばれた相手との将来への不安や葛藤があり、それを全て受け止めてくれる賢司が、本当にかっこいい。

大好きな作品です。

1

ほどけるような切なさと、泣きたくなるような優しさ。


朝丘戻さんの作品は初めて読みます。

読んでいてまず印象的だったのが、描写の豊かさ。

この物語は主人公である高校生の一吹(いぶき)視点で描かれているのですが、一吹の心情や抱える悩み、ふと振り返る過去の記憶等、それらが一ページ一ページにたっぷりと詰め込まれております。文章の厚みとでもいうのでしょうか。そういったものを感じて「これは読み応えあるかも」と読むのが段々楽しくなっていきました。

自身がゲイのあることを密かに自覚している一吹。
今まで友達というものを持ったこともなく、母の海外赴任で一人暮らしの高校生活を送っています。そんな誰も知ることのない心細さのなかで、ひょんなことから毎日同じバスに乗り合わせる会社員、大柴賢司(おおしばけんじ)と話すようになります。

気さくながらも細やかに自分を気遣ってくれる賢司との会話に、一吹はちょっとした憧れとともに彼と打ち解けていきます。
一吹は賢司に教えてもらった『アニマルパーク』というSNSに登録し、『ソラ』と名付けたウサギのアバターを作ります。その日からオオカミの『シイバ』こと賢司との文字の世界での会話が始まりました。

本が好きで落ち着きのある一吹は同年代から見れば少し大人びている子供。
元来の性格もあるでしょうが人間関係の希薄さも相まって、一吹は他の同級生よりもどこか純真さが見られます。賢司との会話は年の差もあるせいか余計に子供のように見えてしまいますが、不器用ながらも周りの人たちに誠実でいようとする一吹の姿は読んでいて共感できました。

賢司は穏やかで他人への気遣いのできるいわゆる大人ですが、辛い思いをしていた姉を守れなかったという過去を今でも悔やんでいます。簡単に打ち明けることのできない辛い過去を気負いなく共有できたのが一吹でした。一吹は賢司に救われたと言っていましたが、賢司もまた、過去の傷に囚われず、一心に自分を慕ってくれる一吹の姿に救われ惹かれていったのではと思います。

毎朝バスで話をして、時間の空いたときにはSNSのチャットで会話をして。賢司との会話を重ねていくうちに一吹は自分を見てくれる彼の優しい笑顔、送られる文字から滲み出る温かさに触れ、寂しさを埋める以上の感情を覚えます。
初めて自分に共感してくれた人、初めて名前を呼んでくれた人、初めて友だちになった人。初めて、恋をした人。それが一吹にとっては全て賢司でした。
しかし女性との結婚を望む賢司に想いを伝えることはおろか、ゲイであることすら言えずにいる一吹。
一人、夜の坂道のような途方もなく寂しい恋をする一吹と隣で一吹を優しく思いやる賢司。
誰かを想う切なさと寂しさ、心を救う優しさが織り込まれた一冊です。

作中、SNSでの会話が多く出てきますが、アバターの存在が二人の心情をうまく表現してくれます。お互い真摯に向き合う二人の会話は読んでいて心洗われる気持ちでした。

個人的には賢司からの視点もあったら一吹の言動に恥ずかしがる姿や一吹への気持ちの変化等が見られて、二人の感情もより伝わって良かったかなと思いました。

イラストを担当されたyocoさんをきっかけに買ったのですが、とても良いお話でした。
装丁もまた素敵です。

7

表紙が好きすぎる。

さびしいのと、しあわせなのとが、何かもうカフェラテみたいに混ざり合って、でもそれが恋だよなぁと。
二人とも、大人っぽさと子どもっぽさのバランスが絶妙で、それがお互いにとって魅力でしかなく、恋人になる前の無意識に惹かれあってイチャイチャしてる感じとか、なんだそれー。
作者さんがあとがきで延々書いてられるみたいなことをおっしゃってたけど、くだらないやりとりも延々読んでられるわ。
相手の幸せを何よりも優先するんだとか、猫っかわいがりしたいとか、そんな気持ちがあふれてて、さびしいのかくすぐったいのかよくわからんでも萌えるー!という結論です。
ただ一つ残念なのは、少しでいいので攻めからの視点の文章を読みたかったなぁと。受けがかわいすぎて悶えてる気持ちを直で読みたくてしょうがないです。

6

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