恋しくて、恋をしてほしくて、欲しくて。……欲しくて――

窓辺のヒナタ

madobe no hinata

窓辺のヒナタ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神63
  • 萌×216
  • 萌4
  • 中立6
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
12
得点
397
評価数
91
平均
4.5 / 5
神率
69.2%
著者
朝丘戻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
坂道のソラ
発売日
価格
¥741(税抜)  
ISBN
9784861349775

あらすじ

この暗い所から解放してくれる、空みたいな人だった――。
高校生の日向は家族にゲイだとばれ、継父から冷たい仕打ちを受けていた。
自分の存在価値と将来に希望を見いだせずにいながらも明るく前むきに努力していた日向。
そんなある夜、SNSで「シン」という男性と出会い、女の子だと勘違いされてしまう。
シンの優しい人となりに惹かれてしまった日向は、どうしても本当のことが告げられず……。

表題作窓辺のヒナタ

早瀬新(シン),会社員,33歳
小田日向(ヒナタ),高校3年生,18歳

その他の収録作品

  • 窓辺のソラ
  • 日なたの恋
  • 二年後のヒナタ
  • あとがき

レビュー投稿数12

日向がかわいい、切ない、愛おしい

久々に特典冊子付きのものを購入したくなるくらい気合いを入れてしまいました。

ゲイであることに引け目を感じる中で複雑な家庭環境を送る高校生男子の日向。
ネットゲーム上で出会った男性に恋心を抱くけれど、女子高生と勘違いされたのをあえて誤解を解かずに付き合い続けるうちに嘘をついている罪悪感と膨らんでいく想いが切なくてゲーム仲間の励ましと同じように応援したり慰めてあげたくなりました。

相手の陶磁器会社勤務33歳バツイチ男性の方は、見た目はかっこよくて優しいけれど仕事にも恋愛にも対人関係にもあまり積極性がなく波風立てずに流されて生きてると言う感じがします。
それが、日向と出会って恋する想いも誰かを守りたいと言う衝動も溢れてきて、仕事での新しい発想につながっていくという盛り上がりにワクワクしました。

脇役陣も個性豊かで楽しかったです。
一番は、日向の幼馴染の忍。てっきり実はずっと日向が好きで側にいた、同性なので言えずに守ってきたと言う設定なのかと感じてましたが日向に対しては本当に良き親友で何もかも分かっていて知らないふりして励ましたり背中を押したりしていたいい友人です。
ただし彼の恋話の方は今後色々苦労はありそうなので、面白い物語ができたら日向達の近況と合わせてスピンオフができたらすごく嬉しいです。

そして性格悪い新の同期の棚橋。
平気で人を傷つけ他人の痛みのわからない男です。頭も良く上昇志向満載で、出世のためなら人を押し退けても傷つけてもいいと信じてる。
けれど自分は純粋に人に好かれず結局誰もいなくなるような人間だと自覚してる人です。
だから本当は歯がゆく思うことはあっても新に憧れて悔しく思ってるからひっかきまわしたくなるんでしょうね。
まあ恐れたほど非道な人じゃなくて日向が傷つけられなくてよかったです。

BLとは関係ない部分でも、転勤していった佐和やお調子ものだけど人懐こい後輩の小鎌(彼が新・日向のキューピットになるんですね)、ゲーム仲間や予備校の友人たちなどその後の人生が気になるそんな人たちがいっぱいいます。

9

世界観が素敵

「坂道のソラ」と同じアニパー(SNS)を舞台した作品。
坂道のソラを読んでいないくても問題なく読めますが、読んでおくとより楽しめると思います。

今回の作品も朝丘先生らしい優しい世界観の中でストーリーが展開されていました。
男性しか愛せないことを病気だと義父にけなされ、家の中で疎外されながら生活している日向。
本当に純粋でいい子なだけに日向を見ていると切なくなります。

そんな日向がアニパーの中で自分の性別を偽って知り合ったシンさんと惹かれあっていきます。
二人とも無条件に相手を信頼し愛情を向けてしまうところや、
登場人物に良い人がいすぎるあたりは若干現実的ではないですが
まぁそれも含めこの作品の素敵なところだと思います。

ちなみに当て馬のタナは嫌なやつだったけど、作品を盛り上げてくれてよかった。

5

最高です!

好き過ぎてレビューしにくい。。。そんな気持ちです。


『坂道のソラ』読後、こちらを読んでいます。
アニパーによって出会い結ばれる物語。
受験生の日向はゲイ。家では継父からゲイであることによる迫害を受け、自分自身を否定し自分の将来に落胆している。そんな日向が可哀相で、泣けてきました。
自分がアニパーをして出会っていたら、親身になって聞いている。作中トラコやサヤがそうしてくれて、誰も自分の味方はいないと思っていた日向が救われていくのが、読んでいて幸せでした。
アニパーで出会ったシンは、『坂道のソラ』のシイバや『氷泥のユキ』のクマさんのように、私生活が自信に満ちた彼ではなく、バツイチで仕事も手応えを感じず、将来独りで生きていくと感じているという、現実味のあるイケメン。
だから、お互いが文字だけの世界で出会い、救われて惹かれ合ったのでしょうね。
性別を偽ってしまっていましたが、直接会うまでのチャットが、温かくてキュンとします。このやり取りだけでも顔のニヤニヤは止まらないです。

幼なじみの忍や、新の同僚棚橋など、クセがあったりして気になる人物が出ていて、スピンオフとして出ないかなぁと期待!

大好きな作者さんの、大好きなシリーズ。
癒されたい方や、幸せな気持ちになりたい方、ぜひ読んで頂き、この世界を堪能して貰いたいなぁと思います。

3

浄化作用が…!

シリーズを読み通すぞ!というつもりはなかったので順番が前後してしまってるのですが、なにげなーく積んでた”氷泥のユキ”→”坂道のソラ”ときて、本作にたどり着きました。で、今のところ一番好きです。窓辺>坂道>氷泥 な感じでした。

正直、”氷泥”を読んだときは、受の乙女気質がなんとなくハマらないなぁ、、とか思ってたのに、”坂道”で「あ、こっちのが好き、他もっと読みたい」となって、シリーズ3作目で号泣に至りました。

家庭環境と性癖に悩む高校生(受)と、30代にして燃え尽き症候群的なリーマン(攻)の切なくて優しくて甘くて美しいラブストーリーでした。この絶妙な切なさと甘さのバランスが朝丘先生らしさなんでしょうか?どの作品も、一回り以上の年の差があるCPなのですが、各キャラクター設定の絶妙な組み合わせで(あぁ、そうだよね。この二人が恋に落ちるのが必然)ぐいぐい読ませてくれるなぁと思いました。
それぞれの視点で丁寧に描かれる日常と合わせて、二人がいつも会うSNS上でのやりとり(チャットや手紙)を追いながら、「あぁ~、この二人どうなっていくの~」とめっちゃ心を持っていかれてました。

実際に会うところから始まる”日なたの恋”は、日向の健気さや懸命さに圧倒されて、、一緒に泣いてしまいました…。なんなん、この可愛さ。。鳩尾を素手で掴まれているくらい”きゅぅ~~”と。そんな日向と会って話して、”やっぱりヒナタだ”と腑に落ちる早瀬(攻)の誠実さにも胸が熱くなりました。最終的に安堵と尊さと、あふれる萌えによる余韻にずぶずぶになっていました。

一点だけ消化不良だったのが、早瀬(攻)のライバルで上司の棚橋の存在!もうどう見ても、早瀬と棚橋って拗れた恋愛関係にしか見えなくて、ひそかにこちらのラインも萌えでした。タナにも救済をお願いしたいところです。

2

恋しくて、恋をしてほしくて、欲しくて。……欲しくて――

この暗い所から解放してくれる、空みたいな人だった――。
高校生の日向は家族にゲイだとばれ、継父から冷たい仕打ちを受けていた。
自分の存在価値と将来に希望を見いだせずにいながらも明るく前むきに努力していた日向。
そんなある夜、SNSで「シン」という男性と出会い、女の子だと勘違いされてしまう。
シンの優しい人となりに惹かれてしまった日向は、どうしても本当のことが告げられず……。

坂道のソラに続いて読んでます。

SNSで出会ったことがきっかけで事件になったり、危険になったりすることがニュースになっている今、本質的にはSNSで出会っても、リアルで出会っても、変わらないんだなと思い直した。

新は日向にネカマされたけど、だからこそ、恋愛対象として違和感なく見れたのかな。出会いってやっぱり大事だし、日向と男として出会ってたら恋愛対象には含まれなかったかも?

でも、辛い分、ハラハラドキドキした分、日向が男でも女でも好きになってくれてよかった!

日向と新がこれから先、幸せな日々を歩めますように

1

かわいい(´O`)

坂道のソラから来て買いました。

私的に「男の人が好きということで悩んでいる」というのがちゃんと描かれているのが高ポイントでした!

朝丘戻先生の作品(まだソラとヒナタしか読んでいませんが…)は受けがとてつもなく可愛いですね!
「女の子らしい」という可愛さではなく、電車の中でたまに見る華奢な男の子のような可愛さがたまりません( ̄∀ ̄)
(伝わるかな…笑)

攻めの新さんについて。
新さんは作中のある程度はじめの方に出ていたり、新さん視点でのストーリーがあったりと、読者を不安にさせない当たりが朝丘先生素晴らしいと思いました!
多分読者がリアル新さんと出会うのがヒナタと同じ時期だったら「本当に信用していいのか?」「うちのヒナタを傷つけるんじゃないんだろーなー」となかなか新さんを信じられなくなりますね笑
という面でストーリーの進め方が読みやすてよかったと思いました。

脇役もいい感じになってますね!
ヒナタの同級生も、家族も。
新さんの同僚も。
スピンオフが読みたくなるような人々でした。


窓辺のヒナタは「ハッピーエンドが読みたい!」という人にぴったりな作品だと思いました。
心がホカホカしますね(´O`)
(年の差の方もぜひ!)

個人的に坂道のソラよりも窓辺のヒナタの方が好みでした!

失礼しましたー!

6

きれいな世界

きれいなお話だったなぁ、というのが、まず最初の感想。
きれいな心を持った無垢な少年が、優しくて穏やかな仮想空間で、夢のように理想的な相手と巡り会って幸せになる話。
きれい事過ぎるお話でもあるけれど、そこがこの作品であったりこの作者さんの持ち味なので、脇役女子が多く絡むところや、エロ描写の薄いところや、そもそも本が厚いところといった、読み手を選ぶタイプの作品ではあるけれど、私は、この分量を小説でめいっぱい堪能できて満足でした。
そして、以前(5~6年前)にはまっていたお庭ゲームがちょっと懐かしくなりました。

5

ピュア

『坂道のソラ』に続くアニパーシリーズ第二弾。
yoco先生のイラスト、今回も最高ですっ!

アニマルパークというSNSサイトでの交流から恋が芽生えていくのですが、ソラに続き、そのアバター姿でのやり取り描写がとても可愛いです。
悩み多き男子高校生と年上会社員の思いが、ソラと違い攻め受け両視点で描かれてたので私はこちらの方がより感情移入しました。

とにもかくにも、日向もヒナタもオヒナも可愛すぎです。
新さん、イチコロです。

心情が細やかに表現されていて、日向の動向にヤキモキしながらもおかんな気持ちで見守ってました。


ボロボロウサギなソラも可愛かったですが、ださ可愛い「あにまるぱぁく」Tシャツのヒナタには悶えました。
(リアルで着ようとしてた、くまT姿も見たかったですw)

ソラとシイバも最後絡んでくるので、彼らのその後も垣間見えて嬉しい登場でした。
どちらのカップルも年上恋人に甘々に愛されて幸せたっぷりでお互いの愛情を少しずつ育んでる様が見て取れて暖かい気持ちにもなりました。

アニパーを通して、一生の唯一の恋人に出会えた彼らの軌跡と奇跡。

素敵な一冊です。

2

朝丘先生らしい物語だと思いました。

昔から朝丘先生のファンの者です。
朝丘先生の本は全て購入しています。

ネタバレあり+今回の話はThe朝丘戻という感じだったのでレビューしたいと思いました。が、厳しいコメントもあります。

【萌え的な感想】
今回のお話は、社会に色々揉まれて、頑張るの疲れちゃったんだけど、お金貰うために仕事してる…って感じのバツイチ30代前半男×これからも未来があってピチピチの高三受験生だけど、ゲイのせいでクズ継父に精神的にいじめられてる男、という設定でした。
個人的には攻めの、あー大人になるとこういうのあるある!が共感できて面白かったです。次いで、若い子にやる気貰ってるところが可愛くて萌えでした。ラストには、攻めが前向きに仕事に取り組む姿勢になって胸がスカッとしました。

今回はアニパーというオリジナルSNSが主軸となって物語が進んでいきます。
坂道のソラのスピンオフ作品とのことですが、坂道のソラより会話文やSNSの設定などの説明が多いと感じました。
そのため、SNSに好感を持てない人は絶対読まないほうがいいと思います。
操作に関して詳しく説明があり、チャット会話ばかりなので、経験のない方などは首を捻ってしまうこともあるかもしれません。
会話文大好き! とか巷で流行りのちゃんねる系なんかが好きな人にはオススメです。

お話は綺麗に纏まっていると思いました。
ところどころ首を捻る箇所は何個かありましたが微々たる程度。
幼馴染のとあるカミングアウトには声に出して「え!?」と驚いてしまいましたし、攻めの会社での同僚兼ライバルの男が受けにSNSでちょっかいを出してくるのですが、その男とのやりとりがバレてしまう過程などが自然で、ストーリー展開がうまいなぁと思いました。
受けはネカマをしているので、バラすときは冷や冷やいたしましたし、その後の攻めの感情なんかもどうなるのかと最後までドキドキしながら読めました。

【以下残念な点】
モブが多い!
名前覚えられない…。
モブだからか、そこまでキャラ設定してないのかしれないんですけど、なんかみんな同じような口調とか性格でとにかく覚えられませんでした。
覚えられたのは忍とタナと受けの家族くらいです。
SNSが主軸なので余計かもしれませんね…(汗)

で、以下はこの作品としての残念な点ではないのですが、先生の作品の全体としての感想なんですけど、
受けと攻めのキャラ設定に(またか)と感じました。
いや、設定というよりキャラクター?ですかね?
似てるんですよね…。ストーリーなどに好みのパターンが入ってしまうのは仕方ないとしても、せめて口調とか変えられないのかなーと思いました。
〜だもの、とか〜しなさいとか、受けの友人ポジの子のちょっと性格悪いけど、なんやかんやでいいやつ、みたいな設定も全部一緒!!
全部読んでるから言えるんですけど、ほんとに一緒にしか感じないです。
朝丘先生は恐らく、キャラクターを『動かしてる』んだろうなと思います。
キャラクターが『動いてる』んじゃないんですよね。
作者の言いたいこととか考えてることとかを、とにかく話させようとしてるから、『動かしてる感』が強く出てしまってるんじゃないかなって思いました。
実際はもちろん動かしてるのでそりゃしょうがないことなのですが、でもそれを出さないようにキャラクターに命を吹き込んで欲しいな。

ただ今回の作品は朝丘先生らしい、心の動きが丁寧に描かれた、かつ、展開なども綺麗なお話なので、気になった方は是非読んで欲しいです。

18

健気受けさんはとってもツボなのだけれど。

作家買いです。ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。





初っ端から「アニマルパーク」通称「アニパー」と呼ばれるアバターSNSが出てきて、んん?既視感あるなあと思ったら『坂道のソラ』のスピンオフでした。『坂道の~』のシイバとソラがちょびっと出てきますが、内容としては前作未読でも全然問題なく読める独立したお話です。

主人公は高校生の日向。
母親の再婚によりできた養父と義弟がいますが、中学生の時にゲイだとバレて以降、彼らから心無い言葉を投げつけられ精神的な虐待を受け続けている男の子。
そんな日向の最近の楽しみが、親友の忍に教えてもらって加入したアニパー。そこで「シン」という男性に出会いますが、シンに女の子と間違えられたことで、ゲイである自分には普通の恋愛はできない、だから女の子のヒナタとして、シンとの疑似恋愛を楽しんでみたいと思うようになり…。

というお話。

ヒナタとシン、交互で視点が変わりストーリーが展開していくため、二人の心情が分かりやすい。また、ゲイであることの引け目を感じ継父や義弟から侮蔑交じりの言葉を投げつけれられ、それでもなお母親のために必死で耐えるヒナタが主人公。
非常に朝丘さんらしい一冊でした。

ヒナタは非常に健気で可愛いし、シン(=新)も懐の広いナイスガイ。
ゲイであることの葛藤を抱える受けさん、ってとってもツボなので楽しく読み始めましたが、途中でトーンダウンしてしまった。
朝丘さんらしく、かなりの長編。それは別にいいのですが、これだけの長さを必要とする中身だったか、と問われると疑問符が。

シンがアニパーで癒しを求めるようになる理由がありますが、そのくだりが延々と長い。
ヒナタだけではなくシンのバックボーンも描きたいという朝丘さんの意図は理解できますが、正直読みつかれてしまった、という感じ。
二人とも私生活がなかなかハードなので、どちらか一方に絞ってストーリー展開したほうが良かったんじゃないかな、と。タナや元妻の存在とか、ちょっとおなか一杯になりました。

あと、個人的にちょっと苦手だったのが日向の親友忍と、義弟の直央との関係。
直央は同族嫌悪なんじゃないかと思ったのだけれど、あれだけ日向をけなし続けた直央が、忍と恋をするようになったらすごく興ざめだなと思いました。

それと日向のお母さん。
日向のために離婚を思いとどまっていたようだけれど、正直、同じ母親として、日向があれだけのことをされてそれでも離婚しないお母さんにはちょびっと怒りを感じた。

最後は大団円で、日向と新の関係をお母さんに伝えられてほっこりムードにはなるのだけれど、どうしても違和感がぬぐえなかった。

とは言ったものの、朝丘さんらしく健気で頑張り屋の受けさんに、その受けさんをまるっと受け入れる包容力のある攻めさんといったCPは非常においしかったです。

4

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