朝南かつみさんのレビュー一覧

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

僧職のまま組長を襲名した麗人

背中にモンモンを背負った美貌のお坊さん・清・が主人公。
実は、昔気質の任侠道をいく大きな組の組長の私生児。
母親は、美貌の芸妓
清祥は、5歳まで祖母と母が居た置屋で育つ。
ある日、和歌山の養父母に引き取られる、
母がどんな人で、父は誰なのか、母がどのように亡くなったのか、誰も教えてくれない。腫物に触るような養父母の様子から、触れてはいけない事だと理解していた。

清祥が京都の大学に進…

2

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

詐欺を繰り返す動機

恵まれない生い立ちから恋愛詐欺師となった蓮
蓮は、結婚詐欺を繰り返す自分の本当の動機理由を、自覚していなかった。
連は、積み木遊びのように積んでは崩す、恋愛ごっこ=詐欺を繰り返す。

でも、標的にした相手・総合病院の長男である医者の加賀谷から、とんでもなく本気の愛を注がれて、
自分の中の凍った心の歪み・・詐欺を繰り返す動機になっていたしこりが氷解していく。
幸せそうな人を憎く思う訳は、…

0

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

「健気」「切ない」じゃない、「惨め」だ

若き天才心臓外科医×新人若手弁護士という、いかにもな豪華設定。何度も何度も「心臓外科医」という単語を出して強調してくるのがちょっと気になった。エピソードで知らしめる筆力に自信がないアピールになっているようで残念。
ついでにバイブレーターのように小刻みに蠢く心臓外科医の手!とかもう、エロシーンで笑わせないで欲しい……ギャグかと思った。

子供時代からつきまとい行為に明け暮れる受けの航希は、まー…

2

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

面白かったよ?

タイトルは誰に何を?と思いながら先ほど本を閉じました。

えーっと、最初のレイプはいただけない。
これでなんでそうなるのかちょいと私には理解できぬ。

ま、タイトルも2人の関係はどうでも良しとしてサスペンス部分は面白かった。

黒薔薇さんの扱いが雑なところも面白かった。
バイトのコーヒーの味を優先する塚本ですが、黒薔薇さんって恋人だったの?
ま、これでバイト君とくっついたりしたら…

1

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

最後までモヤモヤ…

元から受けが好きで身代わりはフェイクって展開を期待したのだけど、結局は兄が好きだったけどでも勘違いでした、やっぱり君が好き!…はあまり納得がいきませんでした。狂おしく君を想うって攻めのことかと思ったけどこれは受けのこと?確かに受けは盲信的に攻めのことが好きですね、あんなにひどい事されて…。でも理屈で片づけられない恋もたくさんあるはずだからそこは否定しません。しかし今回は受けが酷い目に合いすぎている…

4

若獅子と氷艶の花 小説

あさひ木葉  朝南かつみ 

今作だけでも面白い

前作「帝王と淫虐の花」があまり好みではなかったため、長年スピンオフである本作を読まずにいたのですが、最近思い出してふと読んでみました。そうしたら意外と良かったので、私と同じように「前作好みじゃなかったから読んでない」と言う方にも読んでいただきたく今更レビューを書いております。

まず、今作は前作知らなくても何ら問題ないです。普通にこの作品だけ読んでも十分理解できるような作りになっています。香港…

2

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

最初から泣いちゃった…

いつも後半でグッと流される作家さんですが、前半から涙が止まらず、切なくて苦しいお話でした。特に、自分の気持ちを自覚するシーン、過去を後悔するシーン、クリスマスを心待ちにする描写…。心の揺れる様子を丁寧に書かれていて何度も読み返してしまう話です。
でもバイト代はもらって欲しかったし誤解も解いて欲しかった。脳内EDで誤解の解けたシーンが流れたので良いのですが、そこがスッキリすればもっとよかった!

2

風でなくても 小説

火崎勇  朝南かつみ 

珍しいヘタレ攻め

「その一瞬も含めてお前が好きなんだ」

表題の他誌掲載時が2001年、書き下ろしが2005年とあり、やはり読みながら時代を感じさせましたが、火崎先生には珍しいヘタレ攻めというのと朝南先生のイラスト(表紙の目を伏せた攻めと受けの腕を掴む手)に惹かれ購入。 
絶版になってますので中古で探しました。

ヘタレ攻めのぐるぐる描写に好みが分かれる作品だと思いますが、タイトルの意味するものが分かった…

2

よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

よくある話?

私にはタイトルの意味が解りませんでした
逆説的な意味なのかしら…??

攻の池田くんは大型わんこなイメージで読んでいたのでCDのキャストが意外でしたが、素直な男の子らしい男ですね。
受の袴田さんは、ぼんやりが過ぎる!!程があるだろう…。実際こんな人が周りにいたらきっとイライラしちゃいます。天然、というよりも覇気がない。生気が感じられない。
そこを「気だるげ物憂げ色っぽい」と受け取ってくれ…

0

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

攻め受けとも好きだった

朝南先生の挿絵が見たくて購入。攻め受けとも好きなタイプで良かったので萌2にしました。受けが異能持ちな部分、ちょっとファンタジー要素ありですが、新宿あたりにいそうなカプに感じるお話、本編250Pほど。ツンツンは好きだ。

都心から少し離れたビルの2階で怪しげなクリニックを営んでいる清涼(せいりょう)。医師免許を持っているわけではないので口コミだけですがそこそこの稼ぎ。「接触したところから記憶を読…

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