椎崎夕さんのレビュー一覧

コイビト 小説

椎崎夕  花本安嗣 

旧版

1999年初版本。花本安嗣さんのイラストなので手元に欲しくて。商業デビュー作『帰る場所』が喫茶店を舞台にした家族ドラマがメインのお話だったと思うんだけど、その次作に当たる本作も女性や子供が出てくるお話。ちなみに、『帰る場所』旧版イラストも花本さん。(これを載せるために確認しようと久しぶりにHPを訪れたら削除されていて悲しかった…)

裏の主人公は僚平(受け)の義姉、いずみかもしれない。高校生の…

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だから好きと言わせて 小説

椎崎夕  さがのひを 

無自覚同士

カバーイラストの色遣いがとても素敵です。さがのひを先生のカラー絵がすごく好きです。

本作は大学の映画サークル内で繰り広げられる恋愛を中心とした青春もの。主人公の成長物語ともいえます。これまでのしっとりした切ない雰囲気から逸れて、作者様の新境地っぽい印象が。モブ勢の強烈さはさておき、クセの強い夏目と主人公・雅巳の友情未満なやりとりが、青春小説のような雰囲気を醸し出していて新鮮でした。雅巳が神社…

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「恋を知るには向かない職業」コミコミスタジオ特典小冊子 特典

秀逸

ああこれ、しっとり系後日談としては大好きなタイプ。良かったなあとじんわり思えて好きでしたでの神にしました。本編ご購入することを考えておられる方でしたら、これ付いてるのを購入することをめちゃおすすめしたいです。

お話は、ある日、旧友の岸(受けの勤務先所長)から「話あるからちょっとつきあえ」と言われて・・というもの。

本編でもこの所長さん、気になってたんですけど、後日談のここで大活躍。

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恋を知るには向かない職業 小説

椎崎夕  亀井高秀 

ペット

椎崎先生だし亀井先生なのでマストバイ。前半はウキウキだったのですが、何故か後半失速したので、中立よりの萌にしました。本編270Pほど+あとがき。椎崎先生の既刊お好きな方、不憫受けが好きな方でしたら大丈夫なんじゃないかなあ?

家政婦として派遣されてきた香の新しい勤め先は、2年前、その当時のご主人さまと複数人の友人とで遊んでいるところを見ていた方。そのせいか、ペット兼家政婦という本業のために要望…

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そんなはず、ない 小説

椎崎夕  八千代ハル 

安定感

安定の椎崎作品。お話の中に漂う空気感に惚れ込んでいる作家様なので、読後の満足感はありました。年齢的には攻めが年下ですが、カップリングは作者様の作品イメージを裏切りません。ナチュラルに同性カップルが登場する点もしかり。個人的には安心感と同時に、なんとなくマンネリ感も否めませんでした。

服飾デザインを手掛ける主人公の千紘は、才能と容貌、さらに人脈に恵まれているために、やたらめったら妬まれたり執着…

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恋を知るには向かない職業 小説

椎崎夕  亀井高秀 

意思を失くした兎

香は家政婦として仕事できるし真面目に通学してる、だけど人間関係苦手で諸々達観してる風なのが捉え所がなくて謎でした。でも読み進めて背景が分ってくると何とも言えない気持ちになりました。本人悪くないのに負っちゃってるのが仕方ないけど辛かった。有田との雇用関係も上手くいかず胃が痛かったけど、香を見て受け入れてくれて前進させてくれて一安心。岸や園子の後押しも大きかったかな。歯車が回り始めた所でのクズの出現に…

3

「恋を知るには向かない職業」コミコミスタジオ特典小冊子 特典

心の変化

香の様子がおかしい。と感じる有田さん目線のお話です。

ここ1週間ほど香の様子がおかしいと思っていた有田さん。
そんな時に岸さんから香のことで話があると言われ
岸さんの行きつけのバーに行きます。
そしてー…。

岸さんに嫉妬する有田さんが可愛いかったです(*´ω`*)
香にとって親代わりの岸さんにまで嫉妬するなんて…!

香の様子がおかしかったのはなるほどー!と思いました。

1

恋を知るには向かない職業 小説

椎崎夕  亀井高秀 

変わりゆく関係

家政婦兼ペットの香。
まずこの設定に???となりました。
しかも「御主人様」の要望には何でも忠実なんです。(体の関係も)
そんな香を軽蔑しているような態度の有田さんが今回の香の御主人様です。
(色々あって契約することになりました)

最初香の意思を全く感じることができなくて
常に御主人様の言いなりという印象がありました。
有田さんはいい意味でも悪い意味でも頭が固く真面目な感じだった…

4

恋を知るには向かない職業 小説

椎崎夕  亀井高秀 

自覚がない子に泣かされる(;///;)

うぁーーーー(;///;)
後半に向かうにつれて鼻がツーンと痛かった。

傷ついている自覚が無い子を見てる切なさや、
繰り返し繰り返し愛情を伝えて見守る大人達の優しさ。
なんか色々悲しくなっちゃって涙しながら読みました。

また、個人的に。。。
 ↳攻めが受けを誤解して酷く当たる
 ↳受けが傷つく
 ↳誤解が解けたあとに攻めは深く落ち込み反省する
という流れにめちゃくちゃ萌え…

7

もう一度だけ、きみに 小説

椎崎夕  すずくらはる 

引っ張りすぎだよ〜

喫茶店「沙耶」シリーズ。リレー形式でメインカプは変わるけれども、登場人物は繋がっています。タイトルの意味するところにちょっと泣けたけれど、中立寄りかもしれないです。

『明日になっても傍にいる』『愛とか恋とかどうでもいい』に続く第三作目の本作は、個人的にずっと爪痕を残してくれていた脇キャラのナルミさんがメインということで、いまかいまかと心待ちにしていたのですが、既刊だったことに気付かなかったと…

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