奈良千春さんのレビュー一覧

エス still recall 小説

英田サキ  奈良千春 

幸せになれる一冊

一冊・・・と言っても、他と比べると頁数は少ない作品ではありますが、
読み終わった後は、幸せ気分になれる作品でした。

宗近と椎葉の2人の再会で終わった「エス」ですが、
その後の、きっと幸せであろう2人を見たい!・・・と
思っていたそのが願望がかなえられる内容でした。

宗近にはなくてはならなかった存在の鹿目さんも出てきます。
そして、その2人(+椎葉)のその後の関係も。

義兄…

4

恋でなくても 小説

真崎ひかる  奈良千春 

8年もって長すぎだろ・・・

設定もストーリー展開も、杉原(受)のキャラクターも決して悪くはなかったんです。まあ、王道には違いないんでしょうが。

とにかく、保科(攻)がどうしても無理でした。私は『俺様・傲慢攻』がもう言葉にならないくらいキライなんですが、保科はその点においては我慢できないほどではないんです。好きにはなれませんが。

それでも、やっぱりコイツがあまりにも無神経過ぎて、まったく乗り切れませんでした。

1

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

ウェストミンスターの鐘と誓いのキス

とある結婚式。突如乗り込んで意義を唱えたのは、交渉人の芽吹。
そして略奪したのは、花嫁・・・ではなく、花婿でした!
マッチョな花婿にお姫様だっこされての逃走劇は、コメディです(笑)

今回、芽吹は余命わずかな鵜沢繁久に、真和会に監禁されている息子の万里雄を、
解放するよう交渉して欲しいと懇願されます。
――ちくしょう。どう拒絶しろと言うんだ。
  あと一ヶ月でこの世からいなくなる人の…

8

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

恋は水ものというか、錯覚ってこういうことかもね


うん、一言で言うと、タイトルみたいなかんじだなあ、と。
でも、エロくて好き。

精神的なもの、って、すごく深いなあ、と思いました。
世にも奇妙な物語、という感じ、ということに納得するとともに、これって、本物なのか、本物になりうるのか、という、そういう、概念的なもののほうが気になります。

絶対に離さないって、BLでよくあるネタだけれども、そういう、それは本物か?と考えさせられるみた…

3

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

すっきりしない…

セブンデイズを読み返してふと原作者さんの本を読んでみたくなり、
高評価に期待して手に取ったのですが、うーん…。低評価ごめんなさい。

(以下ネタバレ)
チカのふらふら感は、まあ…一応納得。
でもカンナの設定は…ちょっと無理がありすぎないか、と思ってしまいます。
遊び慣れていて、「二股三股あたりまえ」と評されてるカンナが、
実はディープキスも『四年ぶり』、身を寄せ合って眠るのも『経験が…

4

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

智紀の成長が見える

今回は、キヨと智紀のお話。

芽吹の影響で居酒屋でバイトを始めた智紀。
でも、バイト中に鵜沢組のチンピラとトラブルを起こし、
あっという間にクビになってしまいます。
憂さ晴らしをする為に、キヨを飲みに誘いますが、智紀は未成年。
そこで芽吹のオフィスで飲む事にしますが、
偶然、兵頭と芽吹の濡れ場を盗み聞いてしまい・・・
キヨは自分を抑えきれなくなり、智紀を抱きしめキスしちゃいます(笑…

2

交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

悔しさもチームで分配

前巻最後、グレーのUSBメモリを得るために、芽吹を捨てて環を選んだ兵頭。
芽吹の落ち込みようはかなりのものです。
でも本当は、兵頭は芽吹を選びたかったはず・・・
相手が大事だからこそ、切らなきゃいけない縁もあると言うさゆりさん。
きっと、兵頭も芽吹と同じくらい辛かったのではないでしょうか・・・

環に騙され、USBメモリだけではなく兵頭までも奪われたにも関わらず、
信じることをやめよ…

7

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

狂気的な愛情の果て

確かに純愛と言ってもいいくらいの空恐ろしい愛情なのかもしれない。
どこか加害者と被害者の中で起こるかも知れないストックホルム症候群や
プリゾニゼーション、もしくはマインドコントロールなどと言う言葉が読み進めると
浮かんでは消える奇妙なストーリーでした。

読んでいると、国家的な何かの陰謀か実験なのかとか、実は人ではないものだったとか
はたまた、受けである清水が精神的な病の中にあり、現実…

8

黄昏のスナイパー 慰めの代償 小説

愁堂れな  奈良千春 

廊下、のような一冊

スナイパーシリーズ4作目。

舞台は、カマカマネットのジャーナリスト麻生に付き添って訪れた軽井沢。
実はお坊ちゃまの麻生。
父親の病気をきっかけにお家騒動的なことが持ち上がるのだが、
華門そっくりの男が、麻生の弟のボディガードとして現れて……

ビッチのお兄ちゃん含めて、カマカマネットの面々のドタバタも相変わらずならば
大牙と華門の関係も、相変わらず。
疾風のように現れて、Hして…

1

交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

諦めきれない過去の傷のために

シリーズもいよいよ4作目。
今回は、白とグレー、二本のペン型USBメモリを巡る中で、
芽吹が深く囚われている過去の事件が、明らかになっていきます。

ある結婚詐欺事件で知り合った三流詐欺師の志津(実は伝説の摺師の曾孫)を
改心させるべく依頼を引き受けたことがきっかけで、
芽吹はストーカー女性の亜鶴からグレーのペン型USBメモリを預かります。
ところがそれは、真和会から流出した薬物関係…

8
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