奈良千春さんのレビュー一覧

龍の帰還 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

ティエンの俺様愛と高柳の食いしん坊は健在

複雑怪奇、ウェルネスシリーズの19作目。
本作は久々にタイトルに「龍」がついて、ウェルネスのメインCP・ティエンx高柳が登場か⁈と期待が高まります。
前作「麗鳥の絡繰」からの続きで、ジェフリーの陰謀が元からくすぶっている黎(ライ)家の反対勢力と相まって、ついに香港でのテロ的爆破事件を起こし…ティエンが行方不明、ゲイリーの負傷、そしてウェルネスシリーズの重要人物たちがマカオに集結して、という展開…

3

龍の帰還 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

シリーズが長くなりどんどん新タイトルが出ても結局…。

シリーズ19作目ですね。スゴイ。

個人的に「龍を飼う男」のティエンに堕ちて頑張って追いかけてきましたが、
ふと、このお話に終着点はあるにだろうか?と今回考えてしまいました。
冊数を重ねる毎に世界観が横へ横へと広がるばかりなんですよね…。
で、言葉を捏ねくり回してただ関係をごちゃごちゃさせてるだけなんでは?と頭を過る。

変に頭が冷えてしまったのは
久々にメインで龍CPが見られると…

8

はるか彼方の心臓 小説

千地イチ  奈良千春 

遠い昔の残像に恋しつづけている男

あらすじにある『純粋で厄介な恋』
ああ、これは確かに厄介かもしれない。

遠い昔の残像に恋しつづけている男が、その残像を残した男との再会。
現在すっかり変わってしまった姿にショックをうけながらも
その中にある昔と変わらない面影に抗えない恋心に揺らいでしまう。

そんな批難めいているようで物欲しげな目を投げる男の不思議な引力に
昔を忘れたい男は心に燻る過去を引き出されていく。

3

少年は神の花嫁になる 小説

夜光花  奈良千春 

壮大な歴史ファンタジー

少年は神シリーズの1作目がこの「少年は神の花嫁になる」です。既刊7冊で完結しているのでこれから読まれる方はぜひ7冊全て揃えてから読まれることをオススメします。7冊分で1つの物語なので本来は分厚い1冊という感じ。読み出したら途中でやめることは困難です。私には出来ませんで5日間で7冊読破しました。先が気になるのにじっくり読みたくて、結末が早く知りたいのに読み終わるのがもったいなくて…。
途中ではバッ…

3

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

ストレート

特にひねりはないです。
職を失い、家も火事になって住むところもなくなった主人公。どこかで読んだような気がする設定。宮崎葵さんだったか?あれは読むのがしんどい作品でしたが。

こちらはいわゆるBLという感じで、拾ってくれたバーのオーナーに気に入られる、というそれだけといえばそれだけのお話でした。
冷たいけどしっかり者のバーのマスターが、もうちょっと活躍するとかしてくれると、展開があって面白か…

0

ヘブンノウズ 物語 小説

英田サキ  奈良千春 

全て解決! でももっと彼らの物語の中にいたい気がする

澁澤先生の精子戦争論がすっごく面白かった。
擬人化してかっこいい騎士達が戦う様を思い浮かべてうっかり萌えました。

高齢の執事の後継者候補として見習い執事登場。
きっと無責任に澁澤×旭の中を引っ掻き回す嫌なやつに違いない!っと否定的な目で見てしましました。ごめんね平久保くん。

澁澤×永一?? というのが1巻からなーんか怪しいと思っていたけどそかーやっぱりかーと、痴話喧嘩モードな言い争…

1

ヘブンノウズ 赦罪 小説

英田サキ  奈良千春 

ああやっと

いけ好かない野郎だと思っていた速水やっぱりやなやつでした。
兄弟して澁澤を騙して財産目当てだとか薫にまで手を出しているとこき下ろすのですから。
ミツルを侮辱され、かっとした旭が平手打ちしたはずみで転倒して怪我をしたのも計算のうちだと思うとますます憎たらしくなる。
まっすぐな旭には思いもよらない人の悪意です。

霊となっても執着する人と速水が二人の邪魔をするせいで、
一進一退どころか後退…

1

ヘブンノウズ 足跡 小説

英田サキ  奈良千春 

恋はまだ始まらない

悪い大人に魅入られてしまった旭くんですが、渋澤の方もまんざらではない模様です。
とは言っても、経験も豊富な大人ですし保護者としての立場も大切に思っている澁澤ですから、そう簡単に旭の誘惑には堕ちませんね。
恋をしないで体だけの関係になるから君に手を出せないなどとよくわからないことをいいます。
なんで恋しないのでしょう?過去に辛い恋があったのかな?などもやもやしながら二人の心模様は3巻に続きます…

1

ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

若者の苦悩と大人の助言

なぜか読んだような気がしたけれど未読だったシリーズです。

母親を殺害され残された幼い弟と二人精一杯生きている旭。

母親が殺される場面を目撃したうえ殺されそうになった弟(ミツル)はその日から口をきかず表情もない。
そんなミツルを守りながら大学をやめて働き二人の生活費を稼ぐ旭。

それなのになぜかミツルが渋澤にすぐに懐いて、楽しげにして笑顔まで見せるシーンで旭が泣く場面が切なかった。…

2

君だけが僕の奇跡 小説

千地イチ  奈良千春 

まさに奇跡の出会い

答姐の「あなたの好きなタイトルを教えて」みたいなトピでこの本のタイトルが挙げられていてタイトル買いしました。
読んでみたら「君だけが僕の奇跡」というタイトルが本当にしっくりくる、まさに「奇跡」としかいいようがない出会いが描かれていてとっても良かった。

攻めの慎吾は人気音楽グループのメンバーなんだけど、生まれつき目が悪く色の無いモノクロの世界で生きている青年。

それがある日、街に貼られ…

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