少年神シリーズ第六弾!!

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表題作少年は神と愛を誓う

アーサー・ペンドラゴン,キャメロット王国の第一王子
海老原 樹里,高校2年生~

あらすじ

男でありながら神の子として、樹里はアーサー王の子を妊娠する。だが、魔女モルガンとの闘いは激しさを増し-大人気シリーズ最新作!

作品情報

作品名
少年は神と愛を誓う
著者
夜光花 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
少年は神の花嫁になる
発売日
ISBN
9784813013129
4.7

(118)

(101)

萌々

(10)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
564
評価数
118
平均
4.7 / 5
神率
85.6%

レビュー投稿数7

パパ似かなぁ~、ママ似かなぁ~?

前作『少年は神の子を宿す』で樹里の妊娠がモルガンの絶叫(笑)で公表されてしまいましたが、物語上、何年後とかありがちな逃げができない中、どうやって産ませるのかな?切るのか?お尻?とか夜光先生お手並み拝見といったところでしたが、とりあえず痛々しいこともなく上手くまとめて無事産まれました。さすが!
ただ緊急避難的措置の出産だったので、まだ実態は全然明らかにされていません。まぁ、どっちに似ても美形に産まれてくるのは間違いないと思いますが(笑)
いっそ樹里激似でランスロットと年の差ラブで一筋縄ではいかない恋っていうのもいいなぁ(笑)

今回はランスロット不在の中、幽閉されていたモルドレットの自分勝手な思いがモルガンに上手く付け込まれ、反旗を翻すことがきっかけとなり話は大きく展開していきます。
北の部族の屍体を依り代にした最強の兵士を従えたモルドレットにより、エクスガリバーを持つアーサーさえも絶体絶命のピンチに立たされてしまい、樹里の必死の処置によりなんとか一命は取り留めますが、これこそがモルガンの張った二重の罠で、助けた樹里とお腹の子の命が危機的状況になります。
妖精王の出現により二人を失うといった最悪の事態は免れるものの、今度はどちから一方を選べという究極の選択を迫られるシーンではアーサーと樹里の本気が試されることに。

死を目前としながらも、アーサーを助けることができたから後悔はないし、呪いを解く腹の子が助かればそれで十分だからと、自分よりも国を選ばせようと促し、何よりも国を大事に思っている大好きなアーサーに自分の命を引き換えにしても価値観をひっくり返してほしくないと願う姿は、いつものやんちゃ樹里とは正反対で本当に切なくてぐっときました。
一方のアーサーも、樹里を救うためなら誰よりも愛している樹里の右手でさえ切り落とすことにも躊躇せず、どちらか選べと迫る妖精王に「愚問だ」と言い放ち、二人と救えないなら手助け不要とばかりに自らの力で状況を打破しようとする姿は神々しく、そんな常に自信に満ち溢れているアーサーが震えながら涙する姿は胸を打ちました。こんな二人なら真実の愛で子どもを授かることも納得です。

そして療養復帰後のランスロットですが、再生のために失われたのか、封印されたのか樹里の記憶を一切失ってしまいます。それでもなお樹里を前にすると「胸が…」となってしまうところはさすが、一途な男は違います(笑)記憶を無くしても体は覚えているのね~報われないのに性懲りもなくきっとまた樹里を好きになっちゃうんだろうなぁ(笑)
マーリンとくっつきそうな気がするのは私の妄想のなせる技でしょうか(笑)ランスロット大好きです!がんばれ〰‼

物語も佳境に入ってきて目が離せない様相になってきたしたが、最後にやっぱり語らなければならないのは、今回もエロ、すごいです…匂い立つようなエロさがあります。
毎回すごくドキドキするエロを展開してくれる二人ですが、今回はさらに濃厚。おいおい身重だろう、お腹の子どもは大丈夫なのかっと読んでるこっちがそわそわする程の乱れっぷりです。
感度が上がり、さらにおねだりも上手になった樹里。こんなに恋人がエロかったら確かにアーサーも独占欲も強くなるし、嫉妬深くもなるわなぁ~と納得。アーサーの方も恋人に応えるかのように手にも、舌にも、腰にも、言葉責めにも一層磨きがかかっています(笑)命令口調で言われるとたまりません〰「腰を落とせ」は鼻血吹きそうでした。

3ヵ月という短期決戦、どうモルガンを倒すのか懐柔するのか、翠さんもとうとう巻き込まれてしまったし次巻がとても待ち遠しいです!
そして愛すべき不遇な男ランスロット、どうにかならないかなぁ〰切なる願いです(笑)

8

予測不能なハラハラファンタジー

『少年は神の花嫁になる』『少年は神に嫉妬される』『少年は神の生贄になる』『少年は神を裏切る』『少年は神の子を宿す』に続く6作目。
前作から時間が経ってないのにもかかわらず続編が刊行される。夜光さんて筆が早いんですねえ。

と感心しつつ感想を。ネタバレしてます。ご注意を。







前作『少年は神の子を宿す』で妊娠した樹里ですが、危機を察したモルガンの怒涛の攻撃も始まり。味方だと思っていたガルダの裏切り、そしてランスロットの乱心、モルドレッドの反逆。

そういうところまでが前作で描かれていたストーリー。
今作はモルドレッドの心情からスタートします。

今まで何をしても兄・アーサーに勝つことができなかった過去。
王国・キャメロットに対する執着心。
神の子・樹里への横恋慕とジュリからの誘惑。
そして、そこから当然のように引き起こされるアーサーへの反逆心と、モルガンへの忠誠心。

序盤からなんとも不穏な空気感満載で始まります。

が、一転、樹里視点になるとほっこりムードでストーリー展開されていきます。
樹里が妊娠したことでアーサーの保護欲や独占欲が増していて、マーリンとのけんか腰の掛け合いも面白い。樹里が心配なことは勿論、王国の存亡をかけた待望の妊娠をしていることもあり、サンをはじめとする周囲の人たちの過保護ぶりも微笑ましい。

けれど、そこでおとなしくしていないのが樹里という男の子。

はじめての出産で心配だし、未だ帰らないランスロットも心配。
だから行きたいところへ行きたいし、やりたいようにやりたいし、言われた事だけ聞いてじっとしていられない。

モルガンとの戦いという出来事を控えているだけに楽天的な未来は楽観視できないものの、樹里の明るさや天真爛漫さでストーリーは明るい雰囲気で進んでいきます。

夜光さん作品なので、樹里が懐妊して赤ちゃんが生まれて、それで王国も安泰、というストーリーにはならないとは思ってましたが予想を大きく裏切る展開でした。

表紙の、アーサーの様子。
そして帯の「アーサー王、死す⁉」の文句。
なのでアーサーの危機は予想してましたが、そう来たか!という展開に圧倒されました。

これから3か月でモルガンを倒さなくてはならない。
ランスロットの記憶は。
樹里とアーサーの子は。
樹里の母・翠の安否は。

おそらく次巻がモルガンと決着をつける巻になると思われるのだけれど、一体どうなるのか。

あと、今回も奈良さんの挿絵は神だった。
表紙は言うに及ばず、中の挿絵もきれいだし可愛いし、エロいし。

早く続きが読みたいです。

6

生か死か

少年神シリーズ六作目。
毎回奈良先生による素敵な表紙なんですが、今回の表紙の美しい事…!
倒れたアーサーを支える樹里の姿で、何とも不穏な表紙ではあります。

今作でとうとうモルドレッドが動きます。
アーサー王物語ではアーサーはモルドレッドに殺されるので、不安いっぱいの樹里はアーサーに隠れて戦いに参加。
身重の樹里が心配なアーサーの過保護っぷりも分かるけど、樹里の気持ちも痛いほど分かるんですよね。

その結果、毒にやられたアーサーの命を救った樹里は、自分がその毒にやられます。
自分ではどうしようもない事態に万事休す…な時に登場、頼りになる妖精王!
しかし妖精王はアーサーに、樹里かお腹の子、どちらかしか助けられないと。
もう…この流れが辛くて悲しくて。
その妖精王に返したアーサーの言葉に涙腺やられました(;ω;)

結局、樹里は三ヶ月の命の猶予を貰います。
三ヶ月でモルガンを倒さねば樹里は死ぬ。
…という状態で最終巻にいくんですが、この壮大な物語の結末を早く知りたいのは勿論なのに、まだ続いていって欲しいとも思ったりと複雑な気持ちです。

5

脳内にスクリーンが広がる

あら、評価は高いのに思ったよりレビューが少ない。もう安定のシリーズだからなのでしょうか?

お二人から丁寧な作品紹介がありますので感想のみを。
毎回のように戦闘シーンがあるわけですけれども、今巻の戦闘シーンは素晴らしゅうございました。描写のリズムがとても良いので、脳内スクリーンにくっきりとした絵が躍動感を持って描けます。「なんだこれ、制作費○○億円のハリウッド映画か?」と思うような華々しさ!主人公が危機に陥った時のお約束(思わずスター・ウォーズ エピソードⅣなんかを思い出しちゃったわけですけれども)もカタルシスを高めて、グゥーッと盛り上がったところで、ドンッと次の大きな危機を出す。そして「次巻を待て」。
上手いなぁ。

あとがきによれば、あと1巻で完結予定とのことです。
「全部出てから落ち着いて読む派」の方もいらっしゃるとは思いますが、このシリーズは一日千秋の思いで新刊を待つのも楽しいですよ。

2

倒れているアーサーを抱きしめる樹里のカバー絵が心配で…

続きが気になるシリーズの6作目です。

ますます混迷を極める魔女モルガンとの対決。
モルガンの策略で瀕死の重傷を負い妖精王の元で復活が待たれるランスロットが不在の間に、新たな敵の急襲と休む暇なく戦いに巻き込まれていきます。

本当に子供ができたのか、できたとしたらいつどうやって生まれてくるのか悩みは尽きない樹里です。
猪突猛進型の樹里は、北の種族との戦に向かうアーサーの命の危険を感じこっそり戦列に加わることに…
やめておきなよと思いつつもアーサーが危ない、もし何かあっても自分なら救えるかもと思えば叱られてもついて行きたいって気持ちもわかるんですよねえ、わかるんだけどアーサーにしてみたら子供もいるかもしれない身の上で一段と過保護にもなります。
こんな目を離したら何しでかすかわからない子が不安で心配で、アーサーの気持ちがよ〜く分かります。
でも、アーサーへの想いがぐっと深まって覚悟もできたという気がします。

妖精王がマーリンに言ったことが気になります。
モルガンとの対決、次巻ではマーリンがいい仕事してくれるのでしょうか。
樹里のモルガンに対する複雑な感情の変化も気になるし妖精王の言葉の真意は?、そしてその方法は?
樹里のお母さんは大丈夫なんだろうかと心配ごと山ほどでわ〜どうなちゃうのよってところ終わってしまうんですから、またまた続きが待ち遠しいです。

甲冑姿の樹里も凛々しくて素敵。アーサーはいつも通りかっこいいですよ。

2

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