凪良ゆうさんのレビュー一覧

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

恋愛だけでなく奥が深い・・・

BLと言っても、ちょっと犯罪がらみの考えさせられる内容でした。
たしかに蓮は詐欺師で決して褒められたことではないのだけど
それまでの生い立ちを知ると、蓮ばかりを攻められないとちょっとだけ思ったり。
みなさんレビューで書かれていますが、タイトルがいいですね。
積み木という言葉でいろいろな発想が生まれる。
単純に考えればこどものおもちゃなのに、すごく意味深い。
「恋愛詐欺師」よりいいと思い…

4

散る散る、満ちる(文庫) 小説

凪良ゆう  海老原由里 

月並みだけど・・・

切ない・・・切な過ぎる・・・

ハルのもってるすべてが切なくて、涙なしでは読めません。
世間でいうところの『貧乏くじ』を自ら率先して引いちゃうタイプ。
幼い頃から、ずいぶん辛い思いしてきたのだから
そろそろ自分の幸せを、他人を蹴落としてでも手に入れてもいいころなのに
それができない、他人のことを先に優先してしまうところが
ハルのいいところなんでしょうね。
そんなハルを近くでずっと見…

5

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

幼なじみって・・・

小学生の時から大人になるまでの長い期間の二人を描いた作品。
ただの恋愛ではなく、その中にいろいろなテーマが隠されていて
それは決して綺麗なものだけでなく、離婚、いじめ、虐待など
かなり突っ込んだ内容にもなっていました。

辛い時期を乗り越えてきた二人にとって
気持ちが交わるには少し時間がかかったし
その間には、いろいろな問題も山ほどあって
大好きな人が手の届きそうな場所にいても、ど…

7

全ての恋は病から 小説

凪良ゆう  車折まゆ 

アイス食べたい・・・

エイタアイス、無性に食べたい・・・
読み終わって最初の感想。

汚部屋というのはありそうだけど、モフモフ病は予想外でいいよねぇ~
人は見かけによらない・・というのを実感させてくれるお話。
一見真面目に見える普通の男夏市と、一見クールでイケメンもてもての椎名。
普段は、椎名のために尽くすだけ尽くしてホントに健気でワンコな夏市だし
椎名は椎名で、いつもは俺様的なでかい態度で夏市を見下ろし…

2

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

リアルさが消えたような…

あらすじにも「道を違えたことですれ違い始めるふたり。」とあり、
受けの綾野がいかにも鄙びた美容院で働くシーンから始まるので
「鬱々するのかなー」となかなか読み続ける気にならず、ほうっていました。

最初のウツ進行を乗り越えたら一気に読めました。読みやすかったです。

学生時代は恋愛関係にあった二人が、
一方は東京でスタイリストとして働く自分に見栄を張り、一方(受け)は地方にいてオバサ…

5

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

素直にすごく良かった

『夜明けには優しいキスを』のスピンオフ。
できれば続けて読もうと改めて読み返しました。

何度読んでも、いい。
男気のある阿木。生き方がカッコいい。
決して幸せとは言えない生い立ちや、やくざという世界にいたこと
自分の気の緩みから、大切な仲間の命が消えたこと・・・
たくさんの苦しいことや辛いことを、顔に出さず
いつも加瀬のことを心配し、優しい阿木。

前作からのあの乱暴者の加瀬…

6

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

かなり重いですが・・・

DVや自殺、虐待など、かなり重めな内容が軸となっているので
どことなくBLとは少し離れているような感じを受けそうですが
主人公がDVで苦しむのも、また新しい恋を切り開くのも
同性の彼なので、辛いSEXも幸せなSEXも両方が存在するストーリー。

ひどく辛い過去を持ち世の中にも人間にも、何も信用できず
恋人に乱暴をしながらも離れられないでいる加瀬と
その加瀬を愛してもいないのに、自分の…

4

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

長い月日

高校生の時から、ずっと好きだった二人が
夢と希望を目指していくラブストーリー。

長い年月の間には、いいことばかりではなく
お互いの気持ちにすれ違いも起き、いろいろな事情から離れ離れになったことで
加速する不信感とそれを打ち消したい気持ち。

あんなに好きだった、夢に向かって一緒に暮らしながら頑張るはずだった二人が
まさかの遠距離恋愛となり、最初の約束はなかなか果たせなくなる現実。…

10

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

せつない二人

知り合ったのがネットの掲示板というのが、いかにも現代風なお話。

主人公の二人(攻め新開巧・受け白石文人)が、
真面目なだけに相手のことを想い過ぎてもどかしい。
攻めがバイというだけで、その人には女と言う選択肢が増えてしまう悲しさ。
よりによって、その相手が自分の姉だったなんて、切ないにもほどがある。
その姉が自分にとって良い姉であり、良い家族だからこそ
自分のことより姉の幸せを優先…

16

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

奇跡の中の軌跡

ずっとドキドキしながら一気に読み終えました。
何度も何度もどんでん返しが起きて
読んでいて、泣いたり笑ったり
「え~?うそっ」「マジですかっ!」と独り言ばかりでした。

ファンタジーの世界に自然に引き込まれていて
不思議と違和感なく、感情移入していました。
大切な人を亡くすというのは、言葉では言い表せないくらいの悲しみだし
この二人はまさに、これからという時だったからその気持ちを考…

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