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78/130(合計:1295件)
日高ショーコ
トーゴ
ネタバレ
表紙の暗さに重苦しさが感じられ、読むのを躊躇ってしまう1巻です。 日高さんの作風は分かっているつもりでも表紙をめくるには重々しく、緊張してしまいました。 そんな緊張感が継続したまま、久世暁人と桂木智之の出会いから始まります。 暁人の期待も不安も素通りしてしまう冷ややかな対面となりますが、好意と信頼が積み上げられていくようなその後の2人のやり取りにようやく安心する事ができました。 …
だらむし
いつの間にか暁人はもうずいぶんと大人になっていたんだなぁと、感じる一冊でした。 森山候が石崎家当主に申し出た内容が気にかかりますが(しかし、そうして森山候からの心証を悪くすることこそ暁人の目的でしたから、思惑通り…だけれども悪い方向へ進むんじゃないかと気になります)、それよりもおおきく進んだ暁人と桂木の関係に対する喜びの方がよっぽど大きいです! 4巻と文字にすればあっという間ですが、ここに至る…
キリヱ
ずっと、二人とも好きだけどどっちかというと桂木さんかなあ。でもキャラとしては石崎くんが好きだなあと思っておりましたが、この巻で暁人さんに陥落しました。 素敵過ぎる。 本当、いい大人になられましたね、暁人様。 石崎くんのお部屋を借りて、一人で生活を始める様がとても眩しゅうございます。 桂木さんも色々吹っ切れて、ようやくの成就に感涙致しました。 長かった! 続きが気になりますが、後…
四巻まで一気読みしましたが、三巻が一番切なくて好きです。 「僕の一部が死んでも残りがお前の傍にあればいいんだ」 この台詞が、本当にたまらない。 後半、桂木さんが積極的(※桂木内比)なのは、自分の想いをはっきりと自覚したから家を離れようと考えていたからなのですね。 お互いを思っているが故にすれ違って行く様が、切ないです。 この話の結末は全く予想出来ないですけれど、今までの著作を読んだ限…
普通に子供だった暁人さんがどんどん大人になられていきます。 桂木さんに対する想いは変わらないままで。 何でしょう、この苦しいまでの両片想い。 一応、当主の座を狙っていたなど色々かつては思っていたような展開ではありますが、どれも何故か「嘗て」としか受け取れないのですよ。 四巻まで読んでから読み返すと、暁人さんが大切なのが駄々漏れじゃないですか。 真っ直ぐな想いをぶつけられ続けたら、最初…
「嵐のあと」と一緒に買ったのですが、こちらを先に読んでよかった! 美山くんの話なのですが、「嵐のあと」の美山くん、ガチガチに頑過ぎて苦手なんですよ。 こっちを読んでからでしたら、あの頑さすらも愛おしいです。 たった一言が作った傷がずっと深いまま、癒されないんですよ。 云った本人だってまさかそこまでと思う事が、そうなる場合だってある訳で。 二人が出会えてよかった。 出会えなかった…
本当、この方は上手いなあと思います。 ゲイ×ノンケのお話。 ゲイが二人出てくるんですが、どちらも自ら壁を作り過ぎていてガチガチな感じ。 過剰に繊細な人が多いのも事実なんで分かるのですが、これって逆に理解もしてもらえないですよね。 こういうところが妙にリアル。 岡田さんの台詞のように 「人の気持ち勝手に想像して勝手に怖がって、また全部なかった事にする」 恋愛で相手の気持ちがわか…
表紙でふたりがどれほど近づき触れ合おうと、その姿さえ甘いものではなくむしろ哀しいくらいに寒々しくてほの暗い。特に3巻本編では雪のシーンが多く描かれているからでしょうか、温もりもあまり感じません。 冷たそうな体、手、指。そして桂木を手放さんとする暁人の思いも現れているようです。 (今更ながらに気が付いたのですが、もしかしてモノクロ表紙のときは暁人と桂木、それぞれが対になるような、もしくはそれを連…
Krovopizza
遠野先生書き下ろしの、ドラマCD特典小冊子。 (初回特典のミニドラマCDは、この小冊子を音声化したものです) 語り手は庭師。 英国旅行を機により親密な仲となった二人。 『あの素晴らしい庭を愛している』 『あんたと一緒に、一生大切にしていく』 そう告げたときの茅島氏の顔を思い出す庭師・・・ 問題は山積みだが、 茅島氏を愛し、より深く理解していきたいという 庭師の真摯な想いが…
どこまで読み進めても緊張する作品です。ピンと張りつめたような世界を見ている、そんな気になります。 息抜きがてらに笑える箇所もなく、ずっとシリアスな展開で進むのですがそれだからこそ良いのだと思います。まさにこの桂木と暁人の関係性のように、自由のきかない小さな箱の中にいるような、そんな気分です。 以下、断片的な感想など。 暁人はいつの間にか、社交場で女性を優しくリードし、他家の男性ともし…