柏枝真郷さんのレビュー一覧

硝子の街にて(22) 友 FELLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

こんな本は初めてでした

こんな本は初めてでした(BLと言う訳では無く今まで読んだ本として)
何度も読み返して涙しています。(進行形です。。)

どこかのレビューで「ライバル」にチラッと出てる、と言うのを見て、即図書館へ!
3年後にノブがNYに戻った、と言うのを見つけた時(具体的な名前は出てきません)はシドニーの元に戻ったんだ!と思って身体が震えて泣いてしまいました。

少なくとも1年と言う話でしたが、結局3年…

3

厄介な連中(8) にぎやかな遺産 小説

柏枝真郷  如月七生 

愛を繋ぐ人

シリーズ1〜5巻までは文庫版で、始まりはコメディ調ともいえるライトなストーリーと思いきや、5巻から印象が変わってくる。6巻以降のハードカバー刊を手にする頃にはその世界に引き込まれて抜け出せなくなった。この作品、もっと評価が高くていい。

隠されていた全ての謎が明かされていく最終巻(本作)を読み終えて、愛とは人から人への想いなのだと改めて気付かされる。未読の長編を探している方に、是非手にしてほし…

1

厄介な連中(5) イレギュラー・クリスマス 小説

柏枝真郷  如月七生 

言葉にならない愛

名前とは赤ん坊に与えられる愛の証。主人公には切ない思い出になったけれど、確かにそこに愛はあったんだと教えてあげたい。

1

Comet Halley 小説

柏枝真郷  田倉トヲル 

20世紀初頭の新聞社ラブ

金髪碧眼エリート記者アル25歳×赤毛の可愛い系新人記者トム19歳の新聞社ラブ。しかしいつも事件に巻き込まれ探偵みたいな事をするのはお約束。

素敵なカップル達は今作で初めて結ばれます。ぎこちなくも初々しい初夜の場面は萌えました。夜じゃなく朝だったんだけど。柏枝先生の書かれる受けは無垢で天然小悪魔っぽい人が多いなと思いました。「硝子の街にて」シリーズの受け・ノブもそのタイプだったけどノブよりは精…

0

Newspaper Row 小説

柏枝真郷  田倉トヲル 

まだ恋は始まったばかり

1910年代のアメリカ、ニューヨークっぽい架空の都市のお話です。アメリカでもまだ法律で同性愛が禁じられていた時代。駆け出しの零細新聞の記者・トムと憧れの大手新聞記者の先輩・アルとの師弟ラブ。この巻ではキスどまりですが、どうやら後輩受けっぽい。25歳×19歳です。

刑事ではなく記者が事件の全貌を暴く探偵もののようなつくり。ラブ&ミステリーといった雰囲気でストーリー構成はさすがの柏枝先生…

0

ACORN vol.5 New York 2010: 硝子の街にて 番外編 小説

柏枝真郷 

幼馴染みは続くよどこまでも

硝子の街にてシリーズ終了から8年後です。アラフォーになったシドニー、ノブ、スティーブ。それぞれの職場で出世して責任ある立場の男になってますます魅力的になった彼らです。

年齢的にはおじさんの仲間入りですが、2人は共有する幼い頃の思い出がたくさんあるのでいくつになっても仲良し幼馴染み兼恋人です。いやもう家族ですね。ノブはまたNYでシドニーと暮らせるようになってて良かった。

気になったのがや…

1

硝子の街にて(22) 友 FELLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第22巻。涙、涙の最終巻

とうとう終わってしまいました。最後に驚きの展開もあったのですが、皆が前向きに未来へと進んでいく爽やかなラスト。表紙に揃ったノブとシドニーのNYの仲間達の姿にジーンときました。

この物語はノブの成長物語でもありました。最初は長髪で社員になりたくないアルバイトでモラトリアムな感じで生きていたけど、シドニーと恋人になり、仕事への責任感もでてきて最後は頼りがいのあるいい男に育ちました。

柏枝真…

4

硝子の街にて(21) 暁 SUNGLOW 9・11その後  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第21巻

前巻の2001年9月末からその後3ヶ月間のニューヨークが描かれています。ノブやシドニーも忙しいながらも前を向き、2人の家で笑い合い身を寄せ合うことのできる日常が戻ってきました。

仲の良かった同僚を失い時間が止まったままなのは消防士のスティーブ。シフト明けも毎日グラウンド・ゼロへ「救助活動」へ向かい、家族やノブ達の電話へも出ようとしません。今回のMVPはスティーブの兄のギャレット。皆を助けるヒ…

1

硝子の街にて(20) 悼 SORROW 9・11その夜  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第20巻

この巻では2001年9月11日のニューヨークのテロが起きた日から2週間後までを描いています。BLというよりあの事件を市民目線で描いた小説という事でただただ続きを追ってしまいます。

登場人物は架空のキャラクターでも、実際に起こった出来事については事実に対して忠実に描かれているのだと思われます。ツインタワーの上にあったアンテナが地上に落ちてきて星条旗が掲げられていた、とかそういうのよく調べられる…

0

硝子の街にて(19) 風 BLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第19巻。とうとうその日が来た

前巻あとがきで予告はされていましたが、このNY物語でもついに2001年9月11日が訪れました。冒頭からすぐにその日の朝が始まります。午前8時半過ぎには飛行機がビルに衝突し、史上最悪とも言えるテロ事件が発生します。

日本の旅行会社社員から見たあの日、警察官から見たあの日、消防士から見たあの日、それぞれの視点から詳細に描かれ、まるで自分もそこにいるような臨場感。悲惨な出来事の数々に涙を抑えられま…

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