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柏枝真郷 如月七生
こにしそる
ネタバレ
「温泉神社で逢いましょう」 3巻から続く高松での結婚式編続編です。 美雪が合流し、殺人事件(?)が起こります。 ミステリーの定番ともいえる、時刻表トリックですが、私は時刻表トリックが苦手です・・・。 頭がついていかない・・・。 篤史が旅行先だというのにまた自殺未遂を起こすのですが…この歳になって自分には身になるるものがない→なんで自分は生きてるの?→自殺未遂、の繰り返し…なんかちょっ…
柏枝さんの作品は多くがそうなのですが、性描写もほとんどないので、主人公がゲイの推理小説といっても通りそうな小説です。 一話目は解決したはずの事件の真相を調べるお話、二話目は暗号解読の話です。 きちんと暗号が載ってる所が本物のミステリー小説ぽいとちょっと感動。 華やかな大きな事件の起こるミステリーでなく、地味な日本の現代小説風のミステリーですね。 でもこの地味さがリアルだと思います。地味…
非常に個性的な面々が出てくるミステリーです。 これからまだまだキャラクターが増えてく事が予想されますが、主役の二人がまず個性的で面白い組み合わせです。 受けの篤史は自殺癖という被虐的な趣味を持っていますが、だからといって暗くならずにこのコメディなノリをラストまで保って書かれているのは素晴らしい。 柏枝さんのミステリーを何冊か読んだ中で、コメディーチックなのは初めてです。シリアスとコメディ…
柏枝真郷 二宮悦巳
視点は長谷川と阿部という2人の主人公の間でコロコロ切り替わります。どっちが主人公というわけでなく、正反対の2人の視点で1つのお話を平等に見ている感じです。 銀行勤めの長谷川と阿部は理由は違えど会社を辞めることになり、職業安定所で出会います。 ふたりは高校の時の同級生ですが性格は正反対。 長谷川はノーマルで阿部はゲイ。 長谷川はいまどきいないような「よく出来た人間」という、人を疑うこ…
柏枝真郷 田倉トヲル
「Newspaper Row」の続編で、事件もので一話完結ですが、恋の進展は順を追っているのであちらを先に呼んだほうが内容が分かり易いと思います。 舞台は100年ほどまえのアメリカで、主役のトムとアルバートはそれぞれ別の新聞社に勤める新聞記者。 いつでも全力疾走のトムと、お金持ちで頭もいいのに気取ったところのないアルバート。 前回はまだ記者見習いだったトムは今回無事本採用になるのですが、…
禁酒法時代のアメリカ下町を舞台にしたお話で、ミステリーを好む作家さんだけあってやはり事件ものでした。 ヨーロッパや日本の近世のお話はたまに読みますが、このくらいの時代のアメリカ・下町のお話って初めてかもしれない…とわくわくしました。 街の背景の描写も楽しんで読め、イラストもとてもよかった。 ミステリーというよりサスペンスドラマのようです。 主人公の一人、アルバートはカフェで起きた射殺事…
柏枝真郷 茶屋町勝呂
20巻以上ある長いお話だったので、最終巻の感想をいざ書こうと思ってもなかなかどう書き出していいのかわからず…。 読んでいる間は苦しいなあとか可愛いなあとかいろいろあったけど、本当に長い時間楽しませてもらったので、終わってしまうのが残念です。 でもこのくらいが幕引きかなあと思います。 街がタイトルになっていて、街とともに成長していくお話です。 それで、伸行はもう充分街と共に成長したので、…
長いシリーズの作品ですが、もう終わりに近づいている巻。 でも大きく苦しい事件があって、このままどういう風に終わるのだろうという感じです。 9月11日の大きなテロ事件から少し経って、季節が変わっても事件のせいで街は閑散としていて、旅行客も少なく瓦礫の撤去や行方不明者の捜索も続き、立入禁止区域も開いてないお店も多く…と、興奮が過ぎて被害状況が静かかに見えてきます。 夜明け前が一番暗い、と…
2001年9月11日のNY同時多発テロ事件からその後の2週間を描いた硝子の街シリーズの19冊目。 停電で街が真っ暗になり、パニックも落ち着いて、灰と塵の舞う人のいない街はほんとに大都市NYなのかとゴーストタウン感の漂うほの暗い回です。 シドニーと伸行は一時帰宅しますがすれ違ったまま、再び慌ただしく出ていきます。 一夜明けて電話は通じやすくなったけど、声を聞くと気が緩みそうだとシドニーに連…
舞台は2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロが起こった日。 BLにしては珍しいかもしれませんが、実在する人物らが出てきます。 読んだ時の率直な感想は、よくこれを書いたなぁと。 この街で暮らす主人公たちを書くからには、いつかは書かないといけないと言ってましたが、これを書くには精神的にも、下調べなどの意味でも、もちろんBLとしてでも、非常に難しかっただろうと思います。 それをまた…