妃川螢さんのレビュー一覧

未必の恋 -CROSS OVER- 小説

妃川螢  水貴はすの 

恋人未満の関係は断続?

御室と緒ヶ瀬の恋人未満コンビの続編はシビアな事件性の濃いストーリー展開で
刑事ドラマ風で初めから終わりまでぐいぐい惹きこまれていく展開です。
二人の恋人未満の関係も、ラブ的に特別進展している訳でもないけれど、
近しい人間同士の情は確かに感じられるし、無骨なイメージでさり気なくではあるが
相手を思いやる心と、刑事としての仕事へ向かう姿勢が混在しない受け様の強さ、
クールで理知的な割に、意外…

2

殉愛-Lacrimosa- 小説

妃川螢  亜樹良のりかず 

読み応えありました。

満足です。
母子家庭で父親のことを何も知らず、父親の手紙一つで渡米するも父は既に他界しており、兄が代わりに迎えてくれます。
ーそして父親や兄がマフィアであることを知ります。
やくざものBLの定番設定ですが、マフィアの世界はやくざに比べ制約が多く制裁も半端なく重い。腹違いの兄がセッティングした食事会で殺されるはずが、生き残ったため幹部会の殺人マシンとして軟禁され、マフィアとしての教育を徹底的に…

3

恋するカフェラテ花冠 小説

妃川螢  きりみゆうや 

プライドが高いセレブな猫

メルヘン商店街4作目で「恋するブーランジェ」のスピンオフ作。
恋する~の攻め様の弟で、兄の恋人にちょっかいをかけていた弟が受け様で登場。
とても三十路には見えない可愛らしい外見で、気まぐれな猫を思わせる性格です。
そしてお相手は、お向かいの花やさんで、繊細な花を扱うようには見えない大柄の
ちょっと不遜気味で愛想のないような攻め様です。

設定では、可愛い外見をしてて、性格も王女様気質な…

3

この嘘がつづくまで 小説

妃川螢  海老原由里 

嘘の中に見える真実

独りで子育てしながら頑張るシングルファザーと公安部で裏の仕事をしている為に
全てを嘘で固めている男との大人テイストの恋模様でした。
既刊の「LOVE TARGET」もシングルファザーで警察関係者でしたが、こちらの方が
公安部と言う同じ警察でも裏方的な感じが強い警察官なので、全てが秘密で素性も
嘘で武装されているからか、シングルファザーの受け様の子供がいなければ重めで
切ないばかりのストー…

2

恋より微妙な関係 小説

妃川螢  実相寺紫子 

リッキー素敵スギマス。

恋シリーズ5作目は、大人風味が漂うsweetシリーズになっていました。
「これが恋というものだから」の攻め様の兄が主人公です。
クール美人で、仕事なら身体を提供する事も厭わないかなりドライな感覚の受け様。
何事にも動じないで、面倒事を回避する能力にたけた受け様が、怪我をした攻め様と
人間の言葉を全て理解しているようなジャーマンシェパードのリッキーを囲う事になる。

今までの受け様なら絶…

2

これが恋というものだから 小説

妃川螢  実相寺紫子 

不器用な攻め様の恋に翻弄される受け様

恋シリーズの榛名兄弟以外でのご近所カプのお話で、ちょっぴり肥満気味の可愛い
看板猫がキュービットの作品です。
この作家さんの動物が出てくる作品はそれだけで、萌え評価になってしまう。
安定した作品を長く書いてる稀有な作家さんでもあります。
そしていつも根底に甘い雰囲気と洗練された雰囲気があって楽しませてくれる。
この作品の攻め様の不器用すぎる求愛行動はかなり動物的かも知れない(笑)
口よ…

0

恋になる 小説

妃川螢  実相寺紫子 

攻め様のペットのミニブタがラブリー

恋シリーズの6作目、レーベルを変えての作品1弾目になる作品です。
coldシリーズと共に人気の作品で、文庫化にもなってるシリーズです。
「恋をしただけ」の受け様の親友役が今回の主役、それもクールな美貌の獣医で
極道の一家の息子でもあるのですが、家業を嫌いってなるべく関わらないようにしてる。
でも、そんな実家で高校の同級生の攻め様がヤクザになってしまった事から始まる。
攻め様の一途で愚かな…

0

恋するブーランジェ 小説

妃川螢  きりみゆうや 

主役の二人が霞んでしまう程癒される2匹

メルヘン商店街シリーズの新作はパン屋さんと大企業の会長子息の
実業家である攻め様との擦れ違いラブでした。
両親亡き後小さなパン屋さんを開いている受け様は天然酵母に拘った
優しいパンを作る職人なのです。
常に新しいパンを試作し勉強熱心な受け様は一人で切り盛りしてる
お店を休んでパンの勉強をしに、サンフランシスコへ一人旅に出かける。
有名なパン屋を訪ね試食して回る中で、町の小さな名前も有名…

2

イリーガル・キス 小説

妃川螢  沖麻実也 

ストックホルム症候群か?インプリンティングか?

前作の「イリーガル・ラブ」のスピンオフで、時間軸が交差してる作品でした。
同時進行している感じなので2冊合わせて読んで見るとストーリーの全体感が膨らむ。
前作は、キャラが地味目な雰囲気があったのですが、こちらは受け様が子ウサギで
ピョンピョンしてるイメージがあって攻め様の寡黙で感情表現が乏しい分を補って
余りあるような感じがするようなお話でした。

受け様は両親の思い出のホテルで仕事を…

0

王様のデセール -Dessert du Roi- 小説

妃川螢  水貴はすの 

偶然は運命の前触れ

今回は海外有名店で修業を積んだパティシエと
厳選素材で洋菓子を提供する店のオーナーのお話です。

受様のお店の立て直しを図りながら
身体から始まった攻様との関係に気持ちが追いつくまで。

受様は
両親の死をきっかけに会社員を辞めて
美味しく身体によいスィーツを提供する
パティスリーを始めます。

受様の母親は偏食がひどい受様のために
野菜のおやつを手作りしてくれた影響で

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