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56/59(合計:588件)
神奈木智 穂波ゆきね
パーシモンの住民
実は遊郭ものって私が苦手なジャンルのひとつなのですが(セックスワークという行為をめぐって友人たちがあーでもない・こーでもないとケンカ状態に陥っている)、その私が読んでもこれはいいなと率直に思える作品ではございました。 花魁に「なる」ということと「させられる」の絶妙な違いを神奈木さんはさらっとしたタッチで描き切り(主人公佳雨は前者である)、そして「凛とした花」のようないでたちにはほかの数多ある…
鹿住槇 穂波ゆきね
むつこ
私がよく見てるBLレビュー系の某個人ブログで、学園もののオススメ作品として紹介されていたので、読んでみました。 めっっちゃ!胸キュン小説でした。心臓がおかしくなったのかしらと思うほど、キュンキュンキュンキュンしまくりました。 こういう王道の青春学園小説、大大大好きです。 主人公は高校生(受け)。素直でノホホンとした可愛いタイプです。同じクラスの親友(攻め)に恋してます。親友くんは俺様タイプ。 そ…
桜木知沙子 穂波ゆきね
あお
私、穂波さんの漫画が好きです。 と言っても原作付きのしか読んだことが無いのですが、ぜったい穂波さんの味はそのなかにも醸し出されていると思っているのです。 出された原作をただなぞるだけじゃない、穂波さんのオリジナリティ。 それが感じられるのでとっても好感を持っています。 主人公の瑞穂の心理の揺れが凄く丁寧に表現されています。 従弟の円が出て行くことになって、泣きたいはずな…
葡萄瓜
表紙にデザインされているのは天秤座と獅子座の 星座記号。 星座自体も恐らく獅子座と天秤座と思われます。 かなり簡素化されていますが。 何故この二星座が表紙に描かれているんだろうと 言うのでつい深読みをしてしまいます。 瑞穂と円治の誕生星座…にしては殆どと言って 良い程接点が無いんですね。ただ詳しく分類すれば 恐らくどこかに惹かれあう共通要素が出てくるの だろうか…と。 物語…
香雛
互いに好きなのに、 互いに好きな人が居ると勘違いして、 恋人が居ると勘違いしたりして。 この作品は、 二人がお互いに好きなのに、すれ違う、そんな内容です。 見ててもどかしい様な反面、 この先の展開に期待してしまう。 この作品に引き込まれる様な感覚でした。 後、瑞穂が幼い頃、円治に渡した手紙ありましたよね。 あれがとっても可愛らしいなぁと思いました。 子供特有の幼さが…
朝香祥 穂波ゆきね
satoki
瑞紀はスポーツの盛んな私立高校にサッカー推薦で入学したサッカー馬鹿。 ある日公園でチンピラに絡まれているところを、抜群のコントロールでボールを蹴った少年に助けられる。 たったそれだけで少年のサッカーセンスに惚れ込んでしまった瑞紀は、サッカー部に勧誘するために必死で少年を捜した。 灯台元暗し。少年の正体は瑞紀と同じ学校の後輩、朝生だった。 本場イギリスでプレーしていた朝生はなぜかサッカー部へ…
この巻は新章の始まりであると同時に波乱の巻でも あります。 桂を廻る恋の鞘当にしてもそうなのですが、それに加え 桂に八つ当たりをする後輩の登場もあります。 八つ当たり?ええ、八つ当たりです。 その後輩君は自分の力で自分に勝とうとしてませんから。 強い誰かに自分を重ねて勝ったつもりになりたがっている だけですから。 そう言う状況に揉まれながら背筋を伸ばして強く在ろうと 願い、強くな…
実は、本作を評者は敢えて遠ざけていました。 偶然の一致なのだと思いますが、緊張を解きほぐす為の抱擁、 と言う一挿話を他の穂波さん作画作品で先行して観ていた為 冷静に味わえるかどうか猶予が欲しかったのです。 これはきっと偶然の悪戯でしょう。細かい設定は違いますし。 そう言う訳で、味わってみる踏ん切りがつきました。 恋心を自覚してから、その恋心に恥じない様に強く在ろうとする 桂の…
シリーズ最終巻となりました。 普通の作品なら甘い空気に惰性で流されそうな設定も 桂、草、そして恋敵の香一の人としての成長譚が軸に ある為、軽快ながら実に歯応えのある物語に仕上がって います。桂は二巻に登場した八つ当たり後輩を人間と しての実力で黙らせましたしね。 番外編が同時収録であるとは言うものの、これは実質 第十話であると考えて差し支えないでしょう。 ここで最後?の一波乱として…
金丸マキ 穂波ゆきね
kurokami
私にとって手放せない本の1冊です。 その理由は、短編『接吻スキャンダル』の存在。 ゲイの政策秘書ポールと、バイの下院議員コリンの話なのですが…… このページ数の短編でよくここまでまとめているものだと感服します。 フィクションなのにリアル。かと言ってリアルすぎない、重くない。 ハッピーエンドの映画的なまとめ方で、安心して読めるけれど深読みもできる。 「狡猾と純情は同居できるって、言っても…