麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

キツネとタヌキの恋合戦 小説

真崎ひかる  麻生ミツ晃 

分福茶釜に八百八狸

日本三大狸話を思い出させるような四国の狸の里と狸と狐の昔ながらの因縁を
取り混ぜながら、ロミジュリの雰囲気もある犬猿ならぬ狸と狐のファンタジーラブ。

狸の里が 干ばつで危機的状況になった時に、里の地主の次男である佳寿が
里を救う為狐が持っているだろう『狐の尾筆』を手に入れる為に都会に出向き、
狐の直系が暮らす屋敷に潜入する為に変化の苦手な佳寿がブサイクワンコに変化。

筆を探す為に…

4

キツネとタヌキの恋合戦 小説

真崎ひかる  麻生ミツ晃 

狸かわいや☆

麻生ミツ晃さんの表紙イラストにヤラレマシタ♪
耳四つはご愛嬌というか、狐が眼鏡設定の為にどうしても人間耳が必要だったとか(笑)
それにしても、この狸のキュートな事v
作中で、狐はもふもふが好きで尻尾をかわいがるのですが、この色合いとふんわり質感にうんうん!って思います。

お話的には、山奥の狸の一族の住む里の水がめである大池が日照り続きで干上がり始め、農業で成り立つ彼等にとって水がめの枯…

4

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

一口に悲恋とは言えない。

ハッピーエンド史上主義な私ですが、朝丘さんの書かれる小説は、たとえ悲恋であっても納得できます。
「実る恋」じゃなくても、気持ちが繋がっていて「結ばれる恋」という在り方も素敵だな、と思わせてくれた最初の作品です。
彼女の小説を読んでいる時は、SEAMOの『マタアイマショウ』が脳内でヘビロテしてます。

2

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

上半期で一番胸にきました。

 記憶喪失ものは数あるけれども、こんなに切々と胸にくる作品はありません。淡々としているけれどじんわりと心に響いてきました。英俊(攻)はとても不器用です、子供です、けれど必死です。傷付いた子供の英俊(攻)は傷付いた薔薇だったのかも知れない、記憶を失くして眠ったまんまの裕真(受)も同様に。けれども、8年という大切なひまつぶしを経たからこそお互い受け入れる事が出来たのだと思います。萌え度、H度共に低空飛…

3

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

ひまつぶしの裏に在る慈しむ思いが心に沁みます。

読み始めてテンションが上がる話でも楽しくなる話でも無い作品なのですが、
読み終わると心に温かいものが溢れてくるようなストーリーで静かに感動します。
事故で8年も眠り続けてしまったら、そしてある日突然目覚めたら、
自分ならどうなってしまうのだろうと思わずにはいられない。

攻めである英俊と受けの裕真の出会いはかなり不躾な程いい出会いではないのです。
父親の浮気相手の家から花を盗むところを…

7

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

切なくなるし嬉しくなるのが、好きの気持ち

佐々木先生の新作、良かったです!

読みだしてから、自分も英俊になっていました。
両親の愛情薄く育った英俊は小6ながら妙に冷めて聡い子なんですが、子供ならではの幼稚さや我儘を表せたのが、優しく接してくれた唯一の人・裕真でした。
なのに、英俊がすがり付きたい裕真は、優しいけど常識派で掴み所が無いんですよ。
何で裕真?って思うけど、英俊にとって裕真は、一条の光で、おぼれた時のワラだったと思う…

4

月の欠片 小説

佐々木禎子  麻生ミツ晃 

まっさらな・・・

献身愛?とても無垢なお話で、今まで佐々木作品に感じていたイメージとはガラっと違ったこの本は、自分もふわふわした存在になって彼等をそのまま受け止めてしまえるような、そんな一冊でありました。

事故により8年間の眠りから目覚めた裕真の目の前には見た事のない青年が。
彼は事故の時一緒にいた家庭教師先の教え子・英俊でした。
店先の売り物の花の鉢を盗んだ小学生・英俊との出会い。
それを押しつけられ…

6

執事の誘惑 小説

弓月あや  麻生ミツ晃 

執事と女装お坊ちゃま。

弓月さんのパターンである『薄幸・不憫な健気受(もちろん女装付き)』に『敬語(丁寧語)攻』でした。
私は健気受は大好きですが敬語攻には別に興味ないので、正直なところ『あ~、またか』としか感じませんでしたが。←ホントに多いんだよ!大抵は『お金持ちの貴族・セレブ(外国人率高し)』だけど。

相変わらずベタです。王道です。でも、弓月さんはそれがいいと思っているので、別に構いません。

両親を…

3

蛍火 小説

栗城偲  麻生ミツ晃 

小さく光る炎

面白かったです。付き合い始めて20年後のお話って、あまり見かけないのでとても斬新でした。
二人が出会って、同姓も関係なく他の誰でもない、あなたがいい。誰よりも一番好きなんだ。って思っていたはずなのに、いつしか会話もほとんどなくなって・・・。

結ばれたら、おとぎ話の様に末永く幸せに二人はいつまでも過ごしましたって思っていた部分が自分にはあったようで(笑)このリアリティーな感じが衝撃的でしたが…

8

スイートビターキャンディ コミック

麻生ミツ晃 

みんなかわいいです!!

表題作「スイートビターキャンディ」「クイックスローリズム」「スイートスイートキャンディ」が一番好きでした。攻めの金谷くんが超格良くて、ストライクでした。黒髪、長身、ちょっぴり偉そう、でも実は一途で・・・後半になるほど格好良いんですけど、何だか可愛く見えてきます。

--掲載順より(以下ネタバレ含んだ感想です)--
「スイートビターキャンディ」
攻めの金谷は自由で周囲の目とか全然気にしないタ…

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