六青みつみさんのレビュー一覧

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

いつまでも幸せにと願う

前作で残念な人だったエルリンク・クリシュナの物語。
エリィはショアに似た記憶障害を持つルースと関わり、それを利用してルースをショアの身代わりにしてしまいます。
そんな自分に嫌けがさし、ルースとの距離をとろうとしますがエリィにとってルース自身がなくてはならない存在になっていました。
全てを記録したうえでルースが大切だと伝えるべきだったのにルースの記憶である手帳からショアの名前を消すという間違い…

3

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

弱そうに見えて強い心

幼い頃から実験体として研究所で生きてきたショア。
実験体としての価値を失い育ての親で愛するエルリンクに裏切られ(誤解だったんですけど)研究所を出たショアは、資料室のディスクで見たグレイに会いたい一心で海を渡ります。
最初から最後まで誤解とすれ違いの連続でしたが、ショアの誠実さや健気でしなやかな強さに好感が持てました。
それに比べて攻さま二人のヘタレっぷりといったら・・・グレイにはショアがいる…

1

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

これぞ健気!

漫画から入り、先が気になって小説を買ったのですが、これがもう大当たりしました!
漫画を買って少しでも気に入った方で小説を読む方は読んだ方がいいです!
視点がグリファス(攻め)とリィト(受け)の交互で書かれているので、漫画ではかかれなかったお互いの気持ちがわかります。

最初は幼く庇護されるだけの立場だったリィトがどんどん成長していき内面から大人になっていく様子がわかりますので最終的にはショ…

25

闇の王と彼方の恋 小説

六青みつみ  ホームラン・拳 

魂を分け合うような深い絆

ずっと探し求めていたけれど、掴みどころがなかった懐かしくも美しいもう一つの世界を見つけた気分です。なぜここまで描けるのか不思議なくらいに探し求めていた世界に一致しています。

普通、闇というと悪のイメージが強い気がしますが、この世界の闇はとても美しく優しく穏やかで何とも言えず懐かしい。還りたい、そう思う世界でした。

また闇の王も寸分違わぬほどに、私が愛し、求めてきた王そのもので。
愛お…

3

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

ん~・・

基本的には、今まで読んだ、みつみ作品ってまぁこういう要素
多いよなぁ。。と、思える作品だったのですが、
いかんせん受が女の子っぽく、、、一目ぼれにせよなんにせよ
設定がご都合的に見えてしまいました。
こればかりは好みの問題かなぁな雑感。
申し訳ないが、ん~・・・な感想でした。

先天性の痣を身体にもつ受。この痣のせいで、昔からいいめにあったことはない。
ずっと一緒にいてくれた爺さん…

2

闇の王と彼方の恋 小説

六青みつみ  ホームラン・拳 

真実は何処にある

この作家さんの描くファンタジーなのに、シリアスで切ない雰囲気が意外に好きで
今回の作品も楽しみにしていたのですが、代償シリーズの方が好きかも知れない。
次元の違うそれぞれの国での出来事を受け様と攻め様を中心に描かれる作品。

内容は、20年前頃から突然現れた時空の亀裂のような、ゲートと呼ばれる門が世界の
あちらこちらで現れ、同時の其処から「外来種」と呼ばれる不気味で悪魔的なものが
現れ…

3

12の月と、塔の上の約束 小説

六青みつみ  白砂順 

安定の痛切なさ。でも安心設計

世界観がしっかりしたファンタジーでした。
ちゃんとこの世界の地図や歴史上の出来事とか作りこんでるんだなーと思って、読み終わった後に裏のあらすじみたら、『光の螺旋』シリーズ第六弾って書いてありました。。
そんなに出てるシリーズなのか!
全く知らなかった。。でも、これをいきなり読んでも全く大丈夫でしたよ。
しかも、積読のなかにもこのシリーズが結構あって、今後読んでみようと楽しみが増えました。

1

ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

どうしてもカレスを好きになれなかった

切なくて痛くて痛くて…カレスが自傷行為を行うたびに読み手の私自身が身を切られる思いでした。もう痛いよ!

カレスは幼少のころある病気のせいで両親に冷たく育てられます。誰にも愛されない、必要とされない絶望の淵に佇んでいた時に手を差しのべてくれた人がライオネルだった。彼のために身も心もすべて捧げる覚悟で過ごします。その中で自分が彼にとって必要とされてる、愛されると思った時に現れたのが孤児のエリアだ…

1

モフモフの代償~添い寝の絆~ 2 小説

六青みつみ 

感動で胸がいっぱいです。

もう、ギルもリュセランも良かったね~、という一言に尽きます。

ずっとギルの下げ飾りがとても気になっていたリュセラン。
下げ飾りを手に祈りを捧げているギルを見て、ギルにそんな顔をさせている相手に嫉妬をしてしまいます。
もうすぐ成獣になるお祝いにギルに何か欲しいものはないかと聞かれ、
「教えて欲しいことがある、その胸に隠している秘密を」
と答えるリュセラン。
そしてギルに下げ飾りの中身…

12

騎士と誓いの花 上 コミック

六青みつみ  九重シャム 

ティッシュ用意!!

最近コミカライズを立て続けに読んでますが
ヤバイ、この本はヤバイ!!私の中で当たりですvv

この本も原作大好きで、頭が痛くなるくらい号泣したけど、
こっちも涙と鼻水が止まらない。
(今回の作画は私の中では気になるところなく見れました)

本当に短くストーリーを言えば
奴隷として日々を暮らしていたリィトが
次期新王になる人の替え玉として都まで旅をしていくお話。
で、替え玉になる…

4
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