六青みつみさんのレビュー一覧

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

波打ち際の砂浜のように洗われて消える記憶

大洪水の後の世界。地上と海底の二つの居住区に分かれている。・・という背景。
「蒼い海に秘めた恋」の続篇。

★「蒼い海に秘めた恋」のあらすじ。
”特効薬開発の生体実験を受けていていたショアは、養父である開発室長のエルリンクに裏切られ研究所を逃げ出す。そして幼い頃から憧れていたグレイに会いたい一心で彼の元にやってきた。
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・・・と言った前巻。
養父のエルリンクは、裏切った訳じゃ…

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王様と幸福の青い鳥 小説

六青みつみ  花小蒔朔衣 

王の身替りになる呪をかけた神子の物語

BL版御伽噺。
多神教の野心家神官が、一神教の異教徒弾圧を政治的に行い、イリリスと母は投獄される。投獄中に食料を絶たれて、母はイリリスの身代わりになって殺されて食われてしまっていた。そのショックで白髪になったイリリス。
恩赦があり、地下牢から解放された後
・・両親と弟を殺された王の神子になり、色々なむごたらしい暗殺事件を経て、王の代り身になる呪は、他言すると効力を失うので、イリリスは誤解を受…

3

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

読後感、もうひと押し欲しかった。

ボリュームを一切感じさせず、夢中になって最後まで読める一冊でした。
受けはとにかくモブレされるし、攻めは理不尽なほど受けに意地悪するし、ハラハラしっぱなしで続きが気になって一気に読みました。
途中、辛いこといっぱいあるのですが、最後は結ばれてハッピーエンドです。

ですが、攻めザマァがちょっと不足かなぁと思いました。

攻めはもうちょっと後悔して欲しかったし、もうちょっと反省して欲しか…

8

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

ボリュームがすごい

あとがきによると普通の新書版の3冊分くらいだそうです。二段刷りであの厚さ。欧風のお伽話のような序盤の水鏡のシーンが素敵です。ニコっと笑っているシオンの挿し絵も少女マンガチックで可愛い。その後の2人の運命を印象づけるイベントです。

しかしその直後から受けのシオンの受難の日々が始まります。偽王子と言われて王宮を追われ、街のならず者達に陵辱し尽くされボロ雑巾のようになってから攻めのグレイルに助け出…

4

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

二人の幸せを願いながら読む物語

今回も健気な受の成長に泣きました!

これぞ六青さん!と今まで六青さんの作品を読んできた方なら思うはず。
まさに六青節炸裂な物語でした。褒めてます。最高に大好きです!

正直言うと、最初は受の王子・エリュシオンが六青さんの書く受の中の苦手なタイプっぽいな、好きになれる気がしない・・・と思って読み進めていたのですが、いやいやこれが大誤算!
死ぬほど辛いめに合ううちに傲慢さが剥がれ落ちて、…

4

黒曜に導かれて愛を見つけた男の話 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

このCP好き。大好き!

「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」の続きだ!!と喜びながら読み始めたら、強烈なデジャヴ。
「金緑の神子と神殺しの王」に同時掲載されていた前半部分が、加筆修正でこちらの本にほぼほぼ収録されているんです。・・・「金緑~」に載ってる部分読み直す必要ありませんでしたね。

アヴァロニス王国の話を4冊読みましたが、「黒曜の災厄は愛を導く」とこちらの「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」だけでも充分楽し…

2

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

言及されてないので補足と比較

内容についての詳しいあらすじなどはほかの方のレビューをご参照ください。

インタビューにはちらっと書かれていますが、もとは秋山みち花先生とご一緒に出された同人誌がベースの商業出版版だと思われます。原型をとどめていらっしゃるのかどうかは同人誌未読のため何も言えないのですが(多分違う)、お二人とも同じコンセプトで書かれた『運命を変える水鏡』に望みをかなえてもらう王子と騎士のお話で、六青先生分の本が…

21

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

長大な物語

新書3冊分のボリュームで読み終わるまで丸一日かかりました。
モブ姦がありますが余りにも酷すぎてシオン(エリュシオン)の意識が飛んでいるので、大まかな描写に終始していたので私は平気でした。

王太子時代のシオンは性格が悪く傲慢ですが、すぐに可哀想になって嫌なキャラには思えなくなりました。
むしろ頑ななグレイルに、素直になれば良いのにとヤキモキしながら読みました。無口で不器用にも程があります。…

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偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

追い求める

六青先生、お久しぶりの新刊。「ある人の半生」という大河ドラマを、この何センチかの中にぎゅぎゅって詰め込まれているような本です(要は濃いと感じている)。悩みましたが萌2にしました。本編400P弱、驚愕の二段組。読んでも読んでも読み終わらない、そして読み終わってもまた読み返してしまう、スルメみたいに何回でも読める本です。以下長文すいません。(けずれない)

ありとあらゆる美の要素を集めて作られたよ…

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「偽りの王子と黒鋼の騎士」Amazon限定ペーパー「賢者の贈り物」 特典

考える喜び

「偽りの王子と黒鋼の騎士」をAmasonさんで購入した場合にいただける本編後日談。二人で旅にでて丸三年たった後のお話です。
すんごい人生を旅したような本編でちょっとぐったりした感もあったため、げろ甘を期待しましたが、本編終盤同様、しっとり切なくしっとり甘い感じのお話になっていました。

内容としては、SSタイトルからお分かりになるように、お誕生日に何をプレゼントするか。といった感じのお話です…

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