みずかねりょうさんのレビュー一覧

狐の婿取り-イケメン稲荷、はじめて子育て- 小説

松幸かほ  みずかねりょう 

顔がによによしっぱなし

狐の婿取り番外編。
前回、野狐化してしまった末に救い出されて赤ちゃん狐になってしまった秋の波と、そんな秋の波の昔なじみである影燈が、秋の波の面倒を見ることになったというドタバタ子育て編でした。
このシリーズ、ちみっこの可愛さが本当に凄まじく、母性本能をぎゅんぎゅんくすぐられるのでたまらなく好きなのですが、今回は作中でも随一のちみっこ話。
まさに「はじめての子育て」という感じで、あたふたする影…

0

恋色ミュージアム 小説

鳥谷しず  みずかねりょう 

受けの空回りと攻めの気持ちが理解できず消化不良

恋色ミュージアムだけで力尽きました。

征哉の片想いが切なくて苦しくて抑えきれない恋情を明後日の方向に柚原にぶつけて、嫌われ軽蔑されて。
どうしても恋心を捨てられない征哉が可哀想でしたがまたしても捨て身のアタックに、もう止めて!と思いました。ますます毛嫌いされちゃったよ。

柚原宛の手紙も読んでもらえずこのお話どうやってくっつくの?というところで柚原の婚約者だと思い込んでいた元秘書からネ…

3

バースデー ご購入特典書き下ろしペーパー 特典

全てが失われたわけではなく

本品は『バースデー』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編後、
同居を始めた2人の後日談になります。

百合原は恋人の滝本と2人暮らしです。

百合原が朝刊配達を終えて帰宅すると
滝本はたいていキッチンにいます。

帰宅してキッチンに向かうと
ただいまという挨拶とともに
ハグされる事には未だに慣れませんが
恥ずかしいだけで嬉しさは否めません。

その後、百合…

8

バースデー 小説

安西リカ  みずかねりょう 

こんなに評価が難しい作品だったとは……。

本編を読み終わってかなり悩みました。

物語は受け視点、攻め視点と交差して、早い時点で真相が明かされます。
切ない、そして大人の事情があるからか、さらりと書かれているけれど、透(受け)の過去はかなり重いです。幼児虐待に地雷がある方や深いネタバレを避けたい方は、この先は目を通さないことをお勧めします。


以下、かなりのネタバレを含むレビューです。

*****


透は過去に…

16

初恋と色情のトランス 小説

鳥谷しず  みずかねりょう 

笑って笑ってホロリと来る、BLエンタテインメント

電子書籍で読了。挿絵有り。

主たるカプじゃない方にやたら感情移入してしまいました。
『幽霊に取り憑かれた美貌の警察署長が、成仏させるためにだいっきらいな元親友とセックスしなければならないはめになる』という、トンデモ設定のコメディなのですが、裏ロマンスはちょっと切なく、ゲラゲラ笑えるのにしんみり来ちゃうという、なかなかお得な一冊です。

キャリア警察官僚の秋森は現在赤坂中央署の署長。超絶…

0

バースデー 小説

安西リカ  みずかねりょう 

とにかく、読めば謎が解ける

安西先生の作品はデビュー作から読み続けていますが
今回は今までとはちょっと違ったストーリーでした。
BLでありながらどこか推理小説のような感覚でした。
安西先生の作品の魅力はなんといっても、読み手にその情景を手に取るように感じさせる文章。
先生の作品に何度泣かされたことか・・・
読んでいると自然と頭の中にその光景が浮かんでくるのです。
この作品はただの恋愛小説ではなく、主人公2人を取り巻く様々な事…

6

桜の下の欲情 小説

秀香穂里  みずかねりょう 

芸術の永遠性と星の瞬き

秀先生お得意の「お仕事BL」系統の作品。
カップリングは、画家x編集者。
「編集者」ってBLでよく出てくる職業ですよねー。攻めが「作家」で、原稿と引き換えにヤらせろ、みたいな展開が鉄板ですが。
本作もそれにのっとっております。
編集者・本郷は異動で畑違いのエンタメ誌の、しかも美術に全く興味が無いのにイラストコーナー担当になり、若くしてすでに巨匠的な日本画家・九重との打ち合わせに臨むが…

2

王と剣 ーマリアヴェールの刺客ー 小説

妃川螢  みずかねりょう 

清廉な騎士の孤独な戦い

カバーイラストの美麗さに惹かれて購入。
もちろん中のイラストも美しく大満足です。
マリアベールの騎士装束がとっても素敵なので未読の方には是非ご覧いただきたいです。

訳あって王の庶子ながら臣下となり騎士として仕えるイオカステ。
大国に嫁ぐ妹姫の護衛として付き添いながら刺客という密命を携えて王城の最深部に侵入。
小国の存亡を命をかけて守る美しい騎士の物語です。

あらすじとタイトルか…

2

宿命の婚姻~花嫁は褥で愛される~ 小説

義月粧子  みずかねりょう 

血の因習と恨み・・・でも最後に愛が勝つ!

好きな作家さま&花嫁ものという好きな題材なので読む前から期待感上昇です。

ストーリーよしイラストよしで萌え×2です
エドヒガンザクラをバックにしたかカバー絵もすてきなんですが、ページを開いた扉絵が肌色ばかりでドッキリです。後ろから抱きかかえられたゆうが色っぽくて…

でも読み始めてコメディーでもないのに笑いのツボに入ってしまいました。
ホテルの給仕服が古めかしくて『まるで鼓笛隊!』っ…

4

SIZE 小説

結城瑛朱  みずかねりょう 

シリアスでした。

年の差、再会ものです。かなりせつなく、シリアスです。
どっぷりどろっとした恋愛ものに浸りたい人にはオススメできる作品です。
未成年のとき、家庭教師だった流星と付き合い、しかし親に見つかり、全寮制の学校に入れられてしまう理津。
他人によって引き裂かれてしまった二人、しかも理津はまだ少年…という展開で冒頭は一気に引き込まれました。

しかし、それがほんとの愛だったのかわからないまま、ストーリ…

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