みずかねりょうさんのレビュー一覧

さよなら恋にならない日 小説

渡海奈穂  みずかねりょう 

コメディトーンではなく、日常を大事にする話

 雪谷は、それなりの企業に勤め、そこそこモテる会社員であるが、自分は主人公にはなれないと思っている。
 その原因は、幼いころから一緒だった、親友の湯原が主人公タイプで、全てにおいて雪谷より一枚上手だったから。クラスメイトも雪谷の家族でさえも、口を開けば「湯原」「湯原」。 何をやっても勝てない雪谷は、すっかり諦めてしまった。
 そして、その湯原が海外転勤してしまってからは、誰かと出かけることもな…

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あなたを無性に恋している (表題作 アイリスヒスパニカ) 小説

川琴ゆい華  みずかねりょう 

素直じゃない二人の話

 藍沢廻は、新進気鋭のフローリスト・フラワーデコレーターの伊勢谷万葉にキスされた。
 突然のことに戸惑う廻だったが、万葉に理由を尋ねると
「あなたの顔が好みなんです」
 と言われてしまう。

 ふざけた言い草にキレる廻だったが、体から先に陥落させられていって……という話でした。

 いっぱい理由をつけてなんとか逃げ出そうとする往生際の悪いタイプの男である廻と、自分から手を伸ばせばなん…

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瑠璃の書の司は碧の王子の番 コミコミ特典SS小冊子 物語を読む人 特典

シグナスの想い

本品は『瑠璃の書の司は碧の王子の番』のコミコミ特典小冊子です。

本編幕間、シグリス視点でナイティスに恋物語を薦められるお話です。

最近、大学の授業が終わったシグナスが王宮図書館に行くと、妙に館内
がざわついている時があります。

シグナスは幼い頃からこの図書館に毎日のように通っていますが、古く
重厚な建物であり、書架が威圧するよう壁一面に並ぶこの図書館がこんな
に浮ついた雰囲…

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瑠璃の書の司は碧の王子の番 小説

魚形青  みずかねりょう 

無自覚で魅力を振りまく僧侶について

今回は青の王子と呼ばれる第三王子と書の司見習いの僧侶のお話です。

書の司見習いとして王宮の図書館に入った受様が攻様の伴侶となるまで。

受様はアトレ教ヒラス派僧院前で拾われて育てられます。僧侶を目指して
励みますが、幼い頃から優し気で美しい顔立ち故に種器の者ではないかと
言わ続け、成年を迎えてもすぐには正式な僧侶になれませんでした。

この国には頭脳や容姿に優れる貴種に待遇する…

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塚森専務の恋愛事情 小説

栗城偲  みずかねりょう 

デキる男達の社内恋愛ですよ~!

「社史編纂室で恋をする」のスピンオフになります。
位置付けとしてはそちらの前日譚ですし、主役二人も違うので、今作だけで問題なく読めます。
ちなみに「社史編纂室」の攻め・稲葉が今作の受け・塚森専務の友人で、内部調査員なんですよね。
稲葉、仕事面(スパイ)でも恋愛面(当て馬)でも大活躍ですよ。

ところで、塚森。
彼は攻めだと思われてる方が多かったようで、逆を期待してた私は驚きましたよ。

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塚森専務の恋愛事情 小説

栗城偲  みずかねりょう 

仕事も、恋も。

作家買い。
栗城作品の『社史編纂室で恋をする』のスピンオフ作品です。『社史編纂室で~』の攻めさん・稲葉の友人で鷹羽紡績株式会社の常務である塚森のお話です。

スピンオフ、というか前日譚といった方が良いかも。前作では塚森は35歳でしたが、今作品では27歳。ということで前作の8年前にあたる時系列のお話です。ということで、『社史編纂室で~』の受けくんも登場しませんし、前作未読でも問題なく読めます。…

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瑠璃の書の司は碧の王子の番 小説

魚形青  みずかねりょう 

待て

みずかね先生なのでマストバイ。魚形先生は当本がデビュー作とのこと、おめでとうございます。デビュー作なのに申し訳ないですが、すごく長く「待て」をされた心地でしたので中立にしました。前半、まだ少年らしさが残っていたころの攻めさんは可愛かったんだけどな。焦らしプレイがお好きな方でしたらいいのかもです。本の虫な受けさんのオメガバースもどきのお話、ひ○りTVブックさんで購入、イラスト付き、電子限定SSあり。…

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アルファ王子の最愛 ~オメガバース・ハーレム 小説

鈴木あみ  みずかねりょう 

年下執着溺愛攻め

「アルファ王子の陰謀 ~オメガバース・ハーレム~ 」のスピンオフですが未読でも楽しめると思います。わたしは過去に読んだ事はありましたが、冒頭のシーンと登場人物を薄らとしか思い出せませんでしたが楽しめました。

前作の自分のレビューを読む限りこちらの作品の方が好きです。

何と言っても幼い頃に憧れたファラーシャを手に入れるナバトに激萌えました。

以下ネタバレですのでお気をつけ下さい。

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推しはα 小説

夜光花  みずかねりょう 

設定が面白い

作者買いです。夜光先生のオメガバースということで、期待大で読みましたが後半まではオメガバース設定はほとんど関係ないというか、設定を忘れかけてました。
それぐらい受けの佑真がβにしては個性が強烈だからかもしれません。

佑真は攻めの人見を崇拝していて神のように崇めてます。まさにオタクが2次元キャラの沼にハマってる感じ。
対して人見は佑真に惚れ込んでて、最初から両思いなのに根本的な部分ですれ違…

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瑠璃の書の司は碧の王子の番 小説

魚形青  みずかねりょう 

主人公の数奇な運命に萌えるのです

角川ルビー小説大賞、優秀賞+読者賞のW受賞作になります。
デビューおめでとうございます!

で、こちら、ストーリーに捻りがあるとか、アッと言わせる派手な展開で読ませてくれるってお話では無いのです。
ただ、主人公の数奇とも言える人生を丁寧に綴った、感動作なんですよね。
オメガバース設定が、巧みに生かされた。

捨て子として僧院で育ち、僧侶となった主人公。
司書見習いとして王都へとやっ…

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