ひたきさんのレビュー一覧

ひかげの薔薇 小説

鹿住槇  ひたき 

愛人のお仕事

こちらはハーレクインラブシックから新装版が出ていますが、印象が大分違いますね。こちらは旧版です。

セレブに囲われる見寄りのない主人公、という設定が大好きで漫画でも小説でも結構な数を読んだのですが、これはベスト5に入るくらい面白かった!

身寄りがなく、三流大学出で就職もうまく行かず、バーで働く陽は大企業の社長である御倉に見初められ、月100万で愛人契約を結びます。
マンションを与えられ…

2

隣人はチャイムを二度鳴らす 小説

中原一也  ひたき 

雪が溶けて春に

隣人ワイルド系おっさんっていうのがもうもう猛烈に大好きです。
この手の設定の本は本書で3冊めなのですが、もっと読みたいです・・・。
こちらの本もあらすじ読んで、ひたきさんの表紙を見てすぐ購入決定でした。
読んで、もうわたしにとっては神評価で。
最初あらすじで失恋の痛手を抱えたままって読んで、は?いつまで引きずってんの?と思い読み始めたら。
ただ未練があるのではなく、恋人(元彼)が自分の妹…

7

隣人はチャイムを二度鳴らす 小説

中原一也  ひたき 

「二度目」が生んだ幸福

某有名小説を連想させるタイトルに
ミステリなのかな?と思っていたら、意外にも
非常に切ないヒューマンドラマでした。

受けの坂梨は、過去の恋愛のトラウマで
脱け殻のように生きているサラリーマン。
人と関わろうとしない坂梨を変えていくのが
マンションの隣の部屋に越してきた
気さくなオヤジ・青柳(攻め)です。

恋人が自分の妹を好きになり、フラれた過去。
坂梨の苦しみは、恋人に裏…

10

隣人はチャイムを二度鳴らす 小説

中原一也  ひたき 

人を許す勇気

作家さんが何年もあたためてきたお話だけあって、伝わるものがありました。
本当に胸を締め付けられるような切なさがありますが、それを乗り越えられた主人公たちに心を込めて拍手したいです。
このふたりにはこれから先はずっと幸せでいてほしい。

智之は過去に囚われていた。元は親友だった恋人から別れを切り出されたが、原因は自分の妹だった。それが納得できない智之は仲の良かった妹にも恋人にも酷い言葉をなげ…

7

愛にふれさせてくれ 小説

夜光花  ひたき 

想いの強さ

「灼熱を呼べ」の続きとのことですが、Kindle版で単独でも読めるとあったのでチャレンジ。

裕也は爆弾事件に巻き込まれ視力を失っていた。アメリカに渡り手術を受け成功する。まだ視力を取り戻していないときに公園である日本人の老人から封筒を託される。
竜治は裕也を想うあまり心配するあまり束縛し、ヤクザからの圧力もあり守ろうとして裏目に出て、ふたりはすれ違う。
裕也に託された封筒の中身に纏わるあ…

1

DESPERADO series 500MILES 小説

柏枝真郷  ひたき 

スラム街にひっそり暮らす探偵と助手

70年代アメリカを舞台にした探偵×助手のストーリーである、DESPERADOシリーズの新装版として発売されたものですが、お蔵入りになっていた作品らしく、時系列は既刊の作品の中では一番最初にあたります。
短編集なのでここから読んでも分からなくはないと思います。

相変わらず事件に重点を置いたお話なですが、この巻はいつにも増して糖度は低めな印象を受けました。
いつもは事件を追う展開が面白くて、…

2

空を抱く黄金竜 小説

朝霞月子  ひたき 

20歳差に萌えるー!

表紙のイラストですとかなりショタ風味ではありますが、中の挿絵を見るとそこまでではありませんので、ショタ苦手…という方でも問題ないのではと思います。
わたしはバッチ来い!なのですがね。
美味しい20歳差ですし!
ああ、30代攻めと10代攻め…素敵(うっとり)。

********************
受けのエイプリルは、極々小国なルイン国第二王子で、出稼ぎ(涙)のためにシルヴェストロ…

4

天獄の雨 小説

沙野風結子  ひたき 

結構重い。気楽には読めないかな…。

読み応えのある話でした。
気楽に読める内容ではないし、特に忍の生い立ちと父親との関係は苦しいものがあったけれど…読後感は悪くなかった。
忍が死から生に目を向けられるようになって本当に良かった。
真実を知った時のお兄さんの衝撃は相当なものだったとは思うけれども…関係が断ち切られることなく続いているようでホッとした(●´ω`●)
でもお兄さん…父親から今際の際に「忍を頼む」って言われて…

3

空を抱く黄金竜 小説

朝霞月子  ひたき 

改めて再読して。

発売された頃にざっと読んでたけど、改めて再読。
なんで発売当時にきちんと読んでなかったの!?ってくらい大好きになった(*´ω`*)
笑ったし、泣きそうになったしw
そして騎士団!!
本当にいいですね(*´∀`)
月神シリーズの騎士団のみんなも大好きなんだけど、シルヴェストロ国騎士団も個性的な人が揃ってて。
団長が普段どうしようもないような感じのひとなんだけど、みんなから尊敬されてて好か…

6

灼熱を呼べ 小説

夜光花  ひたき 

爆弾ミステリー仕立て

夜光さんの二冊目の文庫本です。
こちらは確か、続編かなにか出ていたと思います。
視点は、受けと攻めと爆弾犯の3パターン。

受けの裕也は、26歳のピアノ調律師。
高校時代クラスが一緒になったことで竜治と親しくなり、今では親友とも呼べる存在。

攻めの竜治は政治家の息子で、金はあっても愛情を与えられず育った、裕也の同級生。
常に不機嫌そうな顔をしている、捜査一課の刑事。


眼…

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