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サスペンス要素もあるラブストーリーということで、
ハラハラドキドキの展開でした。
単なる取引で始まった肉体関係から、徐々に恋愛関係に進んでいく様子にトキメキました。
家庭の事情で何事にも投げやりになっていた攻めが、受けが側にいるようになると荒んだ気持ちにならなくなっていきます。
不器用で愛情表現が下手な攻めを、包容力がある受けが受け容れる、
という展開に完全にハマってしまったようです(笑)
続編があるようなので、そちらも早く読みたいです。
結構痛々しい要素、怖い要素も盛り込まれた作品ですが、攻め様と受け様の関係だけを読む分には凄く私は萌えました。
先ず、なんといっても、攻め様が強引!!!!そして半端ない執着っぷり!!!!なにせ高校時代からの片想い・・・
交換条件の初Hなんかも凄く萌えるんですが、嫉妬からのかなり強引なHシーンも萌えてしまう私・・・
でも、受け様が爆弾事件に巻き込まれて失明してしまっうシーンはとても痛々しいです。
それに、犯人である同級生の喜多村の行動がいちいち戦慄物です。
でも、その痛々しくて怖いエピソード以外は本当に萌えます。
夜光さんの二冊目の文庫本です。
こちらは確か、続編かなにか出ていたと思います。
視点は、受けと攻めと爆弾犯の3パターン。
受けの裕也は、26歳のピアノ調律師。
高校時代クラスが一緒になったことで竜治と親しくなり、今では親友とも呼べる存在。
攻めの竜治は政治家の息子で、金はあっても愛情を与えられず育った、裕也の同級生。
常に不機嫌そうな顔をしている、捜査一課の刑事。
眼鏡っ子受けです。
表紙を見てわかっていたので、夜光さんの作品ながら読むのが遅れてしまいました。
眼鏡受けは苦手なわたしですが、よくある『神経質でエリート臭のする眼鏡』とは裕也は違うので(まあ、若干潔癖症ですが、自分でそれを厭っているので良いかな)、さほど気にならなかったのが救いです。
お話は連続爆発事件が主軸です。
高校時代に爆弾を作り問題を起こしていた竜治が、再び爆弾作りを始めたことを知った裕也。
高校時代から裕也を好きで現在もまったく気持ちが変わっていない竜治が、爆弾を作ることをやめる代わりに裕也へと取引を持ちかけるというのが序盤のお話です。
この取引をなんですかねー、裕也はひじょうにあっさりと了承します。
ずっと彼女がいたノンケのはずなんですが…
そしてその流れのまま、えっち…
うーん、前作の初文庫本がひじょうに良かったので肩透かし感が否めません。
『これからどうしよう』と一応考えることは考えるのですが、それはえっちする前に考えようね!といった感じです、もしや天然受けなのかしら…
それとも、裕也は体のあることが原因で彼女と別れているので、そのことが作用しているのかなあとも考えられますが。(もう女性とはつきあえないだろうし…とかね)
反面、攻めの竜治はもう必死というか、とにかく裕也が好き過ぎるんですね。
夜光さんの書かれる攻めはたいていこのパターンですが、この竜治はもともと過激思想ですし、他の作品の攻めよりも圧倒的に怖いです。
好きっていう気持ちも、受けとれるくらいの量ならば初々しく可愛いけれど、度を越すと恐怖ですからね。
ただ、「自分のモノ触られるの嫌い」と裕也を独り占めしたいという表れの言葉にはニヤけちゃいました。
一応このお話の最後から繋がるような続刊が、出ていますがわたしはまだ未読です。
最後の最後まで竜治のスタンスは変わりませんので、行き過ぎた執着攻めがお好きな方にオススメです。
夜光花さんの作品で、現時点ではこれが一番サスペンス要素と恋愛との絡み具合の出来が良いんじゃないでしょうか。あ、ファンタジー要素有りは抜いて、ですが。
冒頭は夜の高校に竜治[攻]が友人と共に忍び込むシーンから始まります。
そこが裕也[受]との真の出会いと言っても良く全体を通しても意味のあるシーンなのでちょっとじっくり読んでおいた方がいいかも。
裕也が地味系メガネ受で職業が調律師というのも好みのストライクゾーンにかなり来ましたー地味系受はやっぱ良いー!
都内各所で爆発事件が起きその犯人が竜治ではないのかと疑いたくはないけれど疑いを捨てきれない裕也。
前半部分は特に竜治の感情が読めないので、犯人ではないとしてもどこまで関わっているのかが分からない。
犯人の真相のくだりも割と良かった。
目に怪我をした裕也に竜治が食事をさせるシーンが可愛かった、2人がラブになったなーって感じで。
続編がありますが、とりあえず単作でも楽しめますので面白かったら続きという読み方で大丈夫。
爆破事件と刑事と調律師
取引とセックス
夜光花さんのサスペンス仕立てのお話。
高校時代の同級生同士が大人になり
刑事と調律師として生活していて
過去の爆破未遂事件、現在の爆破事件が重なっていきます。
爆破事件の犯人探しが目当てになるとがっかりするかもしれません。
わたしが物語で一番知りたかったのは犯人ではなく
裕也が竜治に惹かれた理由。
竜治が裕也に惹かれた理由。
この二つでした。
この二つの理由が納得のいくものであったので、楽しめました。
絶対音感を持つ調律師の裕也には
竜治が発する音や声に惹かれるものがあったのでしょうね。
竜治が裕也に惹かれたのが先ではなく
裕也が竜治に惹かれたのが先だったということがわかった時点で
すごく萌えました。
ただ、裕也の好みのタイプとわたしの好みのタイプが
一緒というわけではないので、わたしには竜治を愛せないかもw
かなり我の強い攻めですが強さではなく弱さのほうが印象的。