吉田ナツさんのレビュー一覧

何度でも、恋に堕ちる 小説

吉田ナツ  みずかねりょう 

硬派で男前な弟と健気だけど女王系の兄

血の繋がった兄弟ものですが、今まで読んだことのある兄弟ものと違うなと思ったのは、前フリがとても長いこと。

長い前段階を経て、お互い気持ちを確認しあい、一度結ばれたけど問題があって…。最後に一つの結論に行き着くまでがとても丁寧でした。
そんなに厚い本じゃないし、こんなに前フリが長いのに無事に終わるのか?最後駆け足にならないか?て半分くらい読んだ時点で思ったのですが、そんなこともなく、書き足り…

3

夜の情香 朝の心温 小説

吉田ナツ  七海 

澱と上澄み

 BLの多重人格物で、これまでで一番強烈に印象に残っているのは、秀香穂里さんの「ダークフェイス」「ディープフェイス」(前後篇)だったのですが、この作品も、負けないくらいのインパクトがありました。ただ同じ多重人格者との恋をテーマにしていても、秀さんの方は攻め、本作では受けがその症状を抱えています。そして一番大きな違いは、秀さんの方では主人公が恋をするのは裏人格とだけで、表の人格とはあくまで仕事上の接…

8

終わらない恋の約束 小説

吉田ナツ  千川夏味 

過去のトラウマも乗り越えて

ちょっと小悪魔で奔放なバーの店長が、本当に愛する人と出会って変わっていく成長(?)ラブストーリーです。

そんな智也は、誘惑したりされたりを楽しむタイプで。今回も、営業に来た相手を、気に入ったからと自分から誘います。
そのお相手は、会社を経営する柏原です。柏原は、智也が最初からタイプだったけど、そろそろ真剣な恋愛がしたいと思っていたから、このタイプはダメだとストップをかけます。だけど、智也の…

3

年下の恋人 小説

吉田ナツ  竹中せい 

大人のツンデレ

「深い付き合いになる」
新人俳優・徹の髪を触った瞬間そうインスピレーションしたヘアメイクアーティストの理知。
8歳も年下の徹。
素直に懐いてくる様にかわいいと感じ、軽いノリで始まった体の関係。
徹の言葉や態度に表れる好意に気づきながらもはぐらかし続ける。
自分からは電話をしない、自分からは会いたいと言わない。
いつでも別れられるように一線を引く理知。

素直で実直で、誠実で情の厚い…

1

アクアリウムの中の恋 書き下ろしショートストーリー 特典

メールで深まる愛

大好きな本編の、その後のお話です。椎名が携帯を持つようになって、2ヵ月ほど経った頃のお話になります。

普段は、どれだけ文句を言っても、面倒くさいとメールに返信しない椎名。
そんな椎名と約束していた夜、祐司は、急に職場に泊まらなければならなくなります。メールで連絡しようにも、忙しくて連絡できないまま迎えた朝。帰り道に携帯を確認すると、そこにはたくさんの椎名からのメールが…。

普段全然連…

2

嫁いでみせます! 小説

吉田ナツ  鈴倉温 

心のままに恋をするという事

書きたい事がありすぎてまとまらないくらい楽しませて貰った一冊。
完成度の高さがすばらしくて神評価を付けさせて頂きました。

あらすじだけ見ればなんてことない話なのに、それをここまでレベルの高いものに仕上げていてすごい。吉田ナツさんの作品はコメディ・シリアス問わずグサっと心を突いてくる感じがします。

私は「花嫁もの」とか「女装」とか、受けが女役を与えられる作品を嫌遠しがちで、滅多に読むこ…

7

恋をしてはいけない 小説

吉田ナツ  高永ひなこ 

内容の評価ではありません

攻め(矢崎)×受け(啓=裕一)

申し訳ありません。きちんと通して読んでもいないのに評価をするのは間違っているかもしれませんが、私と同じ考えの方が間違って購入しないように、書き込ませていただきます。

矢崎の友人、ゲイである三田村がここ半年同棲している男の子が啓。知り合ったきっかけが、お持ち帰り自由の男の子が相手をするバーの「お持ち帰り自由」のボーイ。つまり、体を売っている男の子。レビュー…

0

執着社長の初恋 小説

吉田ナツ  森原八鹿 

「社長」じゃなくても良いかも…

吉田ナツさんの新作、
アマアマな表紙に腰が引けて、しばらく遠巻きに様子を伺っていましたが、
読ませて頂ける機会に恵まれ…夢中になって数時間で完読しました!

面白かった~(≧∇≦)!
タイトルから、クールなスーパー攻め様を想像していましたが、
実際にはハートフルな同級生もので、いい意味で裏切られました。

しがない立体造形作家の香西(受け)は、
ボケ発言連発の、ほんわか天然チャン…

7

執着社長の初恋 小説

吉田ナツ  森原八鹿 

キュンキュン☆スイートラブ

表紙から漂う雰囲気を決して裏切らない優しさに満ち溢れたスイートラブに
気付けばすっかり魅了されて、ひたすらキュンキュンしっ放しでした。
コミカル調な作品ではありますが、要所要所に盛り込まれた可憐な恋の甘酸っぱさやもどかしさ、降り積もっていくような愛情の深さを感じてキュンとしたり癒されたり、恋の素晴らしさがとてもよく伝わってくる作品です。
そんな魅力的なストーリーを更に彩っていく個性豊かな登場…

7

執着社長の初恋 小説

吉田ナツ  森原八鹿 

甘やかしたい男

吉田ナツさん、お久しぶりです!!
切ない系をお書きになったらきゅんきゅん間違いなし!と思っていたら
今回は冒頭からコミカルで楽しかったです☆

香西は売れない立体造形作家で、
一般人には理解しがたい作品ばかり作っています。
クソ暑いさなか、鉄を溶接する様はたぶんかなり異質かと…w
でも、見た目はとても中性的で綺麗な男で、
小学校から付き合いのある道本が惚れ続けているのです。
道本…

7
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