小椋ムクさんのレビュー一覧

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

言葉のマジック

初めての他社からの小説出版。
一体どんな違いがあるんだろう?また違った一穂作品が見られるんだろうか?
そんな期待で手に取った本。
切なげな展開、綺麗なイメージを湧き立てる言葉を使ったセリフ。
こうして思ったのは、この作者さんはストーリーは何も突飛でハラハラするような事件や何かはないのだけど、言葉のマジックでぐいぐいと引き込んでいく部分、それを改めて思ったのでした。

しかし、ここに登場…

8

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

それでも映画は作られる。それでも映画を愛してる。

 金城一紀さんの『映画篇』など、映画を主題にしたり、モチーフにした小説は数多くありますが。
 その中でもこの作品から感じるのは。

  木原音瀬さんの
 「映画への愛情。」
 「演ずるもの、制作する者たちへの限りない尊敬と興味と情熱」です。
 
 『水のナイフ』『セカンドセレナーデ』など映画をモチーフにしたものはもちろん、俳優さんが出てくる作品は他にもいくつもあります。
 かなり昔…

22

恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~ 小説

小林典雅  小椋ムク 

裏表紙を読み……。

なんとなくラストは想像できたのですが、実際に読み終えるともやぁ~っとした気持ちになります。
今回は前作に偽アンケートを作成した先輩(男性)が妊娠するという、とても興味をそそられる内容。
先輩は受けかと思っていたら逆でしたね。あと個人的に可愛げねえフリして超可愛い受様には萌えなかったです。

評価を“萌え”にした理由は本音と妄想は恋のせい(完全版)で、ジンジンの変態っぷりに磨きがかかっていたからです…

2

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

いろいろとぶっとんでいる。

こっそりとお隣さんに片想いしている大学生が、先輩に偽アンケートを渡されてお隣さんにアタックしにいきます。

攻様、受様、先輩……どのキャラクターも濃いです。
まず攻様は爽やかなエリートサラリーマン。休日にはジムに通うナイスガイ。
次に受様は子栗鼠のような見た目に、健気でおとなしいが、酒癖が悪い。
最後に先輩です。少し図々しいですが、面倒見がよくてかなりユーモラス。偽アンケート作成者。
偽アンケート…

5

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

ムムム・・・もあり、好き・・・もあり。

あまり一般には馴染みのない特殊な障害を持っているため、
他人に興味を持たずに生きてきた28歳の主人公・縁(受け)と、
子供のころ全く目が見えなかったけれど、
手術により視力を得た、縁より2つ年下の数真(攻め)。
このふたりの、再会の物語。

まだ、小学生1年生と3年生だった頃のふたり、
全盲の「かず」に本を読み聞かせた「ゆかりちゃん」の話が、間に語られます。

この「かず」が賢く…

6

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

障害もの

登場人物の微細な心の変化を抜群な文章、構成で描いている切なくてどこかほのぼの
心にじんわり臆病な恋心と切なさが染み入ってくる作品だと思います。
それにイラストは小椋ムクさんとくれば、まさに最強タッグなのでしょうが、
個人的にはじんわり&もしかしたら涙もじんわりくるかもしれないこの手の繊細な
それも、障害をテーマにした作品は苦手かも知れません。

なんだろうね、どこか素直に作品の良さを受…

7

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

読み返してさらにぐっとくる!

待ちに待った、ミチさんのスピンオフ作品ではないお話!
どんなキャラが出てくるのか
またどんな素晴らしいエピソードの数々が!?と
心躍らせながら読み進めました。
(気持ちを落ち着かせようとしてもそんなの無理)

会話・感覚等、抜群のセンスで
やっぱりぐいぐい惹きこまれて行くのですが
縁の病気、私はこれが想像出来なくて
縁の苦しさがわからなかったのです;
とても丁寧に例えを用いて説…

4

君に触れたら 番外編ペーパー 特典

かわいい…というか、もう単なる恋人たちのイチャラブですよね。

貴尚の昔の写真を見せてもらった真咲。
今度は真咲の中学生の頃の写真を…ということになるのですが。

結局のところ、真咲が心配するほど真咲の容姿はブスなわけでもないし、ホントはかわいいんだろうな。
ただ真咲の性格的な部分でついネガティブになりがちなだけで。
なので、ちょっと貴尚が険しい顔をしただけでもビクビク。
彼の好みではないところを見つけられたと怯えてしまう真咲ですが、貴尚が見てるの…

1

君に触れたら 小説

松幸かほ  小椋ムク 

かわいいといえばかわいい。

大好きな先輩のために先輩が付き合っていた彼氏のように振舞うことを覚えていった真咲。
そうして偶然の再会の後も近づいていって…。

なんだろう。
健気なんだけど、最初の方とかちょっぴりあざとくも見えたり。
軽く振舞おうとするするんだけど、だんだんそれが辛くなってきたり。
「初めて」を「初めてじゃなく」見せるための努力とかもあるんだけど。
それ、相談するのはどうだろう…と思ってみたり。

2

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

期待を下まわったかな…

まず受けの設定、人と関わりを持つのを避けているのに、常習で女をお持ち帰りしてヤってるのが矛盾してる気もしたし…加えて攻めの最初の誘いが 試してみない?的な言い方で(あとから理由があったと説明されるのですが)それでヤっちゃってるのが、わたしにとっての苦手に感じました。

Hシーンに多くページが割かれてるせいか、常の一穂作品に比べ人物の心情やその変化してゆく過程などが掘り下げられてない感がしました…

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