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25/37(合計:369件)
山中ヒコ
snowblack
ネタバレ
山中先生の作風を一言で言うならば、やはり「切なさ」だろう。 そして、私のツボの筆頭は切なさ。 そして決して明るくないんだけれど、ヘタウマ風絵柄とどこかトボケた味も好き。 この作品も切なく、そしてやるせない。 克哉は、柔道で頭角を現す長身でイケメンな高校生。 幼い時に交通事故で母を亡くし、施設で過ごしていたが そこに毎週のように現れる透に、色々な経緯を経て引き取られる。 父…
茶鬼
出奔した跡継ぎの至の身代わりになった敦子の物語。 いよいよ完結です。 至が女装癖があるという部分、側近である信也や本当は異母兄にあたる遼の姿にBL臭を感じながらも、主人公である敦子の物語として、最後フィニッシュしました。 いよいよ元服式がやってきます。 至の女装癖を知ってしまった敦子は遼が好きになってしまっていましたから、葛藤するわけです。 身代わりとはいえ、皆に優しくされしたこ…
この作者の本は、一作だけ読んだことがある。 雰囲気というか、肌触りのようなものが、かなり好きだった。 ただし非BL作品。 そして本作。 魅惑的な美しい表紙に惹かれ、 「王子様と灰色の日々」と、王子つながりでも気になっておりながら アラブもの?え?という感じで、なんとなく手が出なかった。 でも。 読んでみたらすごく良かった! アラブものと言って思い描くような濃い感じではなく…
nekonyanko
ヒコさん好きです。 イラストくせあるのに 読み終わるころには気にならなくなる。 その繰り返しです。 高校生の2人 1人は女性と長くつきあうことなく、次々と別れて又付き合うを繰り返す、くるもの拒まずの春日部くん。 1人は陸上をしているまゆげが太い杉山くん。 杉山くんが気になって仕方がなくなる。妄想までしてしまう。 話の内容としては珍しくもないのですが、ヒコさんのテンポ…
だらむし
アンドロイドという題材の時点で切ないです。 なにせアンドロイドにエネルギーが供給され続けるなら、修理不能なほど破壊されない限り半永久的に動いていられるからです。でも、人間ならそうはいかない。細胞分裂にも限りが合って、経年による老いもあって、抗おうとしても衰えはやってくる。そしてアンドロイドがぴんぴんしていても、命が終わるときは終わってしまいます。 面白い設定です。 恋人が死んでしまったが…
ちはるぅむ
お父さんなんだけどお父さんじゃない養父の透のことを ずーっと好きな克哉。 でもBLでありがちなラブラブって感じの話じゃない。 すっごくシリアス。 山中ヒコ先生の作品は、独特の世界観のお話が多くて 個人的に時々ついて行けなかったりするんだけど このお話は一気に引き込まれました。 克哉の心理描写がとっても丁寧に描かれてて 思春期の男の子の葛藤が美しくもあります。 なんか「凛と…
咲人
BL的な観点で、透と克哉にだけ焦点を当てたら「萌」ぐらいなんですけど、 てか二人のエロの部分とかも結構萌えました♪ 二人のラブラブ展開自体は悪くは感じなかったんです。 しかし、個人的に壊滅的に手に負えない事柄が一つ。 透の元カレが「自動車運転過失致死傷罪」…ひらたく言えばひき逃げをしたってことです。 しかも、被害者が死亡する認識を持ちながら救護せず放置したので、 不真正不作為犯…
透と克哉は書類上は父と子の関係。 血のつながりが全くない赤の他人同士。 克哉にとっては透は父親ではなく、恋愛対象―。 そんな克哉の気持ちを知っているのかいないのか、 透はただの父親として克哉に接します。 克哉は自分の気持ちを伝えられない、伝わらないもどかしさに、 イライラがつのる日々を送ります。 しかし、血の繋がらない透がなぜ克哉を施設から引き取ったのか。 大きな謎です。 絵描きの透が絵が…
響律
お話自体は多分とても惹かれています。 でも、犯罪の重さに、迷った末に「中立」評価。 黒田はあれからどうなったのか。 法的な手段を取らなかったのか。 透も共犯になることを恐れて 克哉が敢えて何もしなかったのか。 でも透も罪悪感にさいなまれているのならば、 しっかりと正当な方法で償うべきだったのではないか… 悶々とさせられる読後感だったのです。 そして、セックスをしたことは …
好きです、好きなんです。 でもこの作品、とても評価が難しい。 ちなみに二巻まで完読で再度一巻を見直しつつ書いています。 評価を付けるのならば「神」か「中立」のどちらか。 悩んだ末、一巻は「神」評価です。 義親子である透と克哉。 克哉の心情がストーリーを通じて 丁寧に描かれています。 透への想いの抑圧の仕方も 痛々しく切迫していて思わず読みながら顔が歪む。 透がとてもかわ…