一穂ミチさんのレビュー一覧

2015 spring 小説

一穂ミチ 

まさかの片喰×初鹿野!!

何か私に作用したのか、ただの偶然か(後者でしょうけどもw)
つい先週『街の灯ひとつ』と『窓の灯とおく』を
読み返したばかりだったんです!!
もうミチさんの新作では私の大好きな片喰×初鹿野は
もしかしたら読めないのかもしれない…と思っていたのですが
「久しぶりにバミオ書けて楽しかったです」だなんて
有り難くて有り難くて思わず涙ぐみました!!!


初鹿野と付き合い始めた事で、
そ…

4

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

愛すべきON/OFFアナ

一穂先生の作品は、わんわん泣ける描写やぐわわっと胸を突き刺すように萌え悶えるエピソードよりも、どこかほっとする展開と思わず付箋をつけたくなるような小さな掛け合いが光るので大好きです。

今回一番涙腺にぐっと来たのは前半のアクセント辞書のエピソードだったのですが、ここ以外でも印象的な部分が萌えたり泣けたりする重要なシーンだけではなくて、ちょっとしたやりとりや地の文の中のさりげない一節でとてもぐっ…

14

なんにもいらない 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ほっこりとした読後感

本編『イエスかノーか半分か』も個人的に大好きな作品ですが、こちらはさらに上をいきます。すっごくすっごく良かった!

相変わらず計の心の中での毒舌は絶好調だし、潮との夫婦漫才なテンポ良い会話も面白い。もちろんエロもあります。さらに今回は計の両親も絡んできて、笑いあり切なさあり感動ありです。2段組構成でボリュームもあり。

『オールアイニード』
季節はクリスマス、テレビ局の特別イベントとして…

7

Dear+ Novel Fair 2014 Special Book 特典

創刊15周年おめでとうございます!

ディアプラス文庫・創刊15年記念、全サプチ文庫。
10作品の番外編が、各9ページずつ載っています。


■安西リカさん『好きで、好きで』番外編・「桜さくころ」
付き合って11回目の桜の季節を迎える穂木と志方。
がんばって花見弁当を作った1年目、
つまらないことで喧嘩した5年目、
遠距離恋愛の8年目……

そして現在。
志方が同居を切り出した理由が
穂木への愛に溢れていて胸熱…

7

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

描写の細やかな一穂さんだから絵が浮かぶけども

二宮さん、お忙しいんでしょうか・・・もっ、もっっとイラスト欲しかったー!これはあんまりじゃないですか?せめてもう2カットぐらいあってもいいと思う。 さて、感想ですが、まだこれから日本にできるかもしれないカジノという、近いようで遠い設定に、いまいちピンとこないままでした。幼馴染のような兄弟のような、というのも私には鬼門なんだけど、一哉のキャラが立っていたのがよかったです。しかしほんとにこの産業、日本…

4

ワンダーリング 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

面白かった!

木原さん然り、一穂さんもカタカナのタイトルのものは好みではないんじゃないかと勝手にジンクスにしてたけど、違いました。「ノーモアベット」でスピンオフになるなら社長か芦原のどっちかだろうと思ってましたが、まさかこの二人の組合わせとは。それほど芦原のイメージが違っておりました。アルカイックスマイルで他人には興味がないというのは合ってるけど、自分を大事にしていない人だったんだなあ。社長ももっと飄々として食…

4

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ストーリーに引き込まれる

以前に読んだ作品を読み返してみました。

いつも思いますが、文章が素敵ですね。
そして読んでいてドキドキするストーリー展開
最初はBLらしさはないのですが、内容に引き込まれます。
恋人(女)とのセックスレスに悩む男と
思いを寄せる幼馴染との同居生活に何か引っ掛かりを感じはじめた男が
いろんなハプニングや偶然という簡単な言葉で片付けられない出会いをします。
この4人の複雑な人間模様。…

7

2014 Winter 小説

一穂ミチ 

暖かな短編

『ステノグラフィカ』番外編
タイトルは『たたかいすんでひがくれて』

選挙があると、ああ、西口忙しいだろうなぁ、と
病気が過ぎて現実にすっかり混ぜ込んじゃってる自分に苦笑する。
(ちなみに某新聞の醜聞を聞くたび、彼らを思って心が痛む私……)
この年末(2014年)も、解散総選挙だったが、
さて、ようやくそれも終わり、新内閣発足まで終わったある日の夜。

久しぶりに年下の恋人とゆっ…

2

つめたいキス 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

冷たくて熱い愛

恋人なのかなんなのか……
体は繋いでいるものの、
唯人の感情とは離れた栫との関係は
よくわからないまま過ごす嵐。

「アイランド」で、母方の不思議な血に捕らえられた島から
白馬の王子さまよろしく救い出しに来た拵。
しかし、どうも彼らは以来全く接触がないらしいまま
時は巡りマフラーが必要な季節に……
そんな中、父が腰痛で入院との連絡が入り
久しぶりに実家に戻る嵐だが、熱を出して寝…

6

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

裏表があっちゃダメなの?

一穂作品においては、圧倒的に受けに個性的、というか、エキセントリックな人の割合が多いような気がします。なので、おのずとその作品全体のカラーを支配するのも受けで、作品が好きになれるかどうかも、その受けの「変さ」加減をめでることができるか否かにかかってくるようです。

 本作の受け、計は、中でもかなりの変路線を突っ走った性格なので、一般受けはしそうにない。でも結論から言うと私は嫌いじゃないです、…

7
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