一穂ミチさんのレビュー一覧

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

愛とセックスの関係

一穂ミチさん初読みです。
恋人(同居人)とのセックスレスに苦しむ二人が、悩みを共有するうちに恋に落ちる物語。
最初は、顔も名前も知らないメル友として、お互いの傷を舐め合う関係。
お互いのメールが心の拠り所になってきたところで、実は相手が会社の同僚であったことに気づき、さらに距離を縮めていく二人。
そしてそれが、現在進行形の恋人との間の小さな亀裂(と思い込もうとしていたもの)をより大きく、致…

26

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

遙の存在に神評価

攻め目線が読めるのは嬉しいのですが、ひじょうに攻めの入江が苦手!
一穂さんでなかったらこの作品は好きになれなかったかもしれませんが、入江が嫌いな分、遙が健気で可愛すぎです!
今まで読んだ中で、わたしにとって一番可愛かった受けさんでした。
そういう意味でも忘れられない作品となりました。

受けの遙は、実家が藍染めに使う藍という植物を育てる農家。
大学へ通うために実家を離れ、一人暮らしをし…

8

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

雪と砂糖

読書をする時間帯は基本的に決めていて、一番集中できる時間にしか読まないんですが、どうしても途中でやめることができなくて読み切ってしまいました。
夢中になるくらいスピード感があるようなお話ではなく、むしろその逆で、ゆっくりと読み進めるけれど途中でやめることはできないという、あまりほかの作家さんでは感じられない空気感があって、読後感はとても良いです。
和のツンデレな性格がよかったかな。なよっとした…

3

秋雨前線 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

二人で、越えてゆく。

まず表紙の美しさに言葉が見つからず、
中表紙の白のトレーシングペーパーに傘と雫の絵、
どちらも竹美家さんだそうですが、うっとりさせていただきました!

お話の前後にはCoccoの秋雨前線、
スピッツのさらさらの歌詞が掲載されていまして
雨にちなんだ不安定でありながら切なくて熱い恋模様が
またミチさんの作品にぴったりだと思います。


『きいろい星』
飲み屋で突然切り出された足…

17

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

芸能色は薄め

大好きな一穂さんの作品ですが、芸能界ものってあまり好みじゃなかったので敬遠していました。
けれど読んでみると、キラキラした世界を描いていたわけでなく学生達の葛藤が中心で、ああやっぱり一穂さんの作品だったんだなあと。


受けはアイドルオタクで半引きこもりの高校生、侑志。
彼の部屋はいわゆる押しメンの『ほたるん』一色。
一日の予定はほぼ、『ほたるん』のテレビ出演等にあわせて生活しています…

5

Dear+&Cheri+ LOVERS+ 特典

長時間並んだことに悔いはなし♪

充実の224頁でした!
漫画は作家さんにより頁数に差がありますが、
短くても萌がギュッと詰まった粒ぞろいの作品が多い印象。
小説は各8-10頁。扉絵と挿絵が一枚ずつあります♪

全部は無理なので、特に好きな作品の感想を…


―COMIC―

◆志水ゆき【是-ZE- -花鳥風月-】20頁
燿明に斬りかかったチンピラを追う火弦は
工事現場でヤってる(傷を治してる)守夜と隆成に…

20

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

現実から目をそらすふたり

一穂さんは大好きなんですがタイトル、表紙ともにちょっと地味だったため、読んだのは最近です。


受けの葛西はバーを営んではいるが、惰性のようなあまりやる気を感じない男。
自分だけ時間が止まったような生活をしています。

攻めの湯浅は中学の同級生であった金子に連れられ葛西のバーを訪れ、流れで葛西と同居することに。
働いているようには見えない謎な25歳。

葛西は日々を淡々と過ごし、…

3

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

あたたかさと生々しさの狭間にいる感じ。

恋愛における「セックス」。
これを軸に描かれる上、
主要2カップル(一顕・かおり、和章・整)
を中心にしつつ、少しだけ出てくる
脇キャラの恋愛事情も覗き見の様に見せてくる。
だからなんだか、BL読んでいるよりも
現代女性を主人公にした抉られる系の
一般小説を読んだような感覚がありました。
だからと言って、読後感が悪いわけではなく。
ラストのあまあまは優しくて心地よかった。

19

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

キュンとしました

最初、「旅先で一夜を共にし、置き去りにしてきた相手だった…」というあらすじを読んでかなり読む気が失せてしまいました。
しかし、大好きな一穂作品でしたし、これまた大好きな攻め視点でしたので「えい!」と大袈裟でなく勢いをつけて読み始めたのですが……
良かった!
食わず嫌いしなくて本当良かった!という実感です。

攻めの清坂は38歳の砂糖を扱う商社マン。
イギリスへ赴任していましたがこの度帰…

8

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

姉がイイ!

受けの暗い過去、そして攻めの仕事が若干派手ですが、お話全体は派手派手しさはなく淡々とすーっと進んでいきます。
文章でその場面が浮かぶのは、相変わらず一穂さんの素敵なところですね。
出だしのお隣の騒音がインパクトありましたが(苦笑

攻めのサンは、受けが子供時代に出演したPVを未だに大好きな、ちょい天然ワンコな感じのカッコマンです。
わたしの大好きな攻めタイプなので、よけいこの作品が好きな…

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