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一穂ミチ 竹美家らら
snowblack
ネタバレ
浜辺で出会う若い男と島の娘、という まるで映画の一シーンのような場面から幕が開く。 え?これは一体誰?……嵐……じゃないよね?と思いながら ページをめくると改めてタイトル、そして話が始まる。 ある日嵐が家から持ってきた砂時計が一つ、前触れもなく壊れる。 落とした訳でもぶつけた訳でもなく、まるで勝手に破裂したかのように。 不思議なことだと、製作者の父親に訊ねてみようと思っていると…
はなみなは
友人にお勧めされて読みました。 私はそれまでBLに触れる機会がなかったのですが、この作品を切っ掛けに変わりました。 失礼ですがBLといえばエロが中心で、内容なんてないんじゃないかという偏見を持っていました。 (ごめんなさい!過去の私を殴り飛ばしたいです。今はエロも大好きな立派な腐女子になりました) 『 雪よ林檎の香のごとく』は私の固定概念を見事に打ち壊してくれました。 優しくて綺麗な文章…
一穂ミチ 木下けい子
御影
5歳の太陽が住む家の隣に越してきた、流星ですが、太陽が最初に好きになったのは、流星の母なのです。流星の母が好きでも、5歳なのに、ハーフという流星を守ろうとしている太陽が本当に可愛いです。 お互い別々の高校に進学し、すれ違いの毎日の中、流星の母が入院したことから、二人はさらにすれ違っていくのです。このすれ違いの日々はしばらく続き、流星の学園祭でも、二人は会えないのです。 やがて、…
一穂ミチ 北上れん
天瞳
評価の高い作家さんだけに、ずっと気になっていました。 好きな北上先生のイラストの作品を見つたので、初めて読んでみて納得です。 内容は昼ドラを彷彿させる様なお話なのに、全くドロドロ感を感じさせません。 逆にさらりと読めたくらい‼ その位文章が印象的で上手く、特に攻めの言葉には、ホロリと涙するくらいに胸を鷲掴みにさせられました。 フードスタイリストの卵・知明は×翻訳家•慈雨のお話。 そ…
東雲月虹
のっけから、静・佐伯・西口で飲むってシチュエーションだけでも 「っわ♪」になるのですが、 相変わらずの佐伯で笑ってしまいますw おっさんが口にすべきではないであろう言葉、 『まじ』『超』『かっけー』『やばい』…諸々を 自然と口にしてしまう西口に突っ込む佐伯。 容赦がありませんw 「言葉が人格を作る」まさに、その通りでございます……(耳が痛い;) それに対して反論しようとするけれども…
一穂ミチ 青石ももこ
咲人
『ふきのとう、みそを入れたおにぎり、甘くない玉子焼きと、だしがらの煮干を天日で干してからしょうゆで炒りつけたもの。しょうがをきかせて煮つけた金目鯛。ほうれん草のピーナツ和え。梅酢につけた大根。』 昼ごはんにこんな気の利いたお手製弁当を持って来ている碧(受け)に対して軽くムカついた。 男のくせにこんな手の込んだ料理を作るなんて女子として負けた気がして許せないっ、今すぐ私のところに嫁に来なさい!!…
ルチル文庫創刊8周年記念フェア、書き下ろしSSカード。 「ステノグラフィカ」番外編。 ある日の夜、西口は同期のニコイチと飲んでいる。 「まじ?」なんて言葉を連発する西口に、佐伯は例によって辛辣に 「言葉が人格を作るんだぜ、気をつけな」などなどさんざんに言う。 西口も必死で反論を試みるが、まぁ、佐伯にかなうはずがなく、やり込められ…… その足でいつも折り目正しい恋人のところに向か…
イチ。
小説はいつも決まった作家さんのものしか読まないので、久々に新規開拓!と思って手にした作品。 ということで、この作品を読んだ当時、この作家さんとは初対面でした。 評価の高い作家さんだし、表紙も切なさを醸した雰囲気のものだったので、期待とともにわくわくしながら読みました。 が、しかし結論からいうと相性がとっても悪かったようで、かなり苦手でした…。 会話、シナリオ、キャラ設定、すべてにおいて…
BL要素をすっぽり抜けば、きっと一般でも勝負できるだろうと思えるほど文章の書き方がお上手だな~と思いました。 やはり自分にとっては読みやすい人、一穂さんの作品のため、この作品も割とすんなりと文章が頭に入ってきました。 しかし、この内容、趣味か趣味じゃないかと言われたら『趣味じゃない』んですよね~。 40になったおじさんの歯車合わせの恋愛が描かれているんですが、 なんか二人のエロの部分要…
さすが一穂さん、青々しい高校生の描写が秀逸でした。 何がどうしてか、とにかくこの方の文章は脳にスッと入ってくる。 そういう意味で私にとっては相性の良い作家さんです。 一穂さんは高校生の自意識過剰加減とか、ちょっとしたことで世界の終わりや運命を感じてしまうような、繊細な、そんな心の機微を文章にあらわすのがお上手な方だと思うのです。 この作品も一束や圭輔の細かな人となりの描写が良かった…