一穂ミチさんのレビュー一覧

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

大人可愛いラブストーリー

中古金属買取店で働く榛名(攻め・27歳)は、エンゲージリングを売りに来た男性客・比呂(受け・30歳)とひょんなことから飲み友達に。
バツイチで不器用な比呂の人となりを知れば知るほど、彼のことが気になり…

榛名は、既婚者含め不特定多数の女性と緩く関係を持つ、スマートで要領のいい若者。
ここ何年も泣いた記憶のないほどドライな榛名ですが、何気なく渡した夏みかんを手に涙を流す比呂に心を動かされ、…

11

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

大人の初恋

草間先生の挿絵が素敵な一冊だった。
座波榛名、27歳、中古宝石買取店勤務。
矢神比呂、30歳、眼鏡でバツイチ、大手飲料メーカーに勤める技術者。

7月3日の涙の日の夕方、座波の勤める店に
婚約指輪を売りに来た男、名前は矢神。
「間違えて失神って書いたりしねーのかな」などと思う座波だったが
なぜか彼が気になり、雨宿りを勧めて夏みかんをご馳走すると、
その男は涙を流す……


何…

14

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

素敵なタイトルにうっとりしました。

本を手にする時に瞬時に分からないタイトルが好きです。どういった意味のあるものなのだろう、と馳せながら読むのがわくわくするからです。

こちらの一冊も同様に。
勉強不足で恥ずかしいですが「いっか」なんていう数え方を初めて知りました。(すみません。漢字が出てきませんでした……泣)

宝石をきっかけに進んでいくストーリーです。
わたしもどちらかといえば攻めの榛名さんに似た考え?のタイプなので…

6

Tonight,The Night 小説

一穂ミチ  絵津鼓 

なんていうか、いろいろあっさり。

一穂さんは個人的に当たり外れがある作家さまなのですが、それでも新刊が出ると必ず買ってしまう…。つまり、大好きな作家さまなのですが。この作品もあらすじが出る前から予約してました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

出会った時、21歳の大学生の真知(受け)と12歳の小学生の佑(攻め)。なんていうか、すでにその時点で犯罪じゃなかろうかという年齢設定ですが、そこは一穂さん作品なのでもちろん…

15

Tonight,The Night 小説

一穂ミチ  絵津鼓 

じっくり。そしてこじれません。

小学生と大学生が出会って、じっくりと愛を育んで行くお話。
こじれません。

これ、片方が成人済みの大人で、でも大学生でっていう、モラトリアムな時期に、片方は小学生にしては大人びてしっかりしてるけど声変わりすらしていない子どもっていう年齢設定がまず絶妙。
更に、和菓子屋の息子(跡継ぎではない)と贔屓先の社長の一人息子っていう、この年齢差では普通に出会うことはなさそうな二人を引き合わす設定も絶…

8

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

『国江田さん』と『計』

ネタバレしたくないのですが、どうしても少しにじみ出てしまう・・・すみません・・・。
相変わらずセリフとかモノローグのひとつひとつに『クスッ』と笑える部分がたくさんあります。前作もそうでしたが、計の心の中のブラックトークがハンパない。「このくそ野郎のやってるSNSがことごとく炎上しますように」とか普通に思っちゃう計のキャラが突き抜けていて、唯一無二なキャラではないかなと思います。
今回まさかの事…

4

Tonight,The Night 小説

一穂ミチ  絵津鼓 

ピュアで良い作品だが、引っかかるところも多少アリ。

あらすじを読んで、「攻めが12歳だと!?」と
鼻息を荒くしてしまいました(笑)
ショタ好きではありませんが、
12歳はもうショタの域ではない(と、勝手に思っている)ので、
年下攻めスキーとしては、興奮せずにはおれませんでした。

しかし、本の中身を見て……純粋さに心を打たれました。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
大人びた少年・佑・12~18歳 × 和菓子屋の息…

7

Tonight,The Night 小説

一穂ミチ  絵津鼓 

優等生な一冊

12歳と21歳が6年かけて愛を育んでいく年の差ピュアラブストーリー。
年齢設定のせいもあってか、いつもの一穂作品に比べると薀蓄も洒落た表現もなく、比較的平坦なお話です。

あらすじ:
熱中症で倒れかけたところを小学生に助けてもらった真知(受け・21歳)。
佑(攻め・12歳)は小学6年生で、真知の実家の和菓子屋の得意先の坊っちゃん。
ノンケの友達に片想いする真知だが、佑との交流を通じ彼へ…

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イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

一穂さんは朝チュンで良いと感じる昨今

愚民て…なんだか久々に聞いたー(笑
レビューがもうかなり上がっていますので、個人的な感想を。

受けは、真面目で人当たりの良い局アナ…と見せかけて、裏表のある計。
そして攻めは、若手有望株のアニメーション作家の潮。
心の中では毒を吐きまくり、スーパー猫かぶりの計と、仕事で出会った同い年の潮とのお話です。

計の心の声がバシバシ辛口で繰り広げられている本作。
それ自体は、わたしは特に…

18

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

愛することを恐れた大人と、ひたむきに愛し続けた子ども

この作品がとても好きで、何度も何度も読み返しています。

自分の好きなこと、好きなもの、好きな人にしか興味のない情の深すぎる志緒と、苦い過去を抱えたまま人を拒絶して大人になってしまった桂。
教師と生徒という許されない関係であることは、桂のかつての恋人との恋愛と同じですが、志緒は桂を決して諦めませんでした。先生が寂しいのならその寂しさを埋めてあげたいと思い、辛い過去があるのならそれを抱えたまま…

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