梨とりこさんのレビュー一覧

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

めちゃくちゃ切なかった

一気読みでした。
それもこれも冒頭の書きだしがとても気になる内容で、「これは一体どういうことなんだろう」と最後まで本を閉じることができませんでした。
そして幼少期から始まる苦しいまでの切なさ。
鎧をまとい続ける受けと、本音を隠すことが巧みな攻めの人物像がすれ違いの切なさをより引き立てていたと思います。

受けの艶(えん)はただ不憫というのではなく、不憫が生んだ歪みが描かれています。
大…

8

熱情連鎖 小説

夜光花  梨とりこ 

寝るのがちょっぴり怖くなるオカルト作品

電子書籍で特別版を購入。
「熱情連鎖」とその後を描いた非売品配布ペーパーの書き下ろしSS「昼休み」が収録されています。

かなり好みでした。
読後感は、BLではなくホラーです。
オカルトです。
3Pモノです。
最近知った自分の地雷の二輪挿しが出てこなくて良かった。
あ、別の二輪挿しなら出てきたけど………。
攻めの二人の嫉妬、受けの葛藤などがちゃんと描かれていてよかった。
3Pモ…

4

泣かせて、おしえて 小説

義月粧子  梨とりこ 

期待していた切なさがないのが残念

設定がとても萌えるんですが、そんな萌え萌えな設定をもっと生かしてほしかったです。
攻めが服飾メーカーの跡継ぎで受けが服飾専門学校の学生だったら、ストーリーはその攻めの会社で起きるのかなと期待していたけど、なんとずっと受けは病院で研修しているし、デザインの仕事で攻めと受けの絡みもあまりなかったのがとても残念です。なんかせっかくの攻めの設定がもったいなくて、もっと攻めの仕事のできる姿をみたいです。

2

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

素晴らしい犬!

お腹いっぱい!大満足な読後感。
現実離れしたストーリーは大好きなので、私は大満足。
途中、辛い時期があったけれど、そこを過ぎればあとは二人のやりとりを温かく見守るのみ。

明良を養う為に俳優になり、明良の為だけに生きている達幸。
ライバルは永遠に(?)明良の飼い犬のタツ。
物凄い執着で可愛すぎなのと、異常すぎて怖いの紙一重。
私の中では、可愛すぎる方が若干勝っている。

達幸は明…

8

彼は死者の声を聞く 小説

佐田三季  梨とりこ 

ラストシーンだけで読んで良かったと思える

手に取った分厚さに思わず怯み積ん読してましたが、勢いで佐田さん作品3冊目。
今回も凄まじい執着攻でした……というか、この執着攻はもう佐田さんデフォなんでしょうか。
読んだ作品が全て同じ傾向だったので、正直食傷気味というか、またこのパターン??
という気持ちではありましたが、悔しいかな読み始めるとあっという間に惹き込まれてしまいます。

内容はもうとにかく重い。
知的障碍でありながら類い…

5

斜光線~人肌の秘めごと~ 小説

沙野風結子  梨とりこ 

エロ目当てだったのに期待以上のストーリーでした

はっきり言って、塔野は最低な男だ、と思います。
過去のトラウマから写真は嫌いだと言っているのに無理矢理モデルにして和叉が吐くまで写真を撮り続けるし、写真集を橘出版から出すことを条件に和叉を自分の家に住まわせて性的な写真は撮るし、そのうち無理矢理ヤってしまう。
その後も、写真集出版をチラつかせて和叉に奉仕を迫って、もう最低としか言いようがない・・・のに、読んでいて嫌いになれませんでした。
酷い…

1

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

超絶健気受けはドM

ああ、読み終わってみればやはりの超絶健気受け。

ヤクザの家に生まれながら、反発して家を出て、会社を興した隆俊。一方、小さい頃は幼なじみに近かったが、次第に隆俊の部下として絶対的な服従を強いられてきた一葉。一葉は隆俊の起業時に誘われたが断ってヤクザとして組に残った。それ以降二人は疎遠だったが、親分の病気で再び隆俊の警護を命じられ、接近することになる。

この受けの一葉は、頭脳も抜群、戦闘の…

3

濡れ男 小説

中原一也  梨とりこ 

大阪弁も色っぽいですな!

京都弁BLを探している時に、教えていただきました。
表紙は綺麗だし、ああん、もう!京都弁のエロはたまりませんがな!とほくほく読んでいったら、………あれ?

これ京都弁やない、大阪弁や!

お、おう。方言BL好きなのでいいのですが、関西弁の大きなくくりでお勧めされたのかも。
あ、でも、大阪弁でも喘ぎはいいですね!最中の「あかん」があかんです(笑)

で、気を取り直して読んでいったの…

4

ぱんつを穿きたい3日間 小説

宮緒葵  梨とりこ  青山十三  黒岩チハヤ  雪路凹子 

ぱんつぱんつぱんつぱんつ

面白かったです。
攻は相変わらずだなーと思わず微笑ましく見てしまうのは
本編2作読んで脳がマヒしてしまっているからでしょう。
きっとそうでしょうヽ(*´Д`*)ノ

お話はといいますと、
二人の何気ない日常(常識からは逸脱してますが)を描いた
番外編。
受の心の叫びとでも言いましょうか。
とりあえず・・・ぱんつが穿きたいっ!タイトル通りですね。
毎日毎日ハメられて。ぱんつを穿く…

4

アカノイト 小説

朝丘戻  梨とりこ 

色々気になってしまいました

吸血鬼の出てくるお話は大好きなので、ワクワクしながら読んでいましたが…
朝丘さんお得意のせつない感じでお話は進んでいくのですが、いまひとつ入りこむ事が出来ずに読了しました。

設定は独特で面白かったのですが、細かい部分が気になったりして…
ファンタジーだとは理解しているのですが、
犀賀(攻)の心情の変化の急変や、
ハーフの吸血鬼がいるのに、吸血鬼の事が世間的に問題になっていなかったり、…

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