よしながふみさんのレビュー一覧

ジェラールとジャック 1(新装版) コミック

よしながふみ 

メロドラマぽいけどw 良いものは良い

元貴族の少年ジャックが男娼に売られ客のジェラールと出会う。ジェラールによりジャックは自由の身になり使用人に。

ジャックが気位高くジェラールと対等に言い合うのがおもしろい。感じたら涙が出ちゃうのもエロかわいい。
立派な青年になりいい感じに☺️

ジェラール過去編が悲しい。
夫婦愛人関係とかメロドラマみたいだけどw(メロドラマで3Pはないか) 

テンポ良く引き込まれおもしろい。

3
非BL作品

西洋骨董洋菓子店(3) コミック

よしながふみ 

微笑ましくも、どこか哀しい

 ドタバタ劇と4人それぞれの今までの人生が折り重なって、ぐっと深みを増したように感じた3巻でした。遥々フランスから小野を引き抜きに来たジャンを見た時、この2人の馴れ初めが読みたい!と思ったので、そこからすぐフランス時代の2人の話が始まったのは至福の流れでした。修行中は厳しいけれど、私生活ではベタベタに小野を甘やかすジャンのギャップも素敵で。

 でも、彼はただ小野を愛していただけではなく、気付…

1
非BL作品

西洋骨董洋菓子店(2) コミック

よしながふみ 

誘う小野、出来の悪い千影がたまらない

 小野が橘の使用人・千影にモーションをかけるので、1巻よりは随分BL色が濃くなっています。雨の中くるくる回る大の男2人のシーンは、子供っぽくもあり、色気もあり、ロマンティックで不思議ななんとも印象的なシーンでした。常にサングラス姿で長身な千影はいかにも仕事がデキてスマートな男に見えるのに、実はとても不器用で覚えも悪く、橘の世話をするどころか彼に世話されているというギャップにもすごく萌えました。

1
非BL作品

西洋骨董洋菓子店(1) コミック

よしながふみ 

ケーキを選んでいる時って本当に幸せな気持ちになるよね

 ケーキ屋を舞台に繰り広げられる様々な人間模様が、非情に面白く読み応えのある作品でした。まず、何種類ものケーキが本当に美味しそう。つい、近所のケーキ屋に行きたくなってしまいます。非BL作品となっていますが、天才パティシエの小野がゲイなのでまったくBL要素がないわけでもなく、腐女子もそうでない人もどちらも楽しめる作品だと思います。

 店員3人のやりとりも見ていてとても楽しいです。小野を警戒する…

1

愛とは夜に気付くもの (新装版) コミック

よしながふみ 

夜が明ければ醒める夢

「執事の分際」に編入されている短編
主従関係であっても、信頼関係は愛が無ければ生まれないもの。
生前に先代から頼まれていたとはいえ、大変な苦労を厭わないクロードは人格者です。

坊ちゃまがパリの仮装舞踏会に出席する。平民の遊び人に偽装すると聞いてクロードが心配する。
「仮面で身分を隠したら、あなたは世間知らずのただの子供です」「パリは、上品な貴公子ばかりが集まる場所ではありません」
フ…

2

ソルフェージュ コミック

よしながふみ 

心理描写と視点に異色を感じる

ちょっと他の作者と違うフォーカスを持っているのは、犯罪心理学を学んだ人が描いているからでしょうか・・読後、心に闇を置かれる感じ。

独特な心の揺れが描かれていて、台詞が短いので余韻が生まれる。
登場人物の以外な行動を読むと、そんなもんかなぁと動揺してしまう。
短編の後、本題の「ソルフェージュ」が掲載されている意味を今、考えてます。


収録されている短編は、下記:
本当に、やさしい…

1

ジェラールとジャック(文庫) コミック

よしながふみ 

フランス革命の前後 「愛と赦しの物語」「騎士道恋愛」

レビューが心酔するファンの絶賛ばかりなので読みました。

伯爵家の跡取り息子、美男のジャックが辿る数奇な運命のお話。長い出来事の説明部分は、巻末のジェラードが墓で呟く「赦そう」にかかる、手が込んだ長い構成です。ジェラールが「抱える怒り」を「赦して解放される」までの構成は、裁判の弁証法と似てます。さすが。

ジャックは、父の借金の担保として売り飛ばされ、最初は、男娼と客。ジェラールに身請けさ…

2
非BL作品

大奥(1) コミック

よしながふみ 

今頃読んでます

著名な作品なのに、なんとなく敬遠して今まで目を通していなかった。

讀んだら、忽ち惹きこまれてしまいました。今日から1巻ずつ読むことにします。

倹約で財政を立て直した吉宗の話。
可哀そうな男前の水野。
「未婚の将軍のお相手をするものを「ご内証の方」といい、夜伽のあと10日以内に自害をすることに定められている」・・これはホントのような嘘。
男女逆転世界だから、そうなってしまうギャグ。…

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非BL作品

西洋骨董洋菓子店(4) コミック

よしながふみ 

何度でも読みたい

もう何度も読んでるんですけど、何度も読んでるからこそ芥川が「アンティーク」と呟いた瞬間、ダバーっと涙が出てきてしまいました…

橘の立つ場所は全く変わらないような、大きく前進したような、もっとこの作品を読んでいたいような、とても清々しく完結したような複雑な気持ち。良い作品です。

順番にそれぞれの闇みたいなのが語られてきましたが、神田の闇もここで…そうね、彼だってあっけらかんと養護施設に賞…

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非BL作品

西洋骨董洋菓子店(3) コミック

よしながふみ 

この巻からぐっと

奮闘アナウンサーがあるからこそ、これは女性向け漫画だなと思う。非BL漫画かBL漫画かなんて区分けはよしなが先生の作品にはさしたる意味はないのですけれど。

これで小野が浪費家ってのも、ビジュアルと中身が合わない人よ。小野を引き止めた理由が神田くんてところが、人情物語をこよなく愛する自分には深く突き刺さる。この中では一番関係性の繋がりが浅いかと思っていた神田くんが、いつの間にやらこんなに深く…皆…

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