柴田よしきさんのレビュー一覧

非BL作品

聖なる黒夜 上 小説

柴田よしき 

サイドストーリー「歩道」から感じる練の悲しみの深さ

読み応えのある本格的なミステリーです。飽きさせないテンポ、魅力的な登場人物たち、想像していた以上に圧巻の本作に見事にハマりました。


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残虐で無気力で、頭が切れて、ヒリついてみえる練の二面性、変貌が気になる。
本編の後に読んだサイドストーリーの「歩道」。
「歩道」を読むと、自分が想像していた以上に練の抱えていた闇、絶望、悲しみや、苦しみがはるかに大きかったのではないかと練が…

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聖母の深き淵 小説

柴田よしき 

お互いが相手のいない場所で「愛してる」と言う切なさ

「聖なる黒夜」にはまり、麻生龍太郎の名の付く小説を2冊読み、次はRIKOシリーズです。
私の読んだ順番は上記のとおりですが、本当はRIKOシリーズが先で、そのスピンオフが「聖なる黒夜」なので、読む順番としては逆転しております。
ですが、作中の時系列的には「聖なる黒夜」よりもRIKOシリーズの方が後になるので、個人的にはこの順番で読んで良かったなと思っています。
さて、RIKOシリーズはその名…

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非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 小説

柴田よしき 

若い頃の麻生と及川が読めて嬉しかった

「聖なる黒夜」の麻生龍太郎は捜査一課に所属する警部でベテランの刑事ですが、その麻生がまだ駆け出しで所轄(高橋署)に居る頃のお話。
「大根の花」、「赤い鉛筆」、「割れる爪」、「雪うさぎ」、「大きい靴」、「エピローグ」、「小綬鶏」の7本収録の短編集。
時系列に並んでいます。最初の「大根の花」の麻生は、もうすぐ25歳という、警察官になって3年目の若者です。地の文も麻生ではなく龍太郎名義になっています…

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非BL作品

私立探偵・麻生龍太郎 小説

柴田よしき 

ビターで甘い不毛な腐れ縁に焦れる

時系列的には「聖なる黒夜」の後日に当たるお話。短編集。
「OUR HOUSE」、「TEACH YOUR CHILDREN」、「DÉJÀ VU」、「CARRY ON」、「Epilogue」の5本収録。
具体的には「OUR HOUSE」は「聖なる黒夜」から8か月後らしいです。おそらくそこから時系列で並んでいます。
「聖なる黒夜」下巻の巻末に掲載された「ガラスの蝶々」で、麻生が警察をやめて探偵事務…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 小説

柴田よしき 

意地と矜持に彩られた濃厚な拗らせ

圧巻でした。
下巻の100ページくらいを過ぎたところで、もう一回上巻の初めからおさらいしていきました。下巻を読み進めつつ、上巻を最初から再読するという、変則的な併読です。でもこれが大変有効でした。先を知ってるからこそ、上巻のなにげない描写や登場人物の行動に目が留まります。初読では読み飛ばしていたところに大きなヒントが隠されていたり、あとあと大きな要素を担う人物だったりします。下巻を読み進める上で…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 小説

柴田よしき 

30年前の不夜城新宿

名作であると呼び声の高い本作を読んで見ようと思ったのは、続編が刊行されるとの情報を得たからでした。
勘違いしていたのですが、12月に出ると聞いたので今から読めばよいタイミングで間に合うぞ、と思っていたら、来年の12月だそうで……。
1年早かったです。とはいえ、本作、面白くてページをめくる手が止まりませんでした。
(物理的に鈍器のような文庫本なので、めくってもめくっても終わりが近付かず、焦れた…

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非BL作品

私立探偵・麻生龍太郎 小説

柴田よしき 

まだまだこの先も気になる

「聖なる黒夜」「所轄刑事・麻生龍太郎」に続いて読んでみた。麻生の元に、猫のようにふらっとやってきては唐突に帰る練との関係が、一つの区切りを迎えてしまう一冊。再度この二人が交わる瞬間まで読めるんだろうか。

元天才刑事の探偵なんて、事件モノとしては美味しい設定。事件を呼び寄せる麻生の不思議な能力は健在で、真実を視る慧眼も冴えている。元警官から元検事の弁護士、かつて逮捕した者まで協力者にしてしまい…

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非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 小説

柴田よしき 

空白期間がとても気になる

「聖なる黒夜」の後に読んた。及川と麻生、未来の二人を知っている状態で読むと、及川の穏やかさに驚く。麻生にあれだけの激情を向けるようになるまでは描かれておらず、「聖なる黒夜」までの空白期間が気になる。事件もの・人間ドラマとしてはとても面白かった。

若かりし頃の麻生は、社会人経験はまだ浅くても、未熟さを感じさせない客観性を持っている。でもその闇雲な視野の広さも、自己分析においては役に立たないのか…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 小説

柴田よしき 

最後の言葉を守って欲しいと願う

なんだが茫然としてしまう読後感。誰も救われないし誰も救えない。麻生と山内の背景に大きすぎる闇がある限り、今後どんな展開を迎えても、晴れて幸せに、なんてことはないと思う。それでも最後に麻生の決意が見られて良かった。

上巻ラストから新情報は何も出ていないけど、山内の冤罪説は作中で徐々に真実として扱われていくようになる。麻生については心の問題だったのか、葛藤の末に認める方向に傾いていく。警官は不向…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 小説

柴田よしき 

読み終わるまで寝れない

めちゃくちゃ面白い!匂い系とか関係なしに小説として、序盤から引き込まれた。そして上巻最後に明かされた真相(まだ疑惑?)の衝撃たるや。こんな因果関係を背負いながら麻生と笑って話す山内……。これは読み終わるまで寝れない小説。

始まりは、とある暴力団幹部韮崎の殺人事件から。刑事の麻生は、先輩刑事の及川に引き合わされて、韮崎のパートナーとして仕事をする山内と再会する。関わった過去があったとはいえ、な…

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