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杉原理生 青石ももこ
kirara
ネタバレ
杉原さんの他の作品よりはよかったんですが、所謂『萌え』は皆無です。 こういうほのぼの・焦れ焦れなストーリーは結構好きなんです。好みの分かれそうな国巳(受)も、私は別にダメじゃない。 でも、諒一郎(攻)のキャラクターが私の我慢の限界を遥かに超えていました。こんな鬱陶しい男、絶対に無理です。文字通り耐えられない。読みながらイライラが抑えられませんでした。 私、受はどんなに『ネガ…
一穂ミチ 青石ももこ
江名
一穂さんの本はこれが4冊目。 一穂さんの書かれる言葉の数々は、わたしの心を強く掴む。 時々それが強すぎて、深く爪を立てられた跡のように少々の傷になって暫く心から消えていかない。 よかったとか、好きだとか、共感したという気持ちと一緒に、ダメージまで残していく。 この本は、今まで読んだ本の中ではそのダメージが一番少なかった。 なので、一番楽しく読めたと思う。 人の声や話し方、 それは…
「is in you」から続けて読んでみました。 「is in you」で大きな存在感を示していた佐伯、 彼が下の名前「密」と呼ばれ、彼について紐解かれていく展開は目を見張るものがありました。 メインの登場人物にはハッキリとした個性と人間臭さがあって、重みのあるドラマとなっています。 きっと普通に考えれば、素敵とか素晴らしいといった言葉が似合う作品なのだと思います。 ですが自分は、密…
snowblack
冬コミの新刊で、is in you + off you go の番外編を読んだのを機に、再読してみた。 最初に読んだ時より、どんどん好きになる! それは、一穂先生の処女作「雪よ林檎の香のごとく」も同じ。 何よりすごいと思うのは、スピンオフや番外編で本編に描かれなかった隙間が埋まってきて尚、 人物像やエピソードにブレがみられないこと。 ただイチャイチャしているような番外同人誌もなくはな…
galoo
『is in you』は高校時代と社会人になってからの二部構成になっています。 この本の良さはいろいろありますが、まずはキャラクターが薄っぺらくないところです。一束は芯のところで純粋な人だと思うのですが、自分のこれまでの環境やコンプレックスなどからなかなか心を開く事ができません。社会人になって人見知りだったりするところは緩和された感がありますが、芯のところは変わらず、彼の繊細な心やちょっと難…
青海
is in you、off you go、そしてステノグラフィカと三作続けて読みました。 なんか、もうどっぷりこの世界観にハマってしまいました! 一穂ミチ先生の本は他にも何冊も読んでますが、 このシリーズが一番好きです。 私は「国会速記者」という仕事は全く知りませんでした。 国会中継自体、見る事無かったですし。 でも読んでると、なんとなく国会に興味も湧いてくるし、 議事堂にも行っ…
良時と密は小学5年の時に、密と十和子の入院先の病院で出会います。 それ以来3人は幼馴染となるのですが、 家が近所でも学校が同じでもない3人は、 密と十和子が同じ病室で数カ月共に闘病生活を送った、というただそれだけの繋がり。 だけど、出会った時から良時と密はお互いに特別な存在でした。 自覚はなかったけど・・・ いや、密は自分の気持に気付いていたのかもしれません。 密が退院する前、 …
香港からの帰国子女の一束は、 日本語をしゃべる事が心細く不安で、他人と殆ど交流を持っていなかった。 しかし、隠れ家にしていた旧校舎で2年先輩の圭輔と出会い、 「俺としゃべろう、これからたくさん。」と、2人の時間を持つようになります。 この高校時代が、ものすごく繊細で静かで、ほんとに良いです。 2人にとって、何よりもやさしい時間だったんだろうと思います。 そして2人が自然と惹かれあっ…
ofnotice
meet,againで「うわ、こんな緻密な描写するBL作家さんいるんだ」と思ったんですが あいかわらず、文学の香りがする一穂先生。 以前よりもさらに空気感が増した感じだし、 まわりくどさも落ちて自分好みの文体に。 テンポよい会話の応酬に引き込まれた! そうそう、フト前から気になってたんですけど、 一穂先生て短歌をやってらっしゃるんでしょうかね? 文章のはしばしに短歌に似た…
青蘭
一穂先生の作品は独特の文体(体言止め、修飾語が若干多め)から今まではちょっと避けておりました。 (先生の大ファンの方、申し訳ございません!あくまでも私独自の感想なので許してください) しかしこの作品、読んでみると…高評価も納得です。 ステノグラフィカは暗号という意味を含むそうです。 国会速記が暗号のようだから、ということと、 「人の本当の想いはまるで暗号のように隠れて見えず、解読して(心を通わ…