見多ほむろさんのレビュー一覧

いびつなボクらのカタチ(下) コミック

見多ほむろ 

幸せは誰のもとにも。

まずは、本当に素敵な作品に出会えてよかった、というストレートな感想を言いたいです。

伊吹の過去は壮絶で、乗り越えるにはあまりに辛く…舞花を守り育てる、という気持ちがなければ、いま現在の彼は立っていられなかったのではないかと思います。
伊吹の「どうか許されたい」という言葉には全てが詰まっている気がして、息をのんでページをめくりました。
佑馬の暖かな眼差しにはすでに、言葉以上のものが浮かんで…

5

いびつなボクらのカタチ(上) コミック

見多ほむろ 

切なさ、葛藤。

佑真と伊吹、どちらにも切ない事情があって、それを簡単に表に出せない葛藤もあって…胸が締め付けられる思いで読みました。
舞花も小さいながらに考えて行動しているけど、それが必ずしも正しく大人達に伝わるとも限らないこの感じ。うーん、切ない。
上下巻読み終えて、振り返って書いていますが、なんと書き表したらいいのか迷うほどに心にズーンときています。
それほどまでに完成された構成っていうことなんでしょう…

6

いびつなボクらのカタチ(下) コミック

見多ほむろ 

恋愛の少し先

「家族」のお話でした。
心に沁みる、人と人との絆の物語で、ドラマを観ている感覚でした。
なかなかに複雑な事情で、読みすすめて行くうちになるほどな、と納得する部分もありました。
愛の形は様々でBLもまた然り、だと思いますが、完全に好みの問題ですね…
個人的には、素敵な話だったけどBLとしては萌えが足りなかったです。
お話は良かったけど人物にそれほど共感できなかったせいなのか、お互いすごく好…

4

LoverS The 25th Anniversary Chara Label Anthology 特典

商業作品番外編集

Charaさん25周年記念の小冊子。イベント売り実施中ですが、後で通販されるとのことです。コミック18作品、小説10作品。神だなあと思ったのは5つほどでしたので萌2にしました。お好きな商業作品が多い方はご検討いただいても良いのでは。

以下読んだもののみコメント、長文すいません。小説は全部三段組。
2,3,4、19、23(マジ神)が神でした。

1.恋をするなら二度目が上等 木下けい子先…

3

いびつなボクらのカタチ(下) コミック

見多ほむろ 

家族のカタチ。

ピアノ講師をしている主人公・佑真。
彼を女手一つで育て上げた母親の香澄。
シングルファーザーの伊吹。
その娘の舞花。
いよいよ物語のクライマックスを迎える下巻です。
このストーリーを
「とても小さく 普通で ありふれた物語」
と形容する先生のセンスに痺れる!!
上下巻あわせて、とても素敵な作品でした。

舞花には「パパ」と「お父さん」がいる――
と判明した上巻のラスト。
下…

5

いびつなボクらのカタチ(上) コミック

見多ほむろ 

上巻の終わり方にうなってしまった

物語自体の面白さについては他の方のレビューがあると思います。

私は、これこそ漫画だよな〜!という終わり方に思わずうなってしまいました。

最近の私がよんできたBL漫画って、どこか様式美というかお決まりのステップが絶対にある気がします。
もちろんその様式美が読みたいときもあるのですが、内容は面白いのに初読数ページの時点で大体の展開が読めてしまうのがいつも歯痒く思っていました。

「物…

13

いびつなボクらのカタチ(下) コミック

見多ほむろ 

本当の愛は血を越えます。

伊吹をパパと呼ぶ舞花との関係を佑真に話し始める所から始まる下巻です。

上巻では、舞花にどう向き合うべきなのか?正解という言葉でがんじがらめになってる伊吹と、それをどう返したら良いのか、悩む佑真。

舞花は子供だけど侮れないくらい、よく見てる。だからこの作品では二人を繋ぐ重要な立ち位置。
こんな子供いるのか??とも思いながら読んでいたが、でも子供だからこそ感じるのは思う事はきっとあるとは…

4

いびつなボクらのカタチ(下) コミック

見多ほむろ 

いびつという彼らの在り方

「話を…聞いてもらえますか 佑真さん」
という伊吹の台詞で締めくくられた上巻。

それに続き、下巻で伊吹の口から語られたのは
伊吹がまだ高校生だった頃に出会い、かつて彼が愛した人、
舞花の血の繋がった「お父さん」のことでした。

母と愛する人を失い、彼の元に残ったのはまだ幼い舞花だけでした。
若くして、なんて重いものを背負ってしまったのだろう…

香澄や佑真に出会うまでの間、伊…

12

いびつなボクらのカタチ(上) コミック

見多ほむろ 

葛藤にまみれたボクらは

7年連れ添った恋人から別れの言葉もないままに
家を去られ、自暴自棄に陥っていたピアノ講師の佑真。

そんなとき、一人暮らしの母が怪我をしたと連絡が入り、実家に帰ると
そこには見知らぬ男となぜかピアノ教室の教え子の舞花がいました。

佑真の勘違いからあわや大騒ぎになりかけはしたものの、
不審者に間違われた男・伊吹は実は舞花の父親であることが判明します。

そして、偶然にも親子は佑真…

10

いびつなボクらのカタチ(下) コミック

見多ほむろ 

何度でも。

登場人物たちの心情が丁寧にじっくり描かれた素敵な作品。
と同時に、とても辛い…。
辛い設定がてんこ盛りな上、物語の比重が辛い部分に偏っているため、ハッピーエンドながらずっしりしんどい気持ちが残ります。読後感や後味が悪いというのではなく、良い作品だったー!という気持ちも同時にあります。

誠二さんの死については寿命をまっとうさせてあげてほしかったなぁと思います。
痛み止めが手放せない様子だ…

4
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