斎賀時人さんのレビュー一覧

毒を喰らわば皿まで ~木曜日生まれの子供達~ 小説

十河  斎賀時人 

1st life 完結…ッ

第一作目のラストに、アンドリム様とヨルガのふたりの結末は描かれていました。まさか、まさかおふたりの最後の旅路まで拝読することができるなんて…!
アンドリム様とヨルガのふたりだけでなく、彼らを取り巻くキャラクターすべてが魅力的です。今作も、既刊で活躍した人物が年齢を重ねて再登場し、物語を彩っていました。立派に成長した姿に感動すら覚えます。アンドリム様が存在しなかったら、彼らが選ばなかったらありえな…

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毒を喰らわば皿まで 小説

十河  斎賀時人 

なるほど面白い、ただし…

Web系小説に耐性があり、『烏に単は似合わない』(のとくに終盤)などを面白いと思えた方には、おすすめ! 古のたとえなら『天使禁猟区』とか…
などと書くとディスってるみたいですが、いえいえ、面白いのは確かですよ! 
なぜ、ただし、なのかというと、いわゆる萌え、ではないかなーと感じたから。
執着愛とか、言ってもいいのかな…

転生系を読むようになってからだいぶ世界観に耐性がついたので、よく知…

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毒を喰らわば皿まで ~木曜日生まれの子供達~ 小説

十河  斎賀時人 

アンリとヨルガの旅は永遠に続いて欲しい

このシリーズは第一作がとにかく面白くて壮大で残酷で美しい物語で心を鷲掴みにされました

既読の皆様ならご存じだと思いますが
最初の作品の最後の部分で
アンリとヨルガがどのような運命を辿るのか
結末が描かれています

その上での二作品目、三作品目を迎えるので
このアイテムがあれば2人の運命も変わるのに!と思ってしまいますが、それもまたこの物語の面白いところだと思います

今回はア…

2

毒を喰らわば皿まで ~木曜日生まれの子供達~ 小説

十河  斎賀時人 

first life最終章

ネタバレ注意

アンドリムとヨルガ最後の旅へ。

キコエドにアンドリムの隠し子がいる?との噂に何か思惑を感じとり2人は孫を連れ旅に出ることに。

まずはリサルサロスへ。
ダルダニアから3人の王家の子供達が出仕という名目で、リサルサロスを訪れダンテの伴侶の座を狙っていた。
アルベールとダンテのラブラブっぷりと、アルベールの暗躍、ダンテの執着が幼いながらに空恐ろしい。

アンドリム…

3

毒を喰らわば皿まで 小説

十河  斎賀時人 

壮大な復讐譚!!!

甘々~なお話ではないので好みはわかれそうですが、私はこういうドロドロなお話大好きなのでページを捲る手が止まらない面白さでした!!

主人公の悪の宰相(!!)アンドリムは、娘が王太子に婚約破棄されたことで前世を思い出します。同時に、ここが前世で流行していた乙女ゲームの世界であること、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で、自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気が付き、そんなことは許せな…

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毒を喰らわば皿まで 小説

十河  斎賀時人 

女性の扱いがひどい

復讐ものなのですが、復讐相手とその家族が非常に悲惨な目に遭います。確かによい人たちではなかったですが、こんな目に遭うほど悪いことはしてないと思います。

復讐相手→人間の女性を孕ませられる犬型の獣から獣姦され、その子(半獣)を産み精神が壊れる

復讐相手の妹→嘔吐や腹痛、錯乱などの状態異常付与→苦しみを和らげるために薬漬けに→たくさんの男性に体を開く→魔法で脳死状態に

復讐相手の姉→…

5

恋と気づいたときから 小説

今井茶環  斎賀時人 

スピンオフを先に読んでいたので

高校の同級生だったヤクザとバーテンの再会もの。山場が受け攫われの攻め救出という、ただでさえ定番展開なうえにスピンオフの「恋に墜ちたときから」と同じようでちょっと……。描写力がプロの商業小説とは思えなかった。

序盤からショボいチンピラが活躍し、先に読んでいたスピンオフ作品がチラつく。
そのチンピラに加えてメインキャラの寿鷹と千尋と弁護士の塚本は、揃って「まあいいけど」「ていうか」などと発言す…

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恋に墜ちたときから 小説

今井茶環  斎賀時人 

変なチンピラ達の印象が強くて

バーテンに惚れた弁護士が、断られてもしつこく粘って同居に持ち込み、なんだかんだでノンケを落とすお話。鈴が自分の気持ちに気付くシーンがあまりにオカシすぎて、何を読まされているのか状態。変な話だった印象。

最初は生活感あふれる雰囲気で、価値観の違いによるすれ違いが発生。にしても、洗濯物を外に干したいだとか夕飯を手作りしたいだとか、言っている内容が細かく視野が狭い。うるさい女に男が譲歩or諦めて落…

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元愛人と年下の犬 小説

とらのとら  斎賀時人 

五感に響いてくる作品の世界観をぜひ

とらのとら先生、私が最近ハマってる作家さんです。

この作品、ぜひ書籍化して欲しいなと思います。
雰囲気がとっても良いんですよ。レトロな世界観がオトナで、隠れ家的で、この令和の時代にあってどこか昭和な時代も想起させる匂いが芳醇で、すっかり魅了されてしまいました。
それというのも、文章に色気があって、叙情的な文字の旋律が美しい。 BL小説なんだけど、一般小説でも十分に通用するような趣きです。…

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西荻窪・深山古書店の奇書 小説

穂村すずめ  斎賀時人 

軸になる目的が分からない……

本の世界に入るのが趣味な古書店主と、ボディーガードを頼まれた宅配員。BL未満で、二人の進展は雇用者と被雇用者の関係から友人に昇格するまで。ストーリーは軸になる目的が分からない。映像化すると映えそうな異世界描写を楽しそうに書いてるなあと思った。

基本は宅配員の一本木視点のお話。一本木は気になることを放っておけないらしく、自分から面倒事でも何でも突っ込んでいく。お節介とかお人好しとか、そういう感…

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