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表題作毒を喰らわば皿まで

ヨルガ・フォン・オスヴァイン
騎士団長
アンドリム・ユクト・アスバル
元 悪の宰相 ,悪役令嬢の父

あらすじ

竜の恩恵を受けるパルセミス王国。その国の悪の宰相アンドリムは、娘が王太子に婚約破棄されたことで前世を思い出す。同時に、ここが前世で流行していた乙女ゲームの世界であること、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気が付いた。そんなことは許せないと、アンドリムは姦計をめぐらせ王太子側の人間であるゲームの攻略対象達を陥れていく。ついには、ライバルでもあった清廉な騎士団長を自身の魅力で籠絡し――

作品情報

作品名
毒を喰らわば皿まで
著者
十河 
イラスト
斎賀時人 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
シリーズ
毒を喰らわば皿まで
発売日
電子発売日
ISBN
9784434282348
4.6

(165)

(134)

萌々

(16)

(3)

中立

(4)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
19
得点
747
評価数
165
平均
4.6 / 5
神率
81.2%

レビュー投稿数19

ご都合主義

今流行りのご都合主義展開ラノベ小説のBL版。

だからなのか、全部が主人公の思惑通り進み続ける。

あまりにも何もかも主人公の思い通りで、何も心揺さぶられない。
キャラクターの性格も都合よく変わるので、一貫性がなく国家一の騎士団で正義感が強かったはずのヨルガまで簡単に転がされて、罪悪感なくヒロインを貶める。
主人公を止めなさいよと思うが簡単に加担する。
ハラハラしない。

BL描写はあるが、愛情というより、性愛かな。
主人公が悪役のまま進むのはいいが、そこまで娘に対する思いれも感じないし、なんのためにそこまで悪役をやってるのかもよくわからない。
共感ポイントがないから全体的に展開や設定、説明を沢山されてる感覚になる。

最近流行りの異世界転生、俺TUEEE系ハーレムストーリーが苦手な人にはおすすめしません。

一通り飛ばし読みしながらも一冊は読めたので中立。

0

ものすごく惜しいような気が

設定・キャラ・ストーリー、どれもとても良かった。始まりからクライマックスな構成も面白い。目が離せない展開の連続で、一気に読めた。
ただキャラの感情面の描写が足りず、行動原理やBL部分が腑に落ちない。ものすごく惜しい気がした。

前世の記憶を取り戻し、乙女ゲー世界を生きていると気付いたアンドリム。各キャラの背景事情や未来で起こることを全部知っている状態にできる便利な設定。

さらには主人公の標的を、逆襲されて然るべきキャラと示す工程まで省き、いきなり逆襲シーンに入ってザマァ展開の連続。悪事を働く様子が描写されていないキャラたちが陥れられるのを見てもな、と最初の印象は良くない。

が、話が進むと、アンドリムにつられるように逆襲される側の言動が酷く醜くなっていく。ヘイトを集めて即ザマァの流れになるのでサクサク読める。テンポ良く隙のない進行で、効率の良い書き方に思えた。
内容はストレス社会にぴったり、構成はタイパ抜群、みたいな。

BLはちょっと浮いていた。特にリュトラのBLらしいセリフは、出てくるタイミングが唐突に感じた。主役カプは心理描写が足りない。
アンドリムはBL部分に限らず、疑問に思う点がある。さまざまな場面で、なぜそこまで?と不思議だった。感情が乗っていればまた違った印象だったと思う。

気になるのは堅苦しい文体。乙女ゲー世界を生きる主人公の逆襲モノ、なんて内容で、シリアス度を無駄に上げてくるこの文章はちょっとキツい。一人称でたまに中二病っぽいのは、もしやアンドリムのオジサン部分を表現してるのか。

改めて振り返ると思うところは出てくるし、もう少しアンドリムの想定外の出来事が起きて欲しかった気持ちはある。同じ悪役でも、男キャラと女キャラの痛めつけ方に差がありすぎるのは引っかかる。
とはいえ最後までダレることなく駆け抜けてくれる作品で、勢いで読まされる。あっという間に終わった感覚だった。面白かった。

0

美人で狡猾な悪役宰相が素敵

本来私は無条件の黒髪受け派ですが今回はそんなこと関係なかったわーと言い切れる程に受け様が美しいです。最高に美しくて賢くて残酷で慈悲深い女神のような悪役宰相様が主役なので間違いなく面白い作品です。そして宰相様の娘最高。娘のファンになりました。物語自体も面白くて後味スッキリ。いろんなザマァなキャラも出てきますが、読み終わるときにはとても清々しくて満足感が得られます。

0

繰り返し読んでる

BLでは小説を読まなかったんだけど、コミカライズ版を読んでから原作が気になり、アルファポリスアプリでレンタルしました。
世界観が緻密で文字を読んで色や風景や音が浮かんできます。
強かで周りを手の平の上でクルクルさせる受のアンドリムが最高に好き。
攻のヨルガが次第に激重溺愛になっていくのがタマラン。

レンタル7日間だけでは読み足らず、Amazonで電子書籍と紙版を小説全巻(4冊)購入しました。
発酵歴30年にして初のBL小説でしたが、大変良き出会いでした。大感謝。

0

愛する娘のための復讐譚として読みごたえあり


ジュリエッタが清廉潔白な女性でないところがすごく好きです。
聡くて無垢な聖女を演じることができるジュリエッタの行く末がどうなるのか、最後に贄になるのか…、その山場となるシーンでアンドリムは同行できないというのが、この物語が(アンドリムの物語なんですが、)アンドリムだけの物語ではないという感じがして、とても引き込まれました。

そしてアンドリムとヨルガの最期まで描かれていて…。
一巻を読んだときには、続巻が発売されていたので、まさか最期まで描かれているとは思わず驚きました。
最期もその後も締め方も綺麗で、物語として完成されていると思いました。
続巻は、ぎゅっと数行で省略されたところの穴埋めという形で、一旦話を終わらせて、ハマった読者が求める二人の日々についてを追加で読ませてくれるという手法はすごく有難いです。

アンドリムとヨルガが、いったいどこでそういう感情が芽生えるのかと思っていましたが、なるほどねという感じでした。
ヨルガはまぁアンドリムにより正しく誤解して堕とされたって感じですが。
ヴィラでの交わりとかよかったなぁ。
アンドリムに堕ちたヨルガいいよねぇ。

あと、個人的には、うん…そうだよな…そうなることもあるよね…復讐としていいね…と思うのですが、アンドリムがヨルガが堕ちたことを確認した場面はさすがに姉妹が可哀想に感じましたし、メリア…ナーシャ…いや因果応報なんだけど…、意に沿わない交わりが苦手な方は気をつけた方がいいかもしれません。

マラキアは…。意に…。まぁ…
リュトラとのエッチが良すぎるので…。うん。
貞操など鼻で嗤うようなマラキアが、愛を伝えるリュトラを、騙し切ろうとするところが最高でした。
短気そうな子から可愛い狗に変わってるんですよね。

3

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