特典付き
綺麗だって 好きだって 言ってくれてありがとう
まず最初に、絵がとっても綺麗で十和田の美しさがもう…最高。
作中では過去の描写と現在の描写がイマイチ分かりづらくて混乱しましたが、絵の綺麗さと登場人物の感情表現の上手さが抜群なのであまり気になりませんでした。
とにかくyoshi先生、感情の揺れというか、そういう細かい描写がとても上手い!!ページ数が多いわけではないのに、谷と十和田が共に時を過ごすにつれ少しずつお互いに惹かれていくのがとっても伝わってきました。
そして最後がやはりyoshi先生の力量の見せ所だったのでは?
なんだかんだでやっとハッピーエンドに向かえるかもしれないと思った矢先に、まさかの展開。
最後の病院での場面は本当に苦しかったです。医者が十和田に話した事とか、「致命的な病気なんだ」という具体的な言葉は使わずに、ただただ二人の表情と行動から、十和田にはもう時間がない、という事実がひしひしと伝わってきて。
必死に平常心を取り繕おうと冗談を言ったり退院後の話を振ったりする谷と、初めて涙を見せる十和田が辛いです。
やっと二人の気持ちが完璧に通い合ったのに、残り少ない時間がそれまで積み上げてきたもの全てを奪って行く感じが悲しくて。
本当の自分をさらけ出せる相手を見つけ、小さな幸せを見つけられたと思ったらその先の幸せを掴めずに亡くなってしまうのだと知ってしまった十和田の涙に泣けました。
作品通してどこか切なく儚い空気が漂っていたのですが、最後の最後で ああ、これは十和田と過ごした時を振り返る谷の心境だったんだな、と思いました。
というポエミーなことを書き殴ってしまうくらい、登場人物の感情や心境の描写が上手いのです!!
原作の小説 (アンソロジー涙BL) も読んでみたのですが、やはり阿賀直己先生の文章もすごく美しかったです。(そして本当に十和田が死んでしまうということが信じられなかった私は現実を突きつけられました)
とにかく、お二人の作品は最高でした!何度も読み返しています。
自らが"綺麗"であることを拒絶する絶世の美人十和田(受け)と、十和田のおそらく唯一の理解者となる谷(攻め、こちらも作画が大変イケメンなため眼福、拝みたくなるような2人)
心の動きが繊細に描かれております。
展開、設定も凝っており伏線も回収されますので読み応えがあります。
2人の関係性や十和田のギャップに萌え、そんな中で2人を構築するものが似ていることに気付かされ支え合う……
最後の展開は特に注目して読んでみてください。
原作があるそうで、必ず読もうと思います。
面白かったです(*^^*)
十和田は最初キツイ性格だなーと思っていたのですが、谷と出会い、少しずつ十和田の本当の性格が見えてくるにつれて、意外とかわいいヤツなんじゃないかと思えてきました。そして読み進めていくうちに可愛いヤツだと確定。掃除機の音が嫌いとか可愛すぎる笑笑29年間童の貞なのは仰天でしたが「(セックス)するならお前がいい」って…。そんなん言われたら我慢できへんやん!ワクワク…と思っていたら谷はまさかの時間を気にするという笑笑さすがに笑いました。あと、十和田が過去の話をしている時に途中で腕に入れてって谷に近寄るの可愛すぎる!切ないと可愛いの大合唱でした。
谷は良い男ですね。ちょっと素っ気ない所もあるけど、一緒に居たら絶対好きになってしまう万人キラーだと思います。几帳面というか、お世話好きな所もイイ‼︎「お前可愛いね」には、萌えが満タンになりました♡
専属ヘアメイク×人気俳優という一般人には安易に想像し難い設定ではありましたが、楽しく読めました。普段、芸能人モノは避けてしまう程無関心なのですが、こちらの作品は絵がとても丁寧で綺麗ですし、ストーリーもすっきり纏まっていて不自然な所もなく非常に楽しめました。(原作は小説ですが)
最後はどういう意味でしょう?幸せになれたのかな??医者の先生が呼んだのがちょっと気になりましたが…深読みしすぎかな?続きがあったら絶対読むリストに強制追加です!二人とも幸せに暮らしていることを心の底から望みます(>_<)♡
ふたりが心を通わせる描写に無理がなく
少しずつ、穏やかに、大きな事件があるわけではないけれど
相手に惹かれ、相手にとっても自分が少し特別な存在なのだと自覚していく様が すごくリアルだと思いました。
こういった終わり方は全く予想していなかったので読み終わってしばらく呆然としてしまいました。
「自分が美しくなくても好きになったか」という十和田の質問に、しばらく経ってから谷が出した答え。
こんなに素敵な答えはないのに……そのときの二人の気持ちを思うと涙が止まりませんでした。
最後までこの恐ろしい予感が気のせいであってほしいと思いながら読みましたが「時間が窓の外から忍び寄る」というモノローグで
あぁ、やっぱりそういうことか、と苦しくなりました。
気になりつつ、何故か今まで読まなかったyoshi先生のこちら。阿賀直己先生のコミカライズなんですね。
コミカライズって、どこか会話が説明的になるような印象があったのです。
でも、yoshi先生の他作品の読んでから、「あれ?これyoshi先生だよ!」と、気がつきました。(遅すぎますが…)
読んで思ったのは、コミカライズだけど作画の行間がちゃんと有るんだなぁと言うこと。
穿った見方してましたから、反省しましたね…
とにかく、先に述べたように絵に行間が有る。
谷も十和田も、会話がぽんぽんと弾むタイプじゃないのですが、表情とか動作で魅せるんですね~
じっとストーリーにはまることが出来ました。
作画がきれいで、丁寧に描かれていてとても良かった。
十和田は、美しい自分をもて余し、綺麗と言う言葉から逃げてきたひと。
谷は、綺麗なものが好きで、それを型にはめた見方で受け入れてくれない周囲から逃げてきたひと。
本当の自分は、誰かに愛されたり、価値を見いだしてもらうことで自分自身も赦されるのかな。ちゃんと、自分が自分として生きていて良いと認識するのは、何と言うか嬉しい。
他のひとも愛したくなるんだよね~!
おずおずと、互いを確認しながら近づくの、たまりませんでした。
十和田が、谷にいものスープをねだったり。
シャンプーしてってねだったり。
谷は、そんな十和田を受け入れて甘やかすんです。
この2人がちゃんと恋人になった場面、かなりぐっときました。
はあ。読んで本当に良かったです。