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表題作咲かない花に水やり 下

櫻庭岳人,浅水の同僚,27歳
浅水洋,出版社の営業,27歳

その他の収録作品

  • いとしい綻び(描き下ろし)

あらすじ

櫻庭岳人27歳。
異性にだらしなく、女性に追い詰められていた夜
11年ぶりに再会したのは
高校生の頃、特別な存在だった浅水 洋だった。

相手に困ることもない。
恋愛が必要だと思ったこともない。
そんな、人にも自分にも向き合ってこなかった
櫻庭を、浅水は掻き乱して――?

描き下ろしも収録!

作品情報

作品名
咲かない花に水やり 下
著者
yoshi 
原作
阿賀直己 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784799757192
3.7

(101)

(31)

萌々

(35)

(20)

中立

(10)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
17
得点
365
評価数
101
平均
3.7 / 5
神率
30.7%

レビュー投稿数17

一途な愛が花を咲かせた。すっぱい葡萄は実は甘かった♡

上巻からの続き。
①1ページ目から萌えシーンに感謝(^^)♡
屋上で寝そべりながら片耳イヤフォンで手を繋いで話してる画。
この時に話したすっぱい葡萄は実は櫻庭自身のことを言ってたんだと思うと、なかなかに切ない。
でも、浅水を傷つけたことには変わりないのでクズ笑。
②同僚の田町さんは単なる被害者笑。良い人。
③殴る所が昔と同じだと思ってて、予想外にかなりいったから笑ってしまったwww
④普通の価値観は人それぞれだけど、浅水は誰も何も否定せず自分らしくあって。櫻庭はその、人の価値観に惑わされて本音を言えず。それでも信じて愛という水を注いだ浅水は本当に強くて美しい人。泣いた。
⑤原田の奥さん(皆子)さんはこの作品の立役者。
⑥終盤の修羅場シーンがちょっとワチャワチャしてて面白かった!なぜか助けに来た櫻庭が誤解な言動で2人に責められるというwww
⑦櫻庭は本当の自分が【ふつう】だと誰かに認めて欲しかったのかもしれない。それが【すっぱい葡萄】だった浅水なら尚更のこと。そして、素直になった櫻庭からの言葉攻めに翻弄される浅水が可愛かった♡
⑧描き下ろしの櫻庭が可愛すぎて♡浅水のキュンキュンが止まらないストーリーと、咲いた花が大きすぎて嫉妬してしまう浅水でした!笑
⑨コミコミのリーフレットは、櫻庭の同僚に乗せられた話笑。可愛かった。
⑩とらのあなのリーフレットは、櫻庭は本当はそんなやつだったんだ…な話笑。
⑪電子の描き下ろしは、お互いにお互いのタイプをそのまま言ってるのに気づいてないお話笑。お互い様♡

特典が欲しくて紙を買いましたが、買って良かったです!




3

ンっとに絵が綺麗!!

この絵は本当に『神』の領域です!!
『攻め』『受け』そして『元カレ』が三者三様美しい・・・。
でも、わざわざ二冊に分ける?
少し厚めの一冊でも良かったんじゃないか…とか。

ストーリーも私的にはちょっと薄い・・・。
この綺麗な絵だけでここまで保ってる、て感じがしてしまう。生意気言ってごめんなさい。
なんかねー、最後の最後までこの『攻め』が。
相当厳格な親に育てられ、社会の一般ルールから一歩もはみ出ない様に育てられたんだな、は分かるけど、押しが弱い。そして親と向き合わないまま終ってしまった・・・。う~~~ん なんなンそれ。
『元カレ』の嫁との会話(?)にページを割くくらいなら、ソコ掘り下げるか何かしようよ、と思いましたね!
せっかく沢山のページがある描き下ろしも、ン~~~読みたいのはソコじゃないんだよ、と思いましたし。
絵が良くなきゃ途中で放り投げちゃうか、『趣味じゃない』に。
好き放題書いてごめんなさい!
私、勧善懲悪ってか、ハッキリしたのが好きなので、期待した分だけモヤモヤが残ってしまいました。
ただ作画の『yoshi』先生、凄い先生を見付けたので、これは嬉しい収穫です。

7

きれいな2人が素直になって

下巻は、浅水と櫻庭の高校時代に何があったのかが明かされました。

結構櫻庭、傷つくこと言ってない?と思ってしましました。その時の櫻庭の状況もわかるのですが、、、。
最初の浅水のツンツンした態度も少しわかる気もしました。

読み進めるうちに、段々と浅水の性格は男前なのでは?と感じてきます。
それに対し、櫻庭は煮えきらない性格に感じてしまいました。
上巻では浅水がかなり拗らせてるように思いましたが、櫻庭も実は色々拗らせていて。
浅水と再会して好きになっていく中で、自分に素直になれたのは良かったな、と思います。
ただ、心の内面を深堀りしてそうでしていないな、と感じる所はありました。
もう少し人間のドロっとした部分を描いてくれても良かったかな、と思います(偉そうにすいません)。
ですが、そういった描写がない分重くなく、読んでいても辛いと感じる事はなかったです。

自分に素直になれない拗らせた2人のお話だったので、個人的にあまさが不足気味に感じられましたが、描き下ろしがほんとに良かったです。
家では眼鏡な浅水や素直にスネる浅水、良かったです。
下巻で割と浅水を好きになっていた事に気付きました。

キレイな男達の拗らせてるけどドロドロしてない恋愛のお話でした。
ホントに絵が美しかったです。

4

すべてが美しい

とにかく攻めの櫻庭がダメ男というか、意気地なしです。
出会った高校生の頃から周りを気にして受けの浅水を好きだと言いながらも、両想いになると怖気づいて離れようとしてしまいます。
幼い頃からキレイなものが好きなのに、男性が好きなのに、「ふつう」でいなくちゃいけない呪縛から逃れられない可哀想な男でもあります。
浅水を裏切って、自分さえも裏切っています。

でも、浅水が元カレとよりを戻すんじゃないかと誤解して、やっと自分の気持ちを浅水にぶつけられた時に、「ふつうじゃないと思われるのがこわい」とさらけ出せたのはよかったです。
その時に浅水に「周りに嫌われたくないのはふつう」「だけど…誰かを好きになるのは奇跡」そう言われて、やっと気づくんです。
みんなの「ふつう」と自分の「ふつう」。そして浅水の「ふつう」
あっけないけど、たった一言で人生って変わったりしますよね。きっと自分の気持ちを認めたから、その一言が効いたんだと思います。

割とよくあるBLのテーマになる「ふつう」に対しての恐怖と呪縛ですが、上下巻の作品だったので丁寧に描かれていました。
阿賀直己先生のお話はいつも切なさがありながらも優しいので、安心して読めます。
yoshi先生の絵の美しさはより華美になりました。櫻庭も浅水も美しすぎます。女性キャラも可愛く描かれていて好感が持てます。
このコンビの作品はどれも大好きです。

表紙の満開の花の中の現在のキャラと扉絵の蕾の花だけを持つ過去のキャラは、美麗で印象的な絵柄になっています。表情の違いも時が経ったことも物語を語っています。
「咲かない花に水」はどんなにがんばっても花が咲くことも実を結ぶこともないように、男同士が結ばれても周りからは美しくないとか未来がないとか思われているっていう比喩なんでしょうかね。
でも、それも結局は自分の気持ち次第なのだと櫻庭が気づいてよかったです。

美しいハッピーエンドで終了します。
最後に少しだけ、母親から「あなたの幸せが一番」と伝えられて櫻庭は涙を流します。
きっと母親はずっとそう言っていたと思いますが、その言葉がちゃんと心に響いたのでしょうね。
ただ、息子がゲイだと知っても母親はどこまでそう言っていられるかは……?とは思いました。


描きおろしは櫻庭がデロデロです。チャラくてツンだったのが嘘のようにワンコがしっぽをブンブン振り回しています。とても幸せそうなふたりが描かれています。
きっと少しずつふたりを祝福してくれる友人も増えるでしょうね。
後は、家族とどう付き合っていくか。それが課題になりそうなふたりです。

4

面白かったけど…

えーと冒頭の第5話なんですが、雑誌で既読でした。櫻庭と浅水が疎遠になったキッカケ知ってました。今の今まで忘れてました。www

櫻庭がああなってしまったキッカケがやはり家族だと分かりました。ただ、今の年齢になっても影響されてる所は情け無いかなぁと…。一緒に親と暮らしてる訳でもあるまいしって思ってしまいました。

浅水が不倫してた上司の奥さんと櫻庭が偶然再会する流れは面白かったです。あの奥さんと出会った事で、櫻庭の中のガチガチに縛られていた常識がアップデートされたのではないでしょうか?

櫻庭の親のような人間が、自分の旦那の両親だったらとゾッとしてしまいました。
「掃除も洗濯もどんどんさせなさい」って言ってくれるお義母さんで良かったぁ。www

ただ解せないのは櫻庭と奥さんが会ったことに焦った、浅水の不倫相手の元上司でした。
あんなに執拗に連絡取って来てた理由は?って思ってしまいました。別れと浅水が会社を辞めた場面が無かったのが、理由付けを弱くしてたかなと思いました。

保守的でガチガチの価値観の親には話せないけど、櫻庭は綺麗なものが好きで高校の入学式で浅水に一目惚れしていたエピソードにはキュンとなりました。

漸く好きなものを好きと言え、浅水の側にいながら成長をし直してるかのような櫻庭がいました。

やっと付き合っている人がいると母親に告げることが出来たけど、その相手が男性だとまでは言えなくて…そこまでの強さはまだ櫻庭にはないんです。
見た目と違って逞しい浅水がいれば、そのうち言えるようになるのかなと思いました。

そんな予感を感じさせる終わり方もリアリティがあって面白かったけど、弱そうな櫻庭に不安になったので萌2にしました。

yoshi 先生の画力の魅力に尽きると思います。
お話は阿賀先生らしいかなと思いました。

3

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