ジョシュ・ラニヨンさんのレビュー一覧

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

航海の章

前巻の哀切なラストから2年後。
ある事件を機に再会するアドリアンとジェイク。

この巻のテーマはズバリ「選択」だと思います。
積み重ねてきたものを擲っても、自身の正義や愛を貫くことができるか。
愛のため生き方を変えることはできるか。
苦悩する二人の姿に胸が締め付けられます。


社会的には順風満帆だが、自己矛盾を抱えるジェイク。
自身の性癖から目をそらし結婚するも、妻の流産で「…

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アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

切なさが詰まった四作目。

アドリアン・イングリッシュシリーズ、待望の四作目。
二年ぶりに再会した、アドリアンと、ジェイク・リオーダン。
その再会は、アドリアンにとっては凍り付くような、決して喜ばしくない再会だった。

ジェイクは二年前の"あの"事件のときとは打って変わり、柔軟な態度でアドリアンと向き合おうとします。
けれど、アドリアンの方はそう簡単にジェイクとまた向き合えるわけもなく。
二年…

14

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

BLではなくM/Mですが一回読んでみて!

『アドリアン・イングリッシュ』の四巻。
当たり前ですが四の次は五なんですけど、五巻はなんと!年末発売予定(巻末より)だとか。
うっそー、長すぎでしょ!約一年も先。
やっぱり全部発売してからにすべきでした…英語版は完結していますが、わたしが読むには翻訳版必須なもので。
その間にも面白い翻訳BLが出ることを期待して待ちたいと思います。

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受け…

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アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

きっと苦手な方はとことん嫌いであろう展開に…でも面白い

『アドリアン・イングリッシュ』の三巻です。
表紙がひじょうに意味深で、読む前から気になってしまいました。
まだ、口癖の『成程?』とかを楽しんでいられた序盤までは良かったのですが…

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受け攻めともに変わらず。
受けは大学卒業後、小説を書くかたわら書店を営む、心臓疾患を抱えるゲイのアドリアン。

そして、攻めはLA市警の刑事で己がゲイだと頑なに…

7

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

このカップルは好きですね、不器用で

『アドリアン・イングリッシュ』の二巻です。
電子で安く売っていたので購入しましたが、この作品は登場人物紹介が最初のページに載っているため電子ではひじょうに読み辛いです。
たびたびそのページへ戻るのが面倒で。
翻訳物は紙媒体の方が読みやすいかな。

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受け攻めともに今回も変わりなく、心疾患を抱える32歳のアドリアンが受け。
攻めは刑事のジェイク、…

4

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

後半まで頑張ってください

分厚いですし1ページの文字数は多いですが、ページいっぱいに行を広げることで行間が適度に空いていて、読みにくさはありません。
冬斗さんの翻訳ももう慣れていますし。
わたしは最初から彼女の翻訳にあまり違和感がなかったので、問題ありませんでした。
イラストは草間さかえさん。
個人的にはあまり好みの作家さんではないのですが、シンプルで翻訳物(BLというよりMM)にはあっているのではと思います。

8

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

色々な意味で日本のBLと違う

登場人物多し…ミステリー物だから仕方ないのかな。
こういう時は海外物って有難いですね。
一般小説でもたいていそうですが、海外物は登場人物一覧がついているので。
ちなみに受けの一人称です。

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受けは書店店主で32歳のゲイ、アドリアン。
長身ではありますが華奢なタイプで、心疾患があり薬を服用中。

攻めのリオーダンは、ゲイフォビアと見られるよ…

7

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

洋物の記憶喪失作品

基本、海外物は翻訳次第だと考えています。
日本の小説とはかなり文章の作り方も違いますし。
ただ、他の作品も読んで冬斗さんの翻訳は嫌いじゃないなあと感じました。

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受けのピーターは美術館のキュレーター(学芸員)、35歳。
とある事件をきっかけに、自分と周辺の記憶を無くしていますが、自分がゲイだとか部屋の位置だとかは覚えているようです。

攻め…

2

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

もし一生独りだったら?

1、2巻と立て続けに読んで発売と同時に買った3巻ですが、以下続刊の不穏な結末が分かっていたので読むのを先延ばしにしていました。
(あとどんどん分厚くなるのと…)

文章が独特なシニカルさで、長くても最後まで楽しく読めます。
生贄や悪魔や儀式といったおどろおどろしいものをテーマにしていますが、作者と訳者の文章の手腕で笑ってしまう所も多数。
(特にヤフーIDの箇所は吹き出してしまった…)

7

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

静かな現実味

実は評者はこのシリーズを勝手に前世紀終末辺りの
時代背景を借景にした物語だろうと思い込んでいました。
しかしながらそれは大いなる勘違いだった様です。
彼等の生きている時間軸は、我々が生きている時間軸と
恐らく5年程度のずれがあるだけの様です。
何故それに気づいたか?
さり気ないキーワードが投入されていたから、とだけ
申し上げておきます。

そう言う訳で進んで参りましたシリーズ三作…

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