yocoさんのレビュー一覧

いたいけな弟子と魔導師さま 小説

水無月さらら  yoco 

色々な意味で、すごく可愛い。

タイトルとyocoさんの素敵表紙につられて購入。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は16歳のリシャール。
ほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。

継母との関係を実父に疑われ、牢に入れられ、挙句の果てに魔物が住むと言われる樹海に捨てられることに。
もちろん継母と関係を持ったことはない。なのに今まで信頼してきた周囲の人にも信じてもらえず、そし…

15

ロスト・コントロール ~虚無仮説(2)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

トラウマを抱え込んでいたのは…

ストイックだった1巻の反動からか、2巻では一気にBL萌えを刺激する展開になだれ込んで悶絶しそうだった。
もう、自分の顔がニヤケまくっているってのが見えていなくても分かったので、つくづく家の中で読んでいて正解だった…

遂に上司と部下の一線を越えてしまった二人だが、まだ心が通い合っているとは言い難い二人。
ハイエルが10年前に亡くした最愛の妻の面影を捜査中に出逢ったシングルマザーの女性に重ね…

3

ロスト・コントロール ~虚無仮説(1)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

読中に抱く感想と主人公が客観的に顧みる辺りの合致具合に驚く

海外版BLはまだ僅かしか読めていないが、この小説は格段に読み易く、すぐに話に入り込めた。
海外翻訳ものによくある独特の言い回しを敬遠して、何年も積んで置いたのを勿体ない事をしていたと後悔する程の良作だった。

話は、短時間で立て続けに起こった銀行強盗事件と、同時刻に行方不明になった少女失踪事件の捜査をFBI捜査官のハイエル班の四人が追っていく形で進行していく。
自分には話を読み進めながら真…

1

月夕のヨル 小説

朝丘戻  yoco 

伏せ字で○○年後が良かった

半分くらい読んでからここを見ちゃったので結末を知っててしまったのだけど今回はネタバレ途中で見ておいて良かったです。一応覚悟が

朝丘先生はシンプルなテーマを煮詰めて煮詰めて
お話を作る方だから最後がこうなるのはある意味予定調和
いい話です。
でもやっぱり15年ってのがすごく引っかかる。
早いよ。もやもやするよ。
残りの人生が長すぎて明がかわいそう。仲間が増えてさみしくはないのかもしれ…

4

月夕のヨル 小説

朝丘戻  yoco 

月の明るい夜

たった今気が付いたのですが、表紙がすでに東は闘病中??という感じだったのですね。。。

最終的な感想としては、「これはまたComplete bookでもっといろいろと書いていただかないと、私の中のもやもやが消えなそう」です。

個人的に心春ちゃんの恋愛云々(彼女の家庭事情は、明との関係を説明するのに必要だとしても)や、前作の二人についてよりも、もっと主役の二人について読みたかったです。東の…

3

名前も知らず恋に落ちた話 小説

水原とほる  yoco 

バイク乗り同士だからわかること

バイクと聞けば、危険!心配!となってしまう私ですが
きっとバイクに乗った事がある人にしかわからない充実感があるんでしょうね。
克実と昌宗はお互い連れがいたわけではありませんが
お互いの走りが心地良いというだけでも
心の距離を縮めるには充分だったのかもしれません。

それにしてもいくら克実がきれいな顔をしているからって、
昌宗が精悍な顔だからと言って
キャンプでキスしてコキ合うの早く…

4

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

ニコール……(涙)

あらすじは皆さま書いていらっしゃるので、とりとめもなく思ったことをツラツラと。

前半はとにかくニコールことニコが不憫で不憫で……。
そして田舎に対して抱きがちな悪い面がモロ描かれているので、うわぁ……と思ってしまいそこも読むのが辛かった。
私は田舎で暮らした事がないので、こういう異端や他所者を徹底的に排除するというのは本当なのか、かなり誇張しているだけなのか気になりました。
実際はどう…

10

氷泥のユキ 小説

朝丘戻  yoco 

幸せすぎる読後感

朝丘さんの本は『坂道のソラ』で始めて読んで、その綺麗すぎる世界に惹かれて『氷泥のユキ』を購入しました。

表現がうまいのか、朝丘さんの本は読むと背景がブワッと脳内に再生されるのがすごいです。
しかもその全てがあまりにも美しい。他の方も仰っていますが、透明感があるというか、どこか幻想的な美しさというか……。


また、ユキのキャラが健気で、可愛くて、でも素直になれない、まさに男の子!!っ…

5

愛傷コレクション 小説

葵居ゆゆ  yoco 

破れ鍋と綴じ蓋

これは!
拗れている人たちを描けば大層面白い葵居ゆゆさん。
今回のお二人も拗れまくっております。

暴力男から殺されかかって逃げ出してきた十有は、邸宅の広い庭で気を失います。目覚めてみれば、時を経たセピア色の物たちに囲まれた部屋の、暖かい布団の中。家の持ち主である花賀屋(骨董商かつ大学の客員教授)は、傷だらけの十有をこのまま出ていかせるのは忍びないと言い、しばらくここにいるよう説き伏せます…

11

サンドリヨンの指輪 小説

綾ちはる  yoco 

不憫で健気な大学生が真実の愛にたどり着くまで

サンドリヨンはフランス語のシンデレラです。

シンデレラといえば意地悪な継母ら魔法使いとガラスの靴ですが、この作品では魔法使いじゃなくて悪魔のお婆さんにもらった『求める愛が得られる指輪』に翻弄され、芽生えた作られた感情に傷つけられながらも本物の愛情に気付くまでのお話です。

幼い頃しょうもない夫を見限って出ていった母親、妻に捨てられて益々ダメな男の成り下がり、息子の奨学金やバイトで稼いだ生…

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