烏城あきらさんのレビュー一覧

金の鳥の秘密 小説

烏城あきら  すがはら竜 

主人公の「好き」という感覚が、とにかくとっちらかっていて よくわからなかった・・・。

恋人に振られてやけ酒呑んでつぶれてしまって
目が覚めたら、かつて自分が振った相手の家で・・・

って話なんですが。
まずもって、2年ちょいしか経ってないのに
主人公は、最初自分が振った時宗ことを忘れてて
思いだせなかったんですよね・・・
ま、振った相手だし、そんなもんかなって読みすすめていたら
なんと!主人公は、時宗のことがすごく好きだった!って
言い出すんですよー!!!
ええ…

2

小説

烏城あきら  今市子 

“檻”という名の他人の“業”を読者として覗き見る行為はサイコホラーにも似たスリルがありました。

檻というものは
害を及ぼす恐れのあるものを閉じ込めておく場所。
逆を言えば檻の中の出来事であれば、危険はないんですよね。
で、もっといえば檻の中のものが幸せであれば
檻の外からどう歪に見えようと良いのである。

この物語の“檻”は、まさにそれ。

資産家の家の庭にある“偽湘南”という茶室は
秘密の“檻”なのです。

BLモノで“檻”とくれば監禁調教陵辱・・・と
連想してやま…

2

許可証をください!(6) 放水開始! 小説

烏城あきら  文月あつよ 

挿絵の変化に、ちょっと興ざめ。

引き続きISO問題と、カミングアウトの問題で
暗雲たちこめた雰囲気のシリーズ6でした。
次巻で最終巻となるので、ぐっと重い雰囲気でしたが
読者の心をほっとさせてくれる出来事も書いてありました。
そのあたりのバランスは、さすがですが神評価にいたるほどの
幸福感とか満足感は得られませんでした。

弘と前原。
ふたりを産んだ両親へのカミングアウトが大筋ですが
この親にしてこの子アリな感…

0

許可証をください!(5) 君にもわかるISO 小説

烏城あきら  文月あつよ 

男同士という関係とISOという問題を一緒に考えてまとめていくという荒業。おおよそ鳥城あきらさんにしかできないよ!!!

シリーズ1、2、3まで神評価で4は萌評価しました。
そして続く5で、またしても神評価です。
いやぁ~“許可証シリーズ”すごい!

中小化学工場に勤務する品証部の弘と製造部の前原。
相変わらず仕事で切磋琢磨し、私生活でもギシッギシと切磋琢磨してます。
二人の気持ちは、シリーズ4まででかなり固まっていて
まったく危なげはないのです。
そーなると出てくる問題は、周囲のこと。

前作で…

6

許可証をください!(4) ただいま定修中! 小説

烏城あきら  文月あつよ 

穏やかな時期

“許可証シリーズ”4作目。
ようやく落ち着いたかなといった感じのシリーズ4。
恋人になったふたりに訪れるのは恋敵の出現か、同棲の話か
といった定番な運びではありました。

が!

前作にもでてましたけど、定年退職した辻本のおっさんが
恋敵として登場します。
60overのおっさんが、ギャグじゃなくてガチで恋敵として
登場するんですよ!なんかしかも、ちょっとかっこいいw
むりく…

0

許可証をください!(3) 嵐を呼ぶ台風!? 小説

烏城あきら  文月あつよ 

空と君との間には~♪ まるで「プロジェクトX」を観ているような気分になった!

中小化学薬品工場を舞台に品証部の阿久津、製造部の前原という
若い社員が次代の会社を背負い奮闘し働く姿が描かれています。

“許可証シリーズ”3作目。
シリーズ1も2も、大変おもしろかったので
読者の期待は高まるばかり。
その期待の斜め上をいく鳥城あきらさんの筆力とセンスに
素直にヤラれた~!降参!ほんとに素晴らしかった。

今回、ふたりの働く喜美津化学に渇水という問題が差し掛かり…

1

許可証をください!(2) 慰安旅行に連れてって! 小説

烏城あきら  文月あつよ 

男と男が汗水流して高め合うさまは、仕事でもベッドでも萌え萌えなのです。

どーしよう!本当に、おもしろい。
遅ればせながら“許可証シリーズ”を読んでいます。

中小化学工場で、繰り広げられる
ライバルで相棒で恋人の阿久津と前原。
シリーズ2作目は、表題のとおり慰安旅行に行くお話ですが
慰安旅行までにトラブル発生。
工場の排水汚染の原因を突き止め、水質を改善しないと
操業停止になってしまうという危機感の中
当然のごとく前原は、阿久津を守ろうとし
阿久津…

1

許可証をください! 小説

烏城あきら  文月あつよ 

1ページ1ページ、見慣れない製造業の描写が続く活字の羅列が こんなに苦にならないのもめずらしい。

中小化学工場で繰り広げられるBL
とにかくお仕事メインで、工場がどのように動いて
どのように働いているのかを懇切丁寧に説明してあるのに
うっとおしくない!
島城あきらさんの説明は、おしつけがましくなくて
わかりやすんだよね。本当に素晴らしい。

4大卒のインテリ品証部の阿久津と
高卒、製造部の若頭の前原と
互いに尊敬しつつ競い合い仕事をして
恋に発展していく。

ふたりとも…

11

小説

烏城あきら  今市子 

螺旋階段を上っている気分に

烏城さんの作品には珍しく、内に籠ったようなお話でした。

1回読んでもなんだかよくわからず、2回3回と読むうちにスルメを噛むかの如くじわりじわりと判り始めました。

愛憎のすべてが家族の中から起こり終息していくので、第3者は何も気づかず傷つかないのですが、その分精神的には非常に濃厚な関係が展開していきます。
自分の今居る場所を確認した時には、もう引き返せないような… そして、それを自分自…

2

発明家に手を出すな 小説

烏城あきら  長門サイチ 

弁理士って何?便利屋さんじゃないよね…

のっけからアホでスミマセン><

発明家といえばエジソンくらいしか思いつかないのですが、実際は企業や研究所で日常的に行われていることなのですよね。
発明したり発見したりしたり開発したりすることに対する諸々の手続きを行うことをしてくれるのが、弁理士さんというお仕事(で、いいんでしょうか?)。

自分が尊敬していた研究者の正体が実は…… ここいら辺は読み返すたびに気の毒に感じながらも、笑いが…

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