三崎汐さんのレビュー一覧

みんないいこだよ? コミック

三崎汐 

ひとひねりある2つのお話

2本のお話。
どちらもひとひねりあっておもしろかったです。怖くなかったし。

□こんな事になるのなら
杉村視点で始まるので彼主体に読んでいきました。
が、遠山のターンで杉村視点は勘違いだとわかりおもしろくなっていきました。
里に片思いし続けている杉村に遠山は自分を重ねたんだろうけど、その気持ちは本物だったようで萌えでした。
杉村と関係を持ってからも遊んではいたけど。
それを解消させ…

0

わるいこはだあれ? コミック

三崎汐 

怖いお話あり短編集

短編集。
□喪失につき、
最初、どういうこと?と戸惑いますが、途中から記憶喪失モノだとわかってきてホッとしました。
渡の大きな目が見開いた虚無顔が怖いです。先生はこういう世界観がお好きなんだろうなと。

□泥中のはちす
ゲイトラウマのある人の話。
まだかわいいハピエンでよかったです。

□僕は行くよ
先生があとがきで書かれているようにホラーですね。
クズヤリチンがやり逃げしよ…

0

やさしいやちよ コミック

三崎汐 

短編集

短編集。
ですかいくつかつながっているお話もあり、かわいい面もいろいろありました。

前作もそうでしたが、ホモ蔑視するクラスメイトがよく出てきますね。
「人と違う」ことに葛藤しながら、自分の気持ちを貫くお話が先生はお好きなのかなと。

思春期特有の、周りの目が気になったり、情緒不安定だったり、純粋なだけではいられない側面がよく伝わりました。
それでも健気だったり、一途に恋する子たちは…

0

はるのうららの コミック

三崎汐 

まるっと思春期

三崎先生作品初読み。
初単行本とのこと。
あとがきで書かれていたことが全てかなと思います。
中学生の思春期まっしぐらの心の揺れが描かれたお話。
女装した兄は「普通じゃない」と噂されてしまう田舎。
自分は「普通」でいなきゃいけないとがんじがらめになって。でもしゅんちゃんのことが気になって気になって。
2013年発行、この頃はまだこういう作品多かった気がします。

しゅんちゃんは家庭の…

0

2年3組の面々 コミック

三崎汐 

望月と工藤!

やさしいやちよのパンドラの箱が大好きなので、サブキャラ的に2人が出てきて本当に嬉しかったです。

0

ゴクラク305 コミック

三崎汐 

苦しさの果てに

 三崎先生の繊細な心情描写が存分に活かされていた作品でした。とある大学の寮という非常に狭い世界で繰り広げられる物語。メインのおーすけとみーくんの関係性は過去のこともあって少し複雑で、恋人が男であることをなかなか受け入れられないみーくんの葛藤がリアルでした。臆病なのは悪いことじゃない。でも、臆病であることで得られるはずの幸福な瞬間をたくさん逃しているかもしれませんよね。おーすけを失うことの重さを実感…

0

ほとりのとばり コミック

三崎汐 

皆の中にいるとばりちゃん

 いろんな人間の夢の中に現れる謎の男の子、とばりちゃん。なんとも不思議な世界観に、最初は物語に馴染めるか少し不安を覚えましたが、読み進めていくうちに実は彼はあらゆる人の身近な存在であることが分かり、すぐに親しみを感じるようになりました。夢は幻や物語ではなく、現実の延長線上。この言葉がとても印象に残っています。時にはまったく知らない土地や知らない人間が登場する夢も見るけれど、現実を少し歪めたような夢…

0

僕の手とって コミック

三崎汐 

白井もいつか痛みの分かる人間になれるといいけれど

 三崎先生らしい雰囲気と可愛いタッチを最後まで楽しめる作品でした。結構シリアスなんだけど、ずっと痛々しい悲愴感が漂っている感じは不思議としなくて。絵で緩和されているのと、時折くすっと笑えるシーンもあるからでしょうか。攻めの翔が人気俳優とありますが、既に俳優の彼が守を見初めるのではなく、守とは俳優になる前から深い面識があるので、そこまでベタなシンデレラストーリーにも感じませんでした。

 相手を…

0

みんないいこだよ? コミック

三崎汐 

タイトル通り、誰だって真の悪者ではない

◆こんな事になるのなら
 里(彼女持ち)←杉村←遠山という一方通行の三角関係。誰か1人の視点に絞られているわけではなく、3人全員の心情が読めるところが良かったです。年上の女性しか好きになれず、杉村や遠山の気持ちに寄り添えないことに疎外感や罪悪感を覚える里。臆病さを克服できず、いつまでも里に告白できない杉村。どんなにアタックしても、杉村の中で里には敵わないことを思い知らされる遠山。誰も悪くないし、…

0

僕の手とって コミック

三崎汐 

幸と不幸のミルフィーユ

きつい話をサラッと描いている……という印象の作品でした。
年下男前攻めと年上健気受けの王道カップルなのですが、
受けの境遇が不憫で幸せと不幸せが次々重なっていきます。
私は、読んでいて少し辛くなってしまいました。


清掃員の守が拾ったのは、中学生の家出少年・翔。
ゲイの翔は優しい守に惹かれていきますが、
守は翔のことを思って突き放します。
そして数年後二人は再会しーーという展開…

0
PAGE TOP