円陣闇丸さんのレビュー一覧

百年の恋 小説

高尾理一  円陣闇丸 

頑固x頑固

英国貴族の先祖を持つ凛は、形見を持ってイギリスを訪れますが、誤解によって、伯爵家に監禁されることになってしまいます。
BLお約束?の媚薬を伯爵家次男に盛られてしまった凛が熱くなる体を持て余していると、当主であるヒューが助けてやろうとします。が、頑固でこちらの話を聞いてもくれないヒューには助けてほしくない、と凛は突っぱねますが、色事に経験のなかった凛はあっさり落ちてしまいます。
ヒューの方も、多…

2

紅楼の夜に罪を咬む 小説

和泉桂  円陣闇丸 

清澗寺シリーズ番外。。。

お話は二つに分かれています。

最初は浅野編。
長男の国貴の友人で国貴逃亡の真相を知る一人です。
浅野の背景、家の事情、国貴への思いなどを綴りながら上海での秘密の活動がストーリー。
相手の天佑は日本人。
訳ありで上海育ち。
そこには清澗寺と繋がりが無くはなく……嵯峨野や伏見などが見え隠れします。
国貴もちらっと登場して、いよいよ再登場か?という感じです。
結末には意見もあるかと思…

4

俺のモンだろっ!? 小説

小川いら  円陣闇丸 

ウン

今まで読んだ小川いらさんの小説のなかでは一番好きでした。それでも中立ですが…萌えに近い中立です。
これは小川いらさんのかなり初期の小説のようですが、学園モノのほうが合ってると思う。
槇朗とトール、二人の高校生を主人公にした中篇が二つが入ってます。
一つ目の小説が良かった。
後輩のトールとの賭けに負けてカラダを差し出すことになった槇朗。
自分でも説明のつかない槇朗の感情の芽生え、それを自覚したくない…

0

二重螺旋 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

倒錯世界だ

近親相姦モノです。
父親の不倫をきっかけに崩壊していく幸せな六人家族。
まずは頭のおかしくなった母と長男が。それを知る長女は家出。三男は引きこもり。母は死に、長男は次男をレイプする。
「ラブラブハッピーなボーイズラブではなく、ずっしり重いJUNEものを書いた」というだけあって、迫力ありました。
ああ、これこそ吉原理恵子さんの世界だなと思いました。
息もつかせないような痛い被虐のシーンは、壮絶であり…

2

二重螺旋 2 愛情鎖縛 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

面白いです

一巻よりパワーアップしてました。
近親相姦てんこ盛りのアンモラルBL、吉原理恵子ワールド。
ゾクゾクするほど面白いです。私のなかにある「背徳に感じる美」みたいなものを、ズルズル引き出してくれた。感じるのは暗い暗い快感だ。
「ガキの領分」シリーズや「くされ縁の法則」シリーズでガックリしてましたが、ぜんぜん違いますね。吉原理恵子が分からないw

美しい愛はないです。あるのはドロドロに淀んだ執着。

2

二重螺旋 3 攣哀感情 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

アンモラルの中のモラル

オモロイです。
一巻から緊張感が途切れないのがスゴイ。
新しい事件や展開が、不自然ではないかたちで次々に置き、少しずつ変化していく登場人物の内面には説得力がある。
長男の雅紀は自覚のある天才であり、狂人だ。すがりつく母とはじめてセックスしたときにはできてなかった自己分析も、今はきっちりできている。
次男の尚人はしなやかに強くて優しい。周囲を惹き付ける磁力は、目に見えて華やかなモデルの長男以上だ。

3

さやかな絆 -花信風- 小説

遠野春日  円陣闇丸 

第二部のはじまりはじまりー

情熱シリーズ、第2部の始まりです。
今回は佳人(よしと)の両親の自殺の真相に迫るお話。
不安になるたびエッチしているので減点しちゃいました。ちょっと盛りすぎですよ。
それ以外のサスペンスドラマ風な展開は面白かったです。

佳人が実家を出てから今日まで、両親が自殺したということは知っていても、状況やいきさつはおろか埋葬された墓地も知らずに過ごしてきたわけですが、墓地の場所が明らかになったこ…

1

12時の鐘が鳴る前に 小説

ひちわゆか  円陣闇丸 

ああ…

ああ…なんかもう、めっちゃいい話だった。じーんとしちゃった。
胸の中がキュイーンとなる、独特の感覚がたまらんです。
それまで読んだことのあるひちわゆかさんの作品とは毛色が違ってたから(コミカルな雰囲気は同じなんだけど)、覚悟してなくて、余計に。
テンポ良く進む分かりやすいストーリーです。
元医者と大学生の恋。
足を骨折した偏屈医者は、バイトで家政婦にきた大学生を、とある事情から、デリヘルで働いてる…

2

さやかな絆 -花信風- 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ドロドロしてます…

今までの流れもあり、
人の死とか裏切りとか色々絡みますので、ドロドロです。
ややサスペンス調なので、雰囲気もその手のドラマに近いです。
重たいのが大丈夫なら面白いと思うけど、
そういうのダメな方にはオススメしません。

それと、ポイントはやっぱり圭人。
彼は、ヤクザの元妾であり、
両親の死とかにも色々としがらみがあるので、
そこをどう感じるかで変わると思います。

攻めの遥に…

2

きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

「もう限界」

幼馴染みモノです。
私、「もう限界です」みたいなセリフが大好きみたい。
ずっと隣にいて、ずっと好きで。ずっと友達というラインをはみ出さずに過ごしてきて。
でもある日、好きな感情が飽和状態を超えてしまう。
健全な男としての欲望が頭をもたげ、「限界」というセリフに繋がっていく。
くー!シビレル!
完璧人間東海林と生活能力のないリコちゃん。
キャラもいいし、エピソードもいいし、切なさとコミカルさがバラン…

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