円陣闇丸さんのレビュー一覧

情熱の結晶 小説

遠野春日  円陣闇丸 

記憶喪失編

第1部完結

出会いから1年半
日常の何気ない触れ合いに幸せを感じいつまでもこのままでいたいと思うと佳人。
同じ部屋にいてもあまり口もきかず、それでもお互いの感情がわかり気詰まりにはならない関係。
なんか熟年夫婦というより長年連れ添った老夫婦の境地でしょうか。
そこで初めてのお泊まりデート(旅行)です。

遥が旅先で事故に遭いなんとここ2ー3年の記憶を失うという悲劇に…。
当然佳…

2

情熱の飛沫 小説

遠野春日  円陣闇丸 

意地っ張り、見栄っ張り攻め

出会いから1年
相変わらず心では思っても口には出せない二人です。
遥が、佳人の過去に嫉妬することはない、過去も現在も未来も全てひっくるめて愛してると口には出さず語るシーンが好きです。
遥が過去にこだわれば、心ならずもヤクザに囲われ今の体を作ったことをますます厭うことになることを知ってその独占欲を抑えて優しく愛おしむ姿に愛を感じました。

佳人は佳人で辛いこともも哀しいこともひっくるめて一…

0

情熱のゆくえ 小説

遠野春日  円陣闇丸 

やっと「愛してる」と言えるまで

逆恨みから拉致監禁された遥を救いに行く佳人。

遥の親友東原の指示で遥が救援の手助けする貴文の健気さが不憫。
救い出した遥と佳人がひしと抱き合い無事を喜び合う姿や、その後の体で確かめ合う様子に羨ましくも切ない気持ちで見つめるシーンに涙ジワリです。
続編の『一途な夜』では、出会いから強引で傲慢な態度なのに嫌いになれない。
それどころか、呼ばれれば断れないわけではないのに僅かな時間に抱かれホ…

1

ひそやかな情熱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ツン98%のツンデレ攻め×ネガティブ&強気受け

青年実業家 × 元ヤクザの囲われ者

親の借金の方かたにヤクザの親分に囲われていたが、親分の不興を買い痛めつかられた上捨てられると決まった時に居合わせた青年実業家が1億で買い取りを申し出た、と言うのが二人の出会いです。

ゆるがぬ絆 -花嵐- 発行記念にシリーズをはじめから読み直してみました。
続けて読むと一層二人の距離がなかなか縮まらずじれったい思いをします。
旧版の発行からはずいぶ…

4

夜ごと蜜は滴りて 小説

和泉桂  円陣闇丸 

清澗寺家文庫化の第2弾

リンクスロマンスから出ていた清澗寺家シリーズの文庫化第2弾。
1冊目の「この罪深き夜に」から読んでもいいですし、1話完結なのでこちらから読んでも問題ありません。

没落貴族清澗寺家の次男で色狂いと噂される和貴と穏和な好青年の同僚・深沢の物語。家を憎んでいる和貴は深沢の誠実さに苛立ち、彼を使って一族を滅ぼして罪悪感を与えようと、深沢を一族に迎え入れます。しかし深沢はただ穏和なだけの人物ではなく…

6

この罪深き夜に 小説

和泉桂  円陣闇丸 

文庫化で生まれ変わった作品

リンクスロマンスから新書で出ていた清澗寺家シリーズの文庫化第1弾。
内容は新書と変わらないので書きませんが、おおまかにいうと没落貴族の長男・国貴と誤解から引き離されていた幼なじみで使用人の遼一郎の物語。国貴がエリート軍人で遼一郎が反体制運動家なので立場の差と身分差が大きく二人の間に立ちはだかります。

大幅に加筆修正を行ったということでストーリーはそのままですが、文章がかなり読みやすくなって…

6

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

シトロンノマカロン

一度のどんでん返しならともかくここまでひっくり返ると、もう「すごいなあ」としか思えません。
友人のお勧めで購入したのですが、読み進めていくと二回目のどんでん返しで「(あまりいい意味でなく)え?」と思い、読み進めていくともしかしてこれは(私が読んだ中で)凪良さん初の悲劇エンドなのでは??と不安になりましたが、………あれれ?ハッピーエンドだー!(笑)
村を逃げ出すくだりは重要だとは思うのですが、ふ…

1

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

読み返すものに何を求めるか

購入から半年経ってのレビューです。一日で読んでしまった気がするのですが、読了後の評価は萌×2。今読み返すと中立かなと思います。

暴力の世界で生きる、受けの辻が世界をどう俯瞰しているのか。俯瞰しているようで地べたを這い回っている面も描かれていて読み入ったことは記憶しています。

ちるちるの情報では標準的なエロ度だそうですが、私にとってはエロエロでした。タイトルである【threesome(ス…

4

甘い棘の在処 小説

萩野シロ  円陣闇丸 

真実が何かわからない

記憶喪失ものの作品てすごく好きということもなく、あんまり期待しないことのほうが多いです。
何故なら記憶をなくす→相手のことを忘れてしまう→それを取り戻すまでのストーリー展開という一本道が最初から完全に定められてるからなのですが。
しかしこれは冒頭から引き込まれました。

交通事故で記憶をなくした達也は、従兄弟の敦と同居していたと知って記憶をなくしたまま、また彼と暮らしはじめます。
でも敦…

4

神鳴り花 ~傾国の神官~ 小説

沙野風結子  円陣闇丸 

非常に読み応えのある作品でした☆

あらすじを拝見して痛い話かなあとちょっと手に取るのを悩んだのですが、作家買いしてみました。沙野さんには珍しくファンタジー設定でしたが、非常に沙野さんらしい作品だったと思います。

とある国の第十二代皇帝であるレオン・ヴェルザー。表紙の左側にいる金髪の彼です。彼の国では誕生時に雷を呼べないと皇位継承権が得られない。代々雷神から雷を操れる能力を神から授かったものしか王位を継げないからです。レオンは…

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