火崎勇さんのレビュー一覧

ウブで悪いか 小説

火崎勇  立石涼 

疲れた……。

攻め視点大好きな私でも、これは読んでて疲れました。

ノンケのはずなのに、近所のバーで知り合った4つ下の小説家に恋してしまった42歳独身男が主人公。

何も考えずに押し倒せていた若い頃とは違う、大人だからこそ……みたいな弱気な自分を正当化する言い訳が、一人称で延々続くので疲れました。
一人称なのがキツかったなぁ。

臆病になる気持ちはわかるけど、それにしても思い切りが悪すぎるというか…

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ぬくもりインサイダー 小説

火崎勇  みずかねりょう 

攻め様の強く切ない恋情がいいσ(≧ω≦*)

冬が似合うお話です。

受け様は、古着屋『ミツ』を営む姫井。
姫井には、服など物に強く残っている思念を感じ取る能力がある。

攻め様の長谷川は、アパレル会社勤務で、販売ルートから外れた自社の服をミツに持ち込んでは、姫井とちょっとしたやり取りをしていて。

ある日、持ち込まれた服から姫井を求める気持ちが流れ込んでくる。
その強い気持ちと共に身体中を愛撫する手までリアルに感じられて。

0

お手をどうぞ 小説

火崎勇  松本テマリ 

レッスン場面多し

2002年発表の「競技ダンス」BL。

主人公は、大学生の青葉。
母親が昔やっていた社交ダンスをまた習う事になり、ついていった青葉はダンススクールでプロの美しく素晴らしいダンスを見て俄然本気になる。
初日に出会った口の悪いダンス講師・九鬼にも触発され、母親が驚くほどレッスンにのめり込んでいくが…

他大学の競技ダンス部から受けるやっかみ。
九鬼が隠しているらしい秘密。
九鬼に惹かれ…

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書きかけの私小説 小説

火崎勇  真生るいす 

兄たち三人の作家と弟 ヘタレ攻め

異性愛ラノベも手掛ける火崎先生の作品は、初読みでした。
BLらしくないというか、言葉遊びが上手な小説家らしい作家だと思いました。
読み物として、とても面白かった。
無理な展開がない、後半にどんでん返しがあって、構成上手。

近くに同じ年ごろの子供がいない六歳年下の弟・貢
ずっと兄と兄・至と友人の木辺に可愛がられて、二人に憧れて育つ。
兄は優等生タイプ。木辺は野生児タイプ。
兄たちは…

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もう一度キスから 小説

火崎勇  北沢きょう 

攻め様視点の攻めザマァ( ☆∀☆)

タイトル通り、攻め様視点ですすむお話で、これぞ攻めザマァな展開に萌えました(≧▽≦)
素晴らしいザマァ具合に、にやにやしつつ、今度こそ大事にしてやれよ、と思ってます。
まぁ、言われるまでもない様子ですけどね(*´∀`)

受け様の大杉と攻め様の峰岸は大学で知り合ったゼミ仲間。
大人しくいつも慎ましく笑っている大杉が気になり、また大杉も自分のことを好きでいると気付き、大杉から愛を告げさせ恋…

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ご飯ください 小説

火崎勇  幸村佳苗 

健気受けは良かったけど…

小説Chara vol.44 2021年 7月号に載ってた作品が面白かったので、こちらに興味を持って購入しました。

とても不憫な生い立ちながら腐らず明るく一生懸命な雫が健気で、辻堂でなくても見守ってあげたくなる存在でした。

でもですね、途中の2人のすれ違いで辻堂に腹が立ってしまうんですよね。
後半の辻堂視点の「いただきます」があってもそれはあまり改善されませんでした。雫は決して自分が…

2

ご飯ください 小説

火崎勇  幸村佳苗 

美味しく頂くのは

今回はフリーのプロダクトデザイナーと
義弟と2人暮らしのホストのお話です。 

受視点で受様が隣人の攻様の恋人になるまでと
攻視点で本編裏事情を含めた後日談を収録。

受様の父は怪我が元でクビになって以来
飲んだくれてまともに働かず、
ホステスとして働きだした母は
店の客と駆け落ちしてしまいます。

受様は中卒で働きにでますが、
そのバイト代は父の酒や賭け事に使われ続けます…

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ご飯ください 小説

火崎勇  幸村佳苗 

bl小説を読むしあわせを再確認

終始ニマニマにやにやしながら読みました。
で、ところどころ切なくって泣けてしまって
ああ、これぞ私が好きなblだ。
火崎先生は作家買いしてますが、こちらは大当たりでした。
先生の年上攻めは元々大好物なのですが、今回はとにかく雫がかわいい、
最高。
決して天然じゃなくって、天然記念物はほんと言い得て妙。
雫と菊太郎、お姉様方との会話の場面がとてもいい。
ああ雫の語彙力の無さがうつって…

5

ご飯ください 小説

火崎勇  幸村佳苗 

王層のストーリーではあるが。

火崎作品て、なんとなく硬派っていうかそういう作品が多いイメージが個人的に強いのですが、今作品はめっちゃ可愛い…!完全にキャラ勝ちっていうのかな。攻めさんも受けさんもドツボに突き刺さる、そんな作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公はホストの雫。
可愛らしいビジュアルに茶髪の彼はどこからどう見てもイケメンホスト。
にしか見えないが実は苦労人。

6

傷だらけの恋情 小説

火崎勇  梨とりこ 

受けの不幸対策は少なからずあったのでは…

お隣さんBL。
(クズに全振りしているような)どうしようもない兄貴に振り回される可哀想な受け。
シリアス好きとしては痛さはほとんど感じませんでしたけどね。

お隣さんとの繋がりができ諸々変化していく受けのお話なのですが、設定の甘さというかがどうにも気になってしまい…

例えば一番の問題である部屋に押し入り暴力をふるい金を奪う兄について。
実の兄だから警察には取り合ってもらえないと決め…

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