火崎勇さんのレビュー一覧

ホントウは恋のはじまり 小説

火崎勇  タカツキノボル 

何気ない言葉が世界を変える

今回はデザイナー兼副社長と新入社員のお話です。

憧れの先輩と付き合っているはずの攻様から
アプローチされ続けた受様が攻様の想いを受けてれるまで。

受様は将来デザイナーになりたいと思っていましたが
親が普通大学でないと学費を出さないと言われ
入学した大学でデザイン同好会に入部します。

その同好会はプロのデザイナーについて
批評するような会でしたが

ウェブデザイナーを…

5

魅惑的な契約者 小説

火崎勇  Ciel 

ごっこのはずが。。

やっぱり火崎さんの作品は好きだな~、と思った次第。
文章が軽快で、会話に現れる受け攻めの軽妙なやりとりが楽しいですね。

この作品は、ひょんなことから出会った素敵な男性が、なんと転職先の社長というところから始まります。
文章だけだけれど場面が目に浮かぶ、そんな作品。まあ、社長の顔を知らずに入社することもないのでしょうが、そんなことは気にせずすっと読めます。

受けは仕事熱心で評価もされ…

0

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

誰かに恋をしている人を好きになる

A→B→Cのベクトルの方向の違う片想い。切なさMAXで大好きなパターンです。BLじゃない漫画でも映画でも好きでした。好きな人がいる友人を応援するうちに自分がその友人を好きになってしまうヤツ。リアルでも青春時代に絶対多いパターンだと思う。それがBLだとさらに萌え倍増。

シェフ×グラフィックデザイナーという職業もBLドリームな感じで良い。受けの宮本は顔が良く仕事もできる天才型で自分で自分を平安時…

2

舌先の魔法 小説

火崎勇  湖水きよ 

苦くて甘い・・・

先生が大好きで、追っ掛けしてます。
紙媒体が手に入らず嘆いておりましたが、今はウェブで手に入れちゃえるんですねぇ、ありがたい♡

これはなかなか珍しい『攻め』視点のお話しで、普段と逆のパターン。『受け』の気持ちが全くよめない展開でした。

『攻め』 世界で通用する一流のショコラティエ 全くのゲイです。そして自分の仕事に誇りを持ち、己の姿かたちのカッコ良さも知っています。
『受け』 …

2

灰色の雨に恋の降る 小説

火崎勇  皇ソラ 

灰色の日々でも本当はいつも護られていた…

うーん、なんか変わったお話でした。
よく言えばどんでん返し、とも言えるけど、かなり終盤まで暗〜い話で。

主人公の蒼井は、高校生の時に両親が悪徳金融の借金を背負って自殺。
周囲の人間たち皆が蜘蛛の子を散らすように離れ。
ひどいショックを受けたせいか、この頃から記憶も曖昧、生きる意欲のようなものも薄れ、なんとなくのその日暮らし的な影の薄い子になってしまった…
そんな蒼井の唯一の心の支えは…

1

ぬくもりインサイダー 小説

火崎勇  みずかねりょう 

攻めの隠された想いに萌えた

寒くなってきたので「ぬくもり」というタイトルがつくこちらを読んでみました。

受けの姫井は古着屋の店主で、服に触れると持ち主の思いを読み取れるという能力があるんです。
ある日、持ち込まれた服に袖を通した途端「姫井、お前が好きだ」という熱い声に襲われて、体中を愛撫する感覚に見舞われてしまいます。
この服の持ち主は誰だ?と思い返した姫井の脳裏によぎったのは、近所のアパレルメーカーの社員二人………

1

好きなら一緒 にっ 小説

火崎勇  みずかねりょう 

毛利に存在感を〜!

面白かったです。
……が、女が出てきちゃったかぁ。
しかも、かなり嫌な女。
まー、トコトン嫌な女だったから許せたような気もしますが……

今回、根岸にモーションをかけてきた大吾。
いい男でしたね。
すっかり気に入りました。
大きくなった裕太との続編もあるとの事で、読もうかどうか悩むところ。
裕太の恋愛を見たいかと聞かれると……うーん、複雑。

読み進めると、なるほどねー!とタ…

0

好きなら一緒 小説

火崎勇  みずかねりょう 

しっかりとした子育てもの

とても面白かったです。
受けの毛利が優しくて思慮深くて、本当にいい男でした。
男で一つで甥っ子を育てる根岸。
そんな根岸の大変さを理解し、見返りなしで手助けする毛利。
特に、毛利の甥っ子・裕太に対する態度が大好きでした。
子どもに優しい男の人って、それだけで好感度上がります!

最初は嫌なやつ!……と思った根岸も、余裕がなかっただけだと分かったし、ファザースキルが爆上がりしていく姿も…

0

悪党に似合いの男 小説

火崎勇  草間さかえ 

悪党はだれ?

火崎勇先生の作品なら大ハズレはなかろう…となんとなく選んだ本作。
え!すっごい面白いじゃん‼︎

…という感じで。
いやいや、ほんとに面白かった!
医師法に抵触し医者になれず、だが貧しいひとを救いたい。そんな気持ちで医師免許を持たないまま闇医者として働く市井。
そんな市井を本気かどうか惚れた、と口説いてくるヤクザの鬼塚。
この2人の物語なんだけど、途中から思いがけない展開へ変化するの…

3

哀しい獣 小説

火崎勇  佐々木久美子 

鬼神が子供を守って育てる話

自然災害を鬼や大蛇で表現した民話のBLジャンル現代版でした。
タイトルの「哀しい獣」は、銀のことなのかな?銀は、鬼神で、獣じゃないです。

昔、僧によって岩に封じられた鬼神の銀が、山津波で壊滅した村でたった一人生き残った10才の男の子;亮を、親の代わりに町に出てずっと育てる。

或る晩、寝ている亮の枕元で、銀が誰かと会話しているのを聞いてしまう亮。
「亮が他の誰かと一緒になるまで、傍に…

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