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表題作好きなら一緒

根岸孝介,姉の子供を引き取り育てているライバル
毛利薫,営業成績優秀で面倒見の良い車の営業

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

会社員の毛利は、ライバルの根岸が子持ちだと偶然知る。仕事は有能だが、家事は全く無能な根岸に思わず手伝いを申し出るが!?

(出版社より)

作品情報

作品名
好きなら一緒
著者
火崎勇 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
好きなら一緒
発売日
ISBN
9784773086331
3.4

(31)

(1)

萌々

(14)

(15)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
107
評価数
31
平均
3.4 / 5
神率
3.2%

レビュー投稿数6

しっかりとした子育てもの

とても面白かったです。
受けの毛利が優しくて思慮深くて、本当にいい男でした。
男で一つで甥っ子を育てる根岸。
そんな根岸の大変さを理解し、見返りなしで手助けする毛利。
特に、毛利の甥っ子・裕太に対する態度が大好きでした。
子どもに優しい男の人って、それだけで好感度上がります!

最初は嫌なやつ!……と思った根岸も、余裕がなかっただけだと分かったし、ファザースキルが爆上がりしていく姿も微笑ましかったです。

ただ、義母との親権争いが中途半端に終わっちゃったのが残念。
そこは徹底的にやっつけてほしかったなぁ。
そこだけ中途半端に感じてしまいました。

ラブストーリーの面では、お互いがゆっくり惹かれあっていく様子が伝わってきたので、違和感はなかったです。
続編があるので、これからの2人をもう少し見守りたいなと思います^^
それから、火崎先生のあとがきが面白くて、今後の展開に期待が膨らみました!

0

子育てものの王道って感じ。

いけ好かないやつだと思っていたライバルが、実は両親を亡くした甥を引き取って孤軍奮闘中であることを知り、手を差し伸べて……というお話。

ちなみに電子には挿絵がないです。
なんだよぉぉぉ!!!
二人はイケメン設定なんですよ。
おまけに、みずかねりょうさんですよ。
みずかねりょうさんの、きっと眼福まちがいなしの挿絵を見せろぉぉ!!と暴れたくなりましたよ。
そんなのサイトのどこにも書いてないし!!!

攻めの不慣れな子育ての孤軍奮闘ぶりがかわいそうで。
そして、わがままも言わずにおりこうさんにしてる四歳児がかわいそうで。

そんな二人に手を差し伸べた薫。
姉二人の子供を面倒みてきたこともあって、実に子供の扱いに慣れててすばらしい。

攻めにとっては、沈む寸前だった攻めに差し伸べられたこの世でたった一つの手みたいな感じだったんだろうなぁと。
なのでお互いノンケ同士でありながら、恋愛感情に繋がった部分は、まぁそんなに気にならなかったです。

子育てものの王道って感じで、さらりと読めます。

0

ちみっこ付きBL入門編として 良いのでは?

みずかね先生おっかけでget。何をまちがったか先に 
「にっ」の方をgetしてしまい
じりじり待っていた当作。やっとよめたー。
楽しみにしすぎたのか、うーん お話的には今一つ萌えず。
最近のより少し前の絵で、だーい好き!それで萌。

挿絵話。カラー口絵は二人のスーツ立ち姿、かっこいいー♡
攻めの足にはちみっこしがみつき。可愛い。。。
お話自体がエロ多めではないので、挿絵もエッチシーン1、キス1どまり。
個人的神絵は、お子ちゃまが二人に手をつないでもらって大喜びの図。
こっちも思わずにっこりしちゃうー
いいなあこんなイケメンがパパ役、ママ役で(笑)

文章は火崎先生特徴あるなあと個人的に感じます。
もし一度もお読みいただいたことなければ、
試し読みなどで確認いただいてもいいかも。
割合、男前な文章 とでもいえばいいのでしょうか。
さくっさくっと言い切っていくといった感じがします。

内容は、お仕事、育児話が大きく、恋愛面が少々足りない?
二人が好きになっていった過程の気持ちが、
今一つ強く伝わってこなかったです。
そこが残念でした・・・二人とも超イケメンで眼福なんですけどねー

一応登場人物
毛利薫:甥っ子姪っ子がいるので子供の世話、家事全般得意。
    トップセールスマン。気配り上手?人当たりも柔らかい感じ。
根岸孝介:毛利と営業成績を争う。転勤により同じ支社勤務に。
     転勤当初はちびっこの世話で余裕一切なく、きりきり状態。
     とてもトップセールスマンとは思えない状態。
長谷川裕太:根岸のねーちゃんの子。両親事故死により根岸が引き取る。
      健気な保育園児。おとなしめ ないい子。
      読んでてとっても不憫(泣)
あと同僚、裕太の父方親族が出てきますが、基本3人でお話進行。

さっくり読めるし、イタイところないし、どろどろしくないし
ちみっこ付きのBL入門編としては、よいのではないかなと思いました!

0

好きが育ったら

今回は受様が心のライバルと思っている営業マンと
家事万能で面倒見の良い営業マンのお話です。

攻様の甥の存在を交えて
2人がライバル関係から恋人関係になるまで。

受様は自動車メーカーの営業マンです。

小柄で可愛いく親しみやすいと言われても
カッコイイとは言われた事がない平凡さですが
会社の中でも一番の売上を誇る支社の中で
トップの成績をあげている事が自慢でした。

しかし去年から
あまり業績の良くない支社に勤務しながら
受様の個人成績を上回る売上をだす
営業マンが現れたのです。
その営業マンこそが今回の攻様です♪

攻様はけっこうなイケメンらしいというのも
受様のコンプレックスを刺激して
受様の対抗心を刺激されていたのです。

そんな時
攻様のいる支社の移転が決まり
攻様が異動で支社にやってくる事が決まります。

ライバル視していた攻様がやってくる事に
戦々恐々とする受様ですが
やってきた攻様は嫌な男だったのです!!

攻様は噂に違わぬイケメンながら
愛想もなく目を会わせず口数も少なく
定時にはサッサと帰っていって
周りに打ちとけようとしません。

受様の親切心からの忠告も受入れず
攻様の印象は悪くなる一方でしたが

具合が悪くて貧血で倒れた攻様を
自宅に送り届けた受様は
攻様の事情を知ることになります。

攻様は姉夫婦の遺した甥を引取り
一人で育てていたのです!!

攻様のその子への愛情は疑うべくもなく
自身の甥や姪の子守に慣れていた受様は
攻様の努力が報われなていない現状までも
理解できてしまったのです(苦笑)

話を聞きだせば攻様の両親も既に鬼籍で
攻様は誰にも頼れず子育てをするしかなく
会社での態度の悪さも
私生活の疲れに起因していたようなのです。

攻様の事情に同情した受様は
慣れない攻様の子育てに手を貸す約束をします。

攻様も今までの言動を反省し
支社での態度を改めて接するようになり
社内での印象も良い方向に改善されていきます。

受様は攻様を手助けするうちに
甥の一生を面倒みると決めていている攻様を
同じ年代の男として凄いと思うようになり、

攻様に恋する女性を前にして
攻様への独占欲を自覚する事になりますが
男同士で恋が成り立つとは思いません(笑)

こんな受様の恋の行方とは?!

最近、
諸事情により一人で子育てに四苦八苦する攻様を
助けてくれる受様に恋をするパターンが多いですが
火崎作品では子連れモノは初かな♪

2人の関係は上記したように鉄板ですが
仕事をしながら子育てをする事の大変さや
未経験で子育てする事の難しさが
日常生活から浮くことなく描かれていた上

姉夫婦の事故の背景には
表には出ない事情が隠されていてのは
ちょっと予想外な展開でしたが
とても面白く読めました。

攻様は家族に恵まれなかったですが
受様は女性陣も世話好きなようですので
甥っ子の将来は安泰ですね。

いつも先生の後書き内の
2人の未来が読みたくて仕方がないのですが
今回は甥っ子君の未来の恋が
かなり気になりました(笑)

本作はフェア店購入で番外編ペーパー、
コミコミさんだと更に小冊子が付き。
どちらも本編後、かわいい甥っこながら
その存在に苦労する攻様のお話です。

今回は本作同様、
甥っこを育てることになった攻様のお話で
草川かおりさん『はちみつさんかく。』はいかが?

3

仕事・子育て・恋愛 はバランスが難しい

火崎さんはレーベル別の描き分けが上手い人ですね。
クロスは幾分か甘い感じが全面出しに来る感じのおはなしが多いようなきがします。
今回のおはなしは、いつもの謎に包まれた進行がラストで怒涛の種明かし、、といった形式はとっておらずかなり正攻法の展開が見受けられます。
そして、珍しく子連れものですが・・・
自分的に、子連れものとしてはとても現実に沿ったかなり共感できる設定でした。
また、主人公たちは会社勤めで仕事もありますから、その部分もがっつりと描写があり、子育てとの両立の悩みや、抱える苦労や問題の関係の仕方もとても、バランスがよかったのです!
しかし、それが恋愛に移行するという部分はどうだろう?
自分的には、そこはちょっと無理があったかな~
彼等が子供といっても実際に自分の子供でなく結婚していたというわけではないニュートラルな立場でありますから、可能性としてはなきにしもあらずですが、
やはり、情はうつってもセックス込みの欲情まで含めた愛情に至るまでは無理があったような・・・
その点で、この評価なのです。

大手自動車販売会社の営業所でもトップの成績を誇る社員・毛利の成績を脅かす存在が他営業所の根岸。
営業所の統廃合により、その根岸が毛利のいる営業所に配属になります。
見た目イケてるのに、無愛想で不遜で、気に喰わない奴と思うのですが、ある日具合が悪くなった根岸を家まで送り届けることになり、彼には実は亡くなった兄の子を引き取り育てている事をしるのです。
しかし、根岸は保護者としてその子供・祐太の世話が上手くいっておらず、また料理も上手くないことを知り、兄姉の子供の面倒をみたことがあって経験もあることから、根岸のサポートをするこになります。
一人でできないことも二人なら何とかなる。
そうやって、根岸は変わっていき、また毛利も根岸に惹かれて行くのです。

ありがち、といえばありがちな展開ではあります。
毛利と根岸は性癖はこだわらない人だったという結論がないとちょっと理解できないかな?
根岸の魅力ってなんだろう?惹きつけられる魅力って?
外見が一番、そして共同して物事にあたる連帯感?
いくら、自分が女性だったら奥さんになるのに、という思考をしたからといって、即座にそこまで飛んでしまえるものだろうか?
リアルを持ち出しちゃぁいけないが、共同子育て&仕事もしっかりがっつりな描写の元では、なんだかそれ以上の感情発展は違和感だったのです。

多分、そこをスルーできて割り切ってこだわらなければ、良く出来たいい話です。
二人で男夫夫でがんばってね♪なんですが・・・
現実描写が、ウマすぎるために夢を見られなかった弊害でもあります。
子連れモノって、ほんとうにバランスが難しいです!

7

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