冥花すゐさんのレビュー一覧

Kyrie #2 -隻眼の狼- コミック

冥花すゐ 

ダークさと、そこに差し込む「光」に萌える。

『Kyrie #1-呪われた蛇-』に続く2巻目にして完結編。
続きものなので前作未読だと理解できません。前作未読の方は1巻を読んでからこちらを読まれることをお勧めします。

冥花先生お初となるファンタジーものの今作品は、奴隷階級が存在する、獣人たちの世界が舞台。下位下層である狼族のシグレは戦争孤児。子どものころから神に尽くし、鍛錬に勤しみ、清廉に生きてきた彼が、蛇族のキリエに出会いー。

8

I -イトウさん 2- コミック

冥花すゐ 

幸せな行く末を信じたい

フォロワーさんから数が月前にオススメされていた『イトウさん』
題名はポップなのに、中身がものすごくてしばらく手を付けられずにいた。
今回勇気を出して(苦笑)読んでみたら…ドハマり。
すぐに『I』を読みました。

『I』の出自。成育歴。
彼が何故こうなったのか。
キョウスケとの真の出会い。
再会。そして恋をして…イトウさんになる。
ああ…これは本当に痛い。
壮絶すぎる。こんな不幸…

1

三角オペラ コミック

冥花すゐ 

あるがままの愛のカタチ

『三角オペラ』というタイトルから想像はしていましたが、
やはり三角関係のお話でした。

常に正しくあろうとする音楽教師・貞木をめぐる
男子高校生・山口と大河内。
タイプの全く違う2人が同じ人を好きになります。

自由奔放な山口と王子である大河内。
2人とも先生を好きになりましたが、
その理由は全く別のものだったと思います。

先生が本当はどちらを好きなのか分かりませんが、

0

Kyrie #1-呪われた蛇- コミック

冥花すゐ 

堕ちる、ことの甘美さ

 冥花先生の退廃的な雰囲気を含んだタッチと、禁忌を犯すストーリーが合っているなぁと感じました。天使に間違われるほどの美貌を持った呪蛇・キリエと、彼に堕とされまいと必死に抗う聖騎士・シグレ。シグレは敬虔な信徒で戒律を本当に真面目に守ってきたキャラなので、なんとか自我を保って欲しいと思う一方で、そんな彼が堕ちたらどうなってしまうんだろうという好奇心も抑えられず、ここからの展開が非常に気になります。

0

I -イトウさん 2- コミック

冥花すゐ 

この作品は間違いなく「上下巻」ものとして発刊すべきでした。

1巻だけ読んで合わずにやめてしまった人がどれだけいたかと思うと悔やんでも悔やみきれません。
2巻目は間違いなく「神」です。最高に切なくて愛おしくて心が洗われるような素敵な1冊でした。
もちろん1巻あっての2巻なので、できればレビューも1・2合わせてという形で表記させてほしいくらいです。

1巻の、どことなくファンタジックな展開。映画のような世界観。悪く言えば中二病の夢物語。
内容が濃いよ…

6

三角オペラ コミック

冥花すゐ 

不自然なドラマチックさ

 読み始めた頃は三角関係ものだし、学園だし、教師と生徒だし、といろいろ萌え要素が詰まっていてハマれそうな予感がしました。が、読み進める内に脈絡がないなぁと感じる点がいくつかあり、物語に集中できなくなってしまいました。冥花先生のタッチとこの題材はよく合っていると思いますが、登場人物の言動が浮いているように感じるというか。途中からご都合展開っぽく感じてしまったので、中立評価に落ち着きました。

 …

0

I -イトウさん 2- コミック

冥花すゐ 

殺伐とした世界から、愛の世界へ

 イトウさんの生まれた経緯、恭介の過去が明らかとなる2巻。イトウさんとボスとの関係については、ボスからイトウさんへの矢印には愛も性的興味も含まれていて十分BLとしての要素はあったものの、個人的にはあまり引き込まれず。ただ、イトウさんが恭介に会うまでどんな日々をどんな感情で送ってきたのか、それを理解するには非常に重要な回想だったので、単純にストーリーとして面白かったです。子猫を拾った時点から、イトウ…

5

イトウさん コミック

冥花すゐ 

毒の中に1本花を咲かせるような冥花ワールド

◆イトウさん(表題作)
 男娼をやっている受けというのはそんなに珍しいわけではないですが、それに加え攻めが名前も境遇も謎の人物ということで、終始ダークでハラハラするような作品でした。イニシャルがIであることしか分からず、売り専のキョウスケにイトウと名付けられたミステリアスな彼。キョウスケに対しては常に紳士的で、暴力的に振る舞うことは一切ないけれど、時折凍てつくような眼差しになることもあり、途中ま…

3

イトウさん コミック

冥花すゐ 

イトウさんがカタカナの理由

殺し屋×娼夫のお話です。
紙媒体は絶版?になってるとかで、探し回りやっと読めました。

殺し屋のイトウさんは殺し屋のための英才教育を受け、感情がなく、愛がどんなものなのかも知らず、組織の、ボスのためだけに生きてきましたが、娼夫のキョウスケのためにはじめて個人的な感情により殺しをします。
そのことがきっかけで組織に追われ、キョウスケと共に逃避行するのですが、イトウさんはキョウスケの幸せを祈っ…

5

Kyrie #1-呪われた蛇- コミック

冥花すゐ 

冥花すゐ作ファンタジー。痛みも切なさもダークさも貴方の胸に。

以前冥花先生の「イトウさん」を拝読して以来あのダークな世界観にすっかり心奪われてしまったのですが、今回は獣人たちによる階級社会を舞台にした異世界ファンタジー。
正直あまりシリアスな異世界モノは得意ではないのですが思い切って挑戦してみました。
なるほど、このほの暗い世界観、間違いなく冥花先生の描かれる魅力溢れる物語でした。

まずは子供たちに見せる人形劇から始まります。
昔昔、神様が創られ…

3
PAGE TOP