"僕"はだれだ?

I -イトウさん 2-

i itou san

I -イトウさん 2-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神55
  • 萌×28
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

192

レビュー数
8
得点
319
評価数
67
平均
4.8 / 5
神率
82.1%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
価格
¥680(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784863496620

あらすじ

組織から殺人と性の技術を教え込まれたコードネーム"I(アイ)"。
機械のように生きてきた"I"は、娼夫のキョウスケから"イトウ"という名を貰う。
これは、"イトウ"と"キョウスケ"の始まりと再生の物語ーー。

表題作I -イトウさん 2-

組織のボス、イトウさん・殺し屋
I・殺し屋、清水恭介・バーテンダー

評価・レビューする

レビュー投稿数8

生物のヒトを”人間”にさせるもの。

『イトウさん』の続編で2となってますが、前作の過去編やその後が語られ、続編というより、時間軸が交差するオムニバスのような構成になっているので、2冊まとめて読むことをオススメします。

イトウさん、いえ組織のコードネーム”I”がどこで生まれた子供なのかはわかりません。
ただ最初の記憶がボスで、ボスのために生きろと言われ、その通りに暗殺者として生きてきた。
感情も、自分で考えて行動することもない、組織の部品でしかない無機質な塊。

でも仕事をしていくうちに、人間の瞳に宿る”光”に気付き、その光の正体”愛”がどんなものか気になった”I”は黒猫を拾う。その黒猫をボスに目の前で撃たれても「床が汚れてしまいました」って感想しか出てこないのが、”I”がどんなに人間とかけ離れた存在なのか見せつけられたようで胸が痛かった…
でも黒猫に名前を付けていたら黒猫の死を悼むことができたのだろうかと考える”I”には自我が芽生えたように思えました。

生物のヒトとして産まれたから”人間”なんじゃない。
”名前”を与えられ、人間達の輪のなかで”名前”を呼ばれて、関係を作っていって、”人間”になっていくんだなと考えさせられました。

”I”はキョウスケから”イトウさん”って名前を与えられて初めて、”人間”として生きることを許されたのだと。
キョウスケや私達には”名前”があるのが当たり前で、なぜイトウさんが名前を与えられたことにあそこまで固執しているのかわかりませんでしたが、”I”の生い立ちを知って、イトウさんにとって”イトウさん”って名前がどんなに大事かってことが痛いくらいに理解できました。

ボスは旧ソ連で脳を弄って意識操作する研究をしてきた。
でも、前作でイトウさんは脳を操作されたのに命令通りキョウスケを撃つことができなかった。
そして今作でも、キョウスケは全ての記憶を奪われたのに、イトウさんへの感情だけは心が覚えている。
人間が持つ強い想い、”愛”は脳という細胞を操作されても、心から消せるものじゃないんだ!
それは、そうであって欲しいって夢物語かもしれないけれど、イトウさんとキョウスケには夢物語を貫いていって欲しいです。

前作『イトウさん』はヒットマンと男娼の刹那的なストーリーに圧倒されるばかりでしたが、『I イトウさん2』ではイトウさんがイトウさんであることの理由が語られ、いろんなことを考えさせられました。

2

読めて良かった〜

余韻漂い、うっすら希望が持てる終わり方ではあったけど、辛い事ばかりだった恭介が確実に幸せになれるところを見届けたかったのでこの二巻が出て良かったなと思います。
一巻の伏線も回収されてるし、これは是非二巻セットで読んでほしいです。

二巻はイトウさん視点で殺し屋「I」として誕生し,ボスと共にどうやって成長したかという記憶も描かれています。
ボスが自分を見つめるときに、時折瞳に宿る光。その光の正体が「愛」と呼ばれるものである事を、とある一家の光景を見て知るのです。
一切の感情を持たないようボスに育てられた殺し屋「I」なのに、そして愛なんて存在しないと言うボスなのに、ボスの無自覚の愛によってその存在を知るというところが皮肉めいてて良かったなぁ。
だから、一巻で見せていたイトウさんに対するボスの執着に納得です。ボスは最後の最後までそれが愛であることを認めていないかもしれないし、自覚すらしていないかもしれないけど、間違いなく愛だったというところがちょい萌え。

そして感情もないサイボーグのような殺し屋「I」の行動原理が「ボスによる命令」だったのに、恭介と出会いイトウさんという感情を伴った一人の人間になり、ボスの命令に背き「愛」によって行動する。この過程が何より良かった〜。

一巻よりもキツいシーンが多いように感じました。恭介が5歳の頃のモブオヤジに舐められてぶっかけられているシーン、子猫のシーン、幸せそうな家族が殺害されるシーンなどなど…。
うわぁ…と衝撃を受けたのですがストーリーとして必須なので省けないし、このシーンがあるから評価が下がるというものでもなかったです。

パラレルワールドというタイトルの作品は高校教師であるイトウ先生×男子高校生キョウスケという設定のお話でして、別の世界で二人が平和に出会ってたら…という内容なのがなんか良かった。この平和な世界と本編のハードさの対比がなんだか切ない。
どんな世界で出会ってても必ず君のことを愛するよっていうところもツボだったし、ここでも「キモいネクタイの柄が気になった」とあの目ん玉ネクタイがキーになってて笑えました。

二人で見つめる穏やかな海、恭介からの指輪…泣ける。ひっそりと幸せにこのまま過ごして欲しいです。
一巻は萌萌だったけど、二巻は神!

4

ハッピーエンドでよかった

前作のことはほとんど忘れちゃっていたのですが、これ、単体で読んでも、これだけで面白かったです。
殺し屋Iとして作られ育ってきた男が、「イトウさん」という名前と一緒に愛する心を獲得する物語。
極端に動きの制限された硬質で坦々とした絵が、「殺し屋」や「孤児の男娼」の凄惨な背景によく似合っていますし、更に、モブキャラの容赦ない気持ち悪さがストーリーに彩り(?)を添えています。
イトウと恭介が、高校教師と高校生設定のパラレルワールドストーリーをはさんでの、無人島でのハッピーできれいな結末。
私としては、この「幸せ過ぎて怖い」結末の後には、組織相手の血みどろの逃避行とか想像しちゃうんですが、このままの終わりがいいな。

1

愛し合って寄り添う恋人の姿…

好き同士が寄り添う姿、当たり前によくある描写ですが、彼らのそれは特別でした。
過去から現在までの流れを見たあとでのあの海辺のシーン、圧巻としか言いようがない…。
お願いだから、だれも二人を分かつことなく、どうか幸せでいてくれ、そう願います。

イトウさんの奇抜なセンス、それも伏線きっちり解消してくれて言うこと無し!
大満足の続編でした。
ラブラブな様子をもっともっと見たいんだけど、
これでこの世界の彼らはエンドでも良いかなって。
パラレル設定のお話が最高すぎたので、
また別の形で、違った形の彼らを見てみたい欲が生まれました。

あと、性技に長けた設定とってもいい!!!!!!
最高でした!!!!!!!笑

4

やはりいいなあ。

番外編はOPERAで読んでしまったのですが、こうしてまとめて読めるとまたいいですね。
前作だけでも良かったですが、今回の話は過去とその後の話。
こういうのって大体続編はなかった方が良かったりする場合もあったりしますが、このお話は二巻で完結という感じです。
結局、ペーパーにあったというネクタイの謎は、子猫の目でいいんですか?

イトウさんの服のセンスの奇抜さがまたいい!(笑)

前作の最後でもこれで幸せになれるのかな?という感じではありましたが、ちゃんと結ばれて良かった!

2

愛が目覚めた日…

こちらの作品は「イトウさん」の第二弾ですが
イトウさん視点での「I イトウさん2」です。
イトウさん誕生からさかのぼる過去編

ですが、一巻を読まないとお話は追えないです
そして、紙本は品切れで電子書籍では手に入るそうです
ここは、紙本を増刷してもらいたいと切に願います!

一巻は黒に生える赤のポピーの絵
二巻は現実にはない青い薔薇の絵

二冊並んで絵になります❤


過去編でキョウスケくんとつながったのは
クロネコ。あと、変な柄のネクタイ。
イトウさんが愛について理解したいと思ったのは
ボスが自分を見る目でした。

そこから、一巻目につながり
記憶を失ったキョウスケくんとイトウさんが
結ばれる場面に涙、涙でした。

次はパラレルワールドで、高校生のキョウスケ君が教師のイトウさんといちゃいちゃ

そして現実に戻ってキョウスケくん「一生のお願い、指輪受け取って」
「それでずっと一生俺のそばにいて欲しい」
イトウさんの答えは
「誓うよ、君のそばにいる。最期の一日まで」
「幸せすぎて怖いよ」

こちらの作品に出会えて私も幸せでした!!

5

愛、とは。

イトウさんの過去と、キョウスケとのその後がまとめられた今作。
過去話はどうだろうと思ってたんですが、この過去があってこそ、キョウスケとの出会いが感慨深いものになりました。

殺し屋として育てられ、人間らしい感情など不要とされ生きてきた『I』。
ただと殺すだけの日々の中で知りたかった愛というもの。
そんな中出会った幼い少年が、Iの人生を変えるキッカケに…。

前作で、何故イトウさんがキョウスケに固執したのか分かりづらかったんですが、今作で納得です。
イトウさんのあの表情の訳も。
愛を知らなかったイトウさんがキョウスケによって知っていく過程がとてもよく分かり良かったです。

キョウスケとのその後も、前作から気になってたから読めて嬉しかった!
キョウスケを優しく温かく包み込むイトウさん。
キツく大変な過去を、キョウスケがこれからも思い出さないという保証は無いけど、イトウさんへの気持ちを大切にどうかずっと幸せに…と願う終わり方でした。

前作がお好きな方は今作もきっとお好きだと思います。
変に蛇足にならず、『イトウさん』という物語が2冊で完璧ではないかと。
殺しがあるため物騒なんですが、素敵な愛のお話でした。

7

萌えすぎてつらい

『イトウさん』がツボ過ぎて、続編である2巻の発売を心待ちにしていました。タイトルは『I』ですが、サブタイトルに『イトウさん 2 』とあるように、1巻を読んでいないと話は分からないと思います。1巻が未読の方は1巻から読むことをお勧めします。

『イトウさん 2 』ではありますが、1巻の続編というストーリーだけではなく、殺し屋の「I」の誕生、そしてIと恭介の出会い、そして1巻のその後の彼ら、といったとっても濃い内容の1冊でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。





コードネーム「I」と呼ばれる殺し屋が、とある国の大統領を暗殺したところからストーリーは始まります。

組織の「ボス」によって、殺し屋として誕生した「I」。
何の感情も必要とせず、ただターゲットを殺し、そして秘密を守るためなら自らの命を捨てること。
ボスに教えられたのはそれだけだった「I」。

家族もおらず、守り、助けてくれる人のいない「I」に、愛する気持ちを否定し、そして性技を教え込むボス。そんなボスの命令を忠実に守る「I」は、ある日5歳の少年と出会い―。


『イトウさん』で、イトウさんがなぜあそこまでキョウスケに執着するのか謎でしたが、その秘密も明らかになっています。

愛など必要ないと言われ続けたI が、それでもなお欲したものはやっぱり愛で。
ボスからの命令に背き、キョウスケのために殺しを行うイトウさんの、キョウスケへの愛情が切ないです。

『イトウさん』はキョウスケ視点で展開することが多かったですが、『I』では『イトウさん』で明らかにならなかったイトウさん視点での描写が描かれていて、そこからイトウさんの気持ちが見えてくる。

後半は1巻のその後の彼らのお話。

記憶をなくした恭介と、そんな恭介に寄り添うイトウさん。
何もかもなくしたキョウスケだけれど、イトウさんへの想いだけはなくしきれていないシーンに胸が詰まる。
恭介を大切にし、愛情を与え続けるイトウさんの優しさと、その優しさに包まれ、少しずつ距離を縮めていいく二人に思わず安堵しました。

終盤に先生(伊藤さん)×高校生(恭介)の話が。

おお?パラレルか?
と思ったのですが。

ああ、なるほど、そういうオチか。という。

イトウさんが殺し屋で、キョウスケが男娼だった、という過去は消せないけれど、「これから」を描いていこうとする二人に幸あれ、と願わずにいられません。

『イトウさん』は全編シリアスムードに包まれていましたが、『I』はどちらかというと甘い展開。
痛い話はちょっと…、という腐姐さんにはお勧めですが、反対に言うと『イトウさん』のようなダークなストーリーを求めている方にはちょっと物足りないかな、という内容かも。

でも、『イトウさん』、そして『I』の2冊読むことで完結するストーリーかな、と思います。

子どもが性的な対象として扱われる、というシーンが割と出てきますし、I が女性と致しているシーンがちょろっとですがありますので、地雷の方はご注意を。

イトウさん、相変わらず服のチョイスが微妙。
なのが、シリアスムードなこの作品においていいクッションになってました。

ボスも、Iのことを愛してたんだよね。
ちょっとしたしぐさや目線で、そういう所が読み取れる。
ちょい胸糞なオヤジではあるのですが、彼の不器用さにちょっと泣けた。

イトウさんは殺し屋なのでこういう感想を持つのはもしかしたら不謹慎なのかもしれないのですが、イトウさんが銃を構えるシーンとかホルスターを身に着けているシーンとか、めっちゃカッコよくて萌えた…。

孤独で愛情を知らなかった二人の男たちが、唯一の存在を見つけて愛情を手に入れる。
めっちゃツボで、読んでて萌え禿げるかと思いました…。

文句なく、神評価です。

16

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