紗久楽さわさんのレビュー一覧

百と卍 コミック

紗久楽さわ 

百の2つの恋を別々に楽しめる

 はっとするような絵の美しさ、現代語と当時の言葉の絶妙な混ぜ具合、雰囲気先行ではなく当時の状況をきちんと調べて描くのと同時に現代に通じるBLとしての萌えを随所に散りばめる技量、どれをとっても素晴らしかったです。卍と百がある程度蜜月を重ねた時分から描き、後々2人の出会いや百の陰間時代を描くという順序も、時代物を読むのに抵抗感なく入り込みやすくなっていて良かったかなと思います。

 百と触れ合う際…

0

百と卍 コミック

紗久楽さわ 

はじまりの美しさ

二巻が出たので読み返しました。
ちょっと読み返すつもりがいつも、のめり込んで
最後まで流れるように読まされてしまいます。
そして毎回、湧き上がる感情が優しくせつなく、甘酸っぱいです。
醒さんとの決別シーンや、卍との喧嘩からの仲直りで、泣いてしまいます。
色っぽいシーンの百ちゃんのおいどに笑みがこぼれ、卍兄ィの艶めかしさに息を呑みます。

百と卍の二人の日々を淡々と描き、
お互いの愛…

5

百と卍 2 コミック

紗久楽さわ 

慈しみ、愛のカタマリ

百と卍の二人。
恋敵となる千と、死んだその元恋人。
祝の叔父貴に、火消しの仲間たち。
長屋の婆ちゃん、手習いの子供たち。
誰一人無駄な人物がなく、みんなが百と卍の生活を彩っている。
漫画は白黒の世界だが、百と卍の世界は画面も人間模様も色鮮やかだ。

逞しく、天然で、可愛い百。
今回の話では辛い面が見えた卍。
でも彼は歪まなかった。ずっと「すがりたかったもの」に一途な気持ちがあった…

2

百と卍 2 コミック

紗久楽さわ 

何十回も読み返しても胸が震える

今巻もさらに最高に磨きがかかっていました。
以降ネタバレです。未読の方はご注意ください。


初恋の人を想っていれた刺青が、鬼を退治するももたろうを背中に背負っている、と今の想い人の百に言うの、めちゃめちゃめちゃ萌えました。
一巻を読み終わった後は、百のことをこんなに好きってわかってるけど、でも背中にずっと祝さんを背負い続けるんだよね…と思っていたんですが、なるほどと。
なんて素敵な巡…

8

百と卍 2 コミック

紗久楽さわ 

もういいや。

正直買うか迷ったのだが、1巻を持ってるから…2巻目も購入。

結論から言うと、もう続編がでても買わない。

卍が昔祝が好きで、祝の前で抜いているシーンがあったが、正直見てられなかった。
卍に全く感情輸入できない。

そしてこれは自分の問題なのだが、千と卍の区別がほとんどつかない。
あと、千×卍になっていたのが気に食わない。
はっきりとした行為とかはなかったが、卍の受けとか見てられ…

5

百と卍 コミック

紗久楽さわ 

既視感の正体

このネタ完全にはらだ先生の「やたもも」でしょ。
百(もも)が昔ウリやってて、卍(やたちゃん)が拾って、百には昔好きな人(すだ)がいて~…って完全にやたももじゃん。
ってずっとツッコミを入れながら見てました。

やたももを見たことがない人にとっては新鮮で、内容も深くてすごくいい作品(いや、実際にいい作品ではあるのだが…)だったのかもしれないが、
こっちからしてみれば、もはやパクリ…とまで思…

1

百と卍 コミック

紗久楽さわ 

溺れるほどに愛おしくなる百と卍

時は江戸時代、後期。
真夏の蒸し暑く狭い長屋で熱い吐息まじりにまぐわう男二人…

今から約一年半前、そんな文言を裏表紙に飾りBL界に颯爽と現れた まるで春画の様な月代(さかやき)が美麗な伊達男の卍(まんじ)と 大きなナリの陰間あがりの百樹(もも)の 周りも認めるイチャイチャラブラブなお江戸LIFE!

それがこの【百と卍】だ。

今はそんな幸せいっぱいの百にも陰間としてのツラい時期も…

5

百と卍 2 コミック

紗久楽さわ 

本当に美しい

1巻で魅了され、迷わず発売日に購入しました。
完全に余談ですが、レジのお姉さん絶対に「百と卍」ファンだったと思う。あの笑み…。

今回も文句なしに神!
卍兄さんの過去のお話があります。分かってはいたけどつらい、切ない。
千さん、腹も立ちますがイイ男です。過去の美男子同士の絡みに萌…いやいや百さん派だから!
他の火消し仲間も魅力的で、いつか再会してまた縁を繋いでほしいです。
喧嘩の場面…

5

百と卍 コミック

紗久楽さわ 

粋です

これは間違いないなく神BLだと思います。

時代ものは正直敬遠していました。描きこみも細かいので読みにくいのではと思ってました。
すいません、浅はかでした。もの凄く美しい世界が広がっています。
切なさ、エロ、胸キュン、感動…求めてる以上のものが詰まってます。
百さんの愛らしさ、卍兄さんの色気ある男らしさに魅了されました。

1巻では百さんの過去の描写があります。泣けます。
本当に本…

6

百と卍 コミック

紗久楽さわ 

甘々だけど、江戸の文化描写もアツイ

表紙の男子カップルが主役だが、これはお気楽お江戸BLではない!
切見世(安価な色街)の利用料金が出てくる。セリフ「一人じゃ入れねェ」に「しとりじゃへえれねェ」とルビ。廓から見た風景は、アノ浮世絵のイメージ。
主役の片われは蔭間だった過去を持つが、そのエピソードが、陰惨なトラウマであるだけでなく、江戸期の性風俗の活写として見事。買われた子供が家畜のように扱われ、商売の道具へ仕立てられてゆく過程を…

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